ぼうねんかい





−4−


ぼんやりと光る夏の蛍のような光の中、彼女は満足そうに彼の寝顔を見つめていた。
連日連夜、いつもの三倍頑張った彼はぐったりと熟睡中である。


彼の疲れ切った顔を嬉しそうに撫でる。
彼の鼻を摘んでみる。・・・息が止まる。止まる。止まる。止まる。

ぷはーっ

ぜえぜえと息をしながらも起きないシンジ。
彼女はそれを見てクスクスと楽しそうに笑う。


明日はいよいよ例の忘年会の日である。
この愛しい彼を他の女が大勢いる所になど行かせたくはない。
行かせたくは無いが、いまさらどうしようもない。


なんとかならないだろうか。

アスカはこれまで苦労して培ってきた優秀な頭脳をフルに使って考える。
そしていつの間にか彼の寝顔を見つめてしまいだらしなくにやにやと笑う。

これを15回ほど繰り返した頃、聡明な彼女の頭になにかが閃いた。

そして得意のにやり笑いで彼を見やる。


「シンジぃ〜、待ってなさいよ。アタシが必ずなんとかしてあげるわよ!」

自信満々にそう宣言すると、彼女は唇に一瞬だけ口づけをしてから大好きな彼の腕の中へと潜り込んだ。
そしてすぐに幸せな眠りへと引き込まれていくのであった。





つづく

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