ここは、毎度おなじみのミサト所有のコンフォートマンション。いつもの様に学校から帰ってきたアスカとシンジ、いつもの様に仕事を終えたミサトの三人が、いつものように夕食を終えて、ただいま後片付けの真っ最中。でも、最近ちょっと違うのは、後片付けの音が聞こえているのに、シンジが居間でくつろいでいる所。

キッチンを覗いてみると、そこにはエプロン姿に穏やかな表情で皿を洗うアスカと、それを乾燥機に並べるミサト。二人の手つきはさほど危なっかしい事もなく、積み重ねられた食器もあっという間に数を減らしていく。

実は1ヶ月ほど前…。

「いつも、シンちゃんばかりに家事を任せっぱなしじゃだめだわ!!」

と突然ミサトが言い始めた事がきっかけだった。

「それもそうね。シンジは用意してくれてるんだから、片付けくらいアタシ達でやるわよ!」

とアスカも同調。その台詞を聞いたシンジは感動のあまり涙を流したとか、流さなかったとか。

とにもかくにもここの所、二人はやけに気が合う様で、以前の様な激しい喧嘩は起こらなくなっていた。たまにシンジとの事でミサトがアスカをからかい…

「うっさいわねっ!」

とやり返すくらいのもので、その様はまるで仲の良い姉妹のようだ。シンジはそんな二人のやり取りを見ながら独り…

「平和っていいよなぁ…。」

などと呟くのだった。

それはさておき、話はキッチンに戻る。ミサトが乾燥機のスイッチを入れ、エプロンを外すと言った。

「二人とも、ちょっちいいかなぁ?大事な話があるんだけど…。いや、それほど大事ってもんでもないかな、他に用事が有るんだったら別にいいのよ。」

何かは分からないが、なんだかしどろもどろ。シンジとアスカは顔を見合わせて…

「………???」

となるしかなかった。

 

LASな一大イベント作:ゆにゃゆにゃ

 

葛城家の居間のテーブルの一方にはミサト、その反対側にはシンジとアスカが並んで向き合っていた。シンジとアスカはミサトの言葉を待っていた。

(ま、まさか、シンジと別々の所に住め、なんて言い出すんじゃないでしょうね?)

(ま、まさか、アスカがドイツに帰らないといけない、なんて言い出すんじゃないだろうな?)

二人の不安全開、といった表情を読み取ったミサトは、慌てて言った。

「ちょ、ちょっとや〜ね、二人とも。そんなに堅くならないで聞いてよ〜。」

しかし、二人の表情は冴えない。

「あ、あのね、アタシの事なんだけど…。」

いきなり表情が和らぐ二人。

(こいつら、頭の中身まで完全にユニゾンしてるわ…)

ミサトはそう心の中で呟きながら、言葉を発した。

「あのね、アタシ結婚するの。相手は加持で…。」

「良かったじゃないですか!ミサトさん!」

「おめでとう!!良かったわね、ミサトっ!」

「あ、ありがとう。でも、アスカ…いいの?」

「……?あぁ、加持さんの事?何気にしてんのよ、加持さんはあくまでアタシの理想だった人だもん。今のアタシには、加地さん以上にアタシの事見てくれる、アタシの事分かってくれる人がいるもの。だから、ミサトが幸せになれることの方が嬉しいのよ。」

わずかに顔を赤らめながらも、しっかりそう言うアスカの顔は幸せに満ちていた。その表情が作られたものでないことは、側で見ているミサトにもシンジにもよく分かった。

(アスカったら幸せそうな顔しちゃって〜、でもアタシもきっと同じ顔してるわね…。)

「ありがと、アスカ。」

ミサトはそう言いながら、自分の瞳が潤んでくるのを感じていた。

「それでね、頼みたいことが有るのよ。」

「頼み、ですか?」

「二人で結婚式に出席してほしいのよ。いいかな?ほら、アタシ達、家族とかいる訳でもないし…。」

「ミサトさん、何言ってるんですか、反対に呼ばれなかったら怒ってますよ。ね、アスカ?」

「そうよ、ミサト。それにアタシ達って家族じゃなかったっけ?」

「ありがとう、シンちゃん、アスカ!!」

そう言って、二人を抱きしめるミサトの頬を幾筋もの涙が濡らした。

「ちょ、ちょっとミサト、アタシはいいけど、シンジまで抱きしめるのは止めてよね。」

強がりを言うアスカのサファイアブルーの瞳からも、涙が零れ出ていた。

しばらく二人を抱きしめていたミサトは、やがて二人を離すと言った。

「でね、明日ここに加持が来るのよ。その時に、加持の前でもう一度、アタシ達の結婚を認めて欲しいの。」

「なんでアタシ達の認めがいるのよ?」

「加持も気にしてるのよ。アスカを日本に連れてきて、目的も何も知らないままに戦いに駆り出して、ぼろぼろにして…。そんな事をしでかした自分が、勝手に幸せになって良いのか?ってね。」

「そう…。分かったわ。でも、アタシが今、幸せかどうかなんて、分かっていそうなものなのにね、シンジ♪」

アスカはそう言って、隣にいるシンジに寄り掛かった。

「そうだ!シンジ、明日加持さんが来たら、アタシとシンジがこんなに幸せってみせてあげればいいわ♪」

「え〜っ?何言ってるんだよ、アスカ!!」

「あ〜ら、そんな事だったらアタシ達だって負けないわよん♪」

「言ったわね〜、ミサト!アタシとシンジの絆の深さを見せ付けてあげるわよ。」

シンジは軽くため息をついたものの…

「ま、こういうのもいいかもな。」

と結局、状況に流されるのであった。

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そして翌日のお昼少し前、加持がやって来た。ミサトが玄関にどたどたと出迎えに行く。

「よぉ!お二人さん!」

そう言ってミサトと居間に入ってきた加持の左腕にはしっかりとミサトが腕を絡めていた。早速、見せ付けようという積もりだったのだろうが、居間ではアスカがシンジにぴったりと寄り添って二人を待っていた。

「「「「はははは…。」」」」

四人の妙に乾いた笑いがシンクロする。加持が椅子に座り、ミサトが入れたコーヒーを一口飲むと、急に神妙な顔になって切り出した。

「アスカ、今まで済まなかったな。何も知らせないままに戦いに連れ出して、その上…。」

加持はそこで一旦言葉を切った。アスカは穏やかな顔で聞いている。

「俺も、アスカの気持ちに気付いてなかった訳じゃないんだ。ただ、俺はずっとミサトだけを見ていた。」

「もういいのよ、加地さん。アタシ、加持さんの事は今でも好き。でも、それは違うのよ。今のアタシの心の中を占めてる『シンジの事が好き』っていう気持ちとは別なの。こう見えても、アタシ加持さんには感謝してるのよ。」

「感謝?」

ミサトが聞き返す。

「そうよ。だって加地さんがアタシを日本に連れてきてくれなきゃ、アタシはこの…」

アスカはそう言って自分の側にいる存在を確かめて、言葉を続けた。

「この鈍感で、うじうじしてて、優柔不断で、頼りなくって…でも、誰よりもアタシの事分かってくれてて、いつもアタシの事を第一に考えてくれるシンジに出逢うことなんて、できなかったんだもの。」

「アスカ…。」

「アタシは今、シンジ以外の人の事なんて考えられない。今のアタシがあるのはシンジのおかげ。永遠に抜け出せないって思ってた泥沼の中からシンジが助けてくれたから、アタシは今、ここにいられるんだもの。」

アスカはそう言ってシンジの肩に頭をあずけた。

「僕も…上手く言えませんけど…アスカと一緒です。加地さんがアスカを日本に連れてきてくれなかったら、ミサトさんがあの時に、僕を迎えに来てくれていなかったら、やっぱりアスカと出逢えなかったはずですから…。」

シンジもはっきりとそう言った。

「な〜んだ、結局ノロけられちゃったわね〜。」

そう言って、ミサトは肩をすくめた。

「その様だな。」

加持もそう言って、苦笑する。

「すいません。」

シンジはそう言って、照れ笑いを浮かべた。

「これで気が済んだ?」

ミサトは加持にそう尋ねた。

「あぁ、安心したよ。」

「それじゃ、もういいんじゃないの?」

「そうだな…。」

加持は深呼吸をして、ミサトの手を取って言った。

「俺と、結婚してくれないか?」

ミサトはしばらく加持の目を見て、小さく頷いた。側でその成り行きを見つめていたアスカが、拍手を始め、シンジもそれに倣った。

「おめでとう!加地さん、ミサト。」

「おめでとうございます!」

「「ありがとう。二人とも。」」

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四人は昼食を食べた後、打ち合わせのために結婚式場へと向かうことになった。遠慮するアスカとシンジを「参考になるかも知れないから」というよく分からない理屈で付き合わせた加持とミサトのコンビネーションは流石である。

ともかく、四人は式場へとやってきた。ミサトが衣装を選んでいる間、所在無げなアスカとシンジの二人に加持が声を掛けた。

「なぁ、二人とも。せっかく来てるんだから、色々見て回ればいいじゃないか。」

「で、でも、僕らには…ねぇ、アスカ?」

「そ、そうですよ、加地さん。アタシだってまだ来年にならないと結婚できる歳にもならないのに。」

その会話に割り込んできたのは、式場の従業員。

「いかがです?折角の機会ですし、試着なさってみては?試着していただいた方皆さんにお写真をお渡ししているんですよ。」

「む、むぅ。そこまで言われちゃ、着てみたくもなるわね。」

訳の分からないことを呟きながら、満更でもなさそうなアスカ。

「じゃ、じゃあ、ちょっとだけね。シンジ、アンタも着なさいよ!」

「え?僕も着るの?」

「ったりまえでしょ、新郎のいない結婚式なんてシャレにもならないわよ!」

「…アスカ、結婚するのはミサトさんなんだけど…。」

「と、とにかく、せっかく写真も撮ってくれるんだから、アンタもするの!」

「で、でも…。」

「………。シンジ…アタシとじゃイヤなの…?」

アスカの最終奥義『瞳ウルウルで斜め下からシンジを見上げる攻撃』発動、と同時にシンジ撃沈。

「そ、そんなこと有る訳ないだろ!!」

「…本当に?」

「当たり前だろ!僕にはアスカだけなんだから。」

「じゃあ、一緒に…ね?」

今更ながら自分の学習能力の無さを思い知らされるシンジ。二人の後ろではすでに二人分の衣装が着々と準備されつつあった。それを見たシンジは…

(僕はともかくとしても、アスカはあんなに綺麗で可愛いんだから、式場のパンフレットとか、ポスターとかに使われちゃったらどうしよう?きっとアスカの事だから『独りだったら出ないわよ、シンジと二人じゃなきゃぜ〜ったいイヤ!』とか言うんだろうな〜。それで僕とアスカの写ったポスターが貼り出されて街中で話題になって…学校でも当然話題になったりするんだ。しかも、偶然に父さんがそれを見て『シンジ、そういうことだったのか。問題ない、手は打ってある。』なんて…。あぁ〜、どうしよう!!)

どうしよう!!な割には口元が緩みっぱなしのシンジ。そんな彼の背後にいた式場の着付け担当の女性二人は…

あんたが声掛けなさいよ。

え〜?私にだって恐いものくらいあるわよ〜。あんたがやってよ〜。

とシンジに声を掛ける役目を譲りあっていた。

小一時間が過ぎた頃、シンジはタキシードに、アスカは純白のウェディングドレスに身を包んで向き合っていた。

「ど、どうかな?シンジ。」

「綺麗だよアスカ、ずっと見ていたいくらい。」

「ありがと。」

そこに式場の支配人が現れた。

「お客様、少々お願いしたい事があるのですが…。」

こうして、先刻のシンジの妄想は数日後に現実のものとなるのだが、それはまた別のお話。

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それから日数が過ぎて、ミサトの結婚式当日の朝。そんな時にミサトがしでかしたのは…。

「ミサトさん、まだ行かなくていいんですか?」

「うん、まだ大丈夫よ。それより…。」

ミサトはいきなりシンジとアスカの前に三つ指ついて座ると頭を下げた。

「今まで、長い間ありがとうございました。」

盛大な音を立ててこけるシンジとアスカ。

「いっぺんでいいからやってみたかったのよね、コレ。」

そう言って二人の反応を伺うミサト。

「あ、あれ?ちょっち、つまんなかった、かな?」

アスカは額に手を当てて、大きな溜息を一つ。

「いいからとっとと支度に行けぇ〜!!」

アスカの怒号と共に、マンションを飛び出すミサト。余談だが、このマンションはネルフがミサトから買い上げて「宿舎」の名目でシンジとアスカに与えることになった。

「ま〜ったく、ミサトったら何考えてるんだか。」

「きっと、ミサトさんの事だから、ちゃんと言うのが照れくさかったんだよ。」

「そうかしら?そうは思えないんだけど。」

「まぁいいじゃない。それより、僕らもそろそろ、ね?」

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そしてかなりの時間を要して、準備が終ったアスカがシンジの前に現れた。アスカもシンジもごく普通のスーツ姿。最初、アスカは「貸衣装でもいいからアタシはドレス、アンタはタキシード着るのよ!」と主張したが、シンジの「それじゃ主役取っちゃうよ。同じ様な衣装着てたらアスカの方が目立つに決まってるもの。今日はミサトさんに主役譲ってあげようよ。」という一言で、あっさりとその主張を撤回したのだ。

「それじゃあ、そろそろ行こうか?」

「うん。」

ごく自然にシンジの腕に自らの腕を絡めたアスカは頷き、シンジが予め手配していたタクシーに乗り二人で会場へ向かった。そして会場で二人を出迎えたのは…

「おひさしぶりです。お二人にモデルになっていただいたポスターとビデオがつい先日出来上がっておりまして…。まだお時間ございますし、ロビーの方に展示してありますので、ご覧になられてはいかがですか?」

とのたまう支配人であった。もちろんアスカがこの申し出を断るはずも無く、シンジの腕を引いてロビーに行くと何やら人だかりが。

「何なの?」

人だかりの隙間から覗き込んだアスカがシンジの腕を引っ張る。

「シンジもちょっと見てよ♪」

言われて覗き込んだシンジ。その視線に入ってきたのは、本物の結婚式の一場面を切り取った様な彼とアスカの姿だった。

「へぇ〜。僕でもこんな表情するんだ…。」

と思わず口にしてしまう程、幸せそうに微笑む二人の姿。

そして、その声に気付いた周囲の人が振りかえる。

「あら、シンジ君。」

見慣れた金髪。

「リツコ!!」

アスカが素っ頓狂な声を上げる。

「いつからそこにいたのよ!!」

「いつからって、あなた達が来る前からよ。」

当然の事を言うリツコ。シンジが回りを見回すと、リツコ以外にも、マヤやマコト、シゲルのお馴染みな面々が揃っていた。単に二人が気付いていなかっただけらしい。

「あなた達も隅に置けないわね。私たちに黙ってこんな写真まで撮って、しかもこんな所に貼り出してアピールするなんてね〜。」

「アスカちゃんも、こ〜んな幸せそうな顔しちゃって〜。」

「こ、こ、これには訳が…」

「うんうん、そうだろう。君たちはまだ中学生だものなぁ。世間的にはなかなか公表しにくいだろう。でも、俺達にまで黙ってるなんて水臭いじゃないか。」

「いや、だから…」

「ミサトはこの事知ってるのよね?」

「もしかしたら葛城先輩も二人に刺激されたのかも知れませんよ?」

「そうじゃなくて…」

「あれ?でもまだ二人とも結婚できない歳なんじゃないの?」

「「「そういえば…。」」」

「「だから人の話を聞いてくださいよ!!(聞きなさいよ!!)」」

ようやく、事情の説明を終えた頃には結婚式の始まる時間が近付いていた。

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ここは式場内のチャペル。今、まさに加持とミサトは互いに結婚を誓い合ったばかり。その様をじっと見つめていたアスカが、ふと呟いた。

「…うらやましいな、ミサト…。」

「ん?何か言った?」

問い返すシンジ。

「うぅん、何でもないよ、シンジ。それよりも…何年先でもいいから、アタシにも同じ事…してくれる?」

そう言うアスカ。しかし、彼女にはシンジが答えを返してくるまでの時間がとても長く感じられてしまう。

(もしかしてシンジだって、こんなワガママで意地っぱりな女なんていざ結婚するってなったらイヤだって言うかも知れない…。直さなきゃって分かってるけど…でも、でも…)

「きっと約束するよ。僕らもあの二人みたいに…ね。」

そう答えを返すシンジ。そして彼はアスカの考えていることを見抜いていた。

「心配しなくていいよ。僕が見ているのはアスカだけだ。それに、アスカだって相手が僕だから安心して、ワガママ言ったりするんだろう?そこまで信用してもらえるっていうのは、僕にとっても、すごく嬉しいことなんだ。だから…。」

「…うん。」

頷いたアスカの目元から滴が足元に落ちる、と同時に式場内に拍手の音が響いた。

アスカとシンジが顔を上げ、その視線の先には誓いのキスを交わす加持とミサトの姿が有った。アスカは呟く。

「…良かったね、ミサト♪」

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その後、始まった披露宴はリツコの爆弾司会も手伝って大いに、かつシナリオ通りの盛り上がりを呈した。そしてクライマックスのキャンドルサービス。ちなみに周囲の思惑とは裏腹にミサトはアルコールを控えたらしく、足元は安定している。そして、二人がアスカとシンジ達が座るテーブルへやって来た。最高の微笑を浮かべてキャンドルに灯をともすミサトと加持。それを待っていたかのようにアスカは声を掛けた。

「ちょっと、ミサト!コレは何よ!?」

アスカが指差した先は、席順の名札。アスカの目の前にあるそれには「碇・アスカ・ラングレー」と書かれている。

「あっれ〜?おっかしいわね〜、まぁ間違いじゃないかしら〜ん♪」

ミサトの微笑みは小悪魔のものに変わった。そして周囲に聞こえる様にわざと大きな声で…

「ごめんね〜アスカ、でもどうせそんなに先の事でもないでしょ?私たちに比べればね〜。」

「なっ、なっ…!」

アスカは顔が真っ赤。シンジはすでに下を向いてしまっている。アスカとミサトのやり取り、その直後のアスカとシンジの様子を見て、同席の冬月がはじめとする人間が不審な顔をする。

「どうしたんだ二人とも?」

そう言いながら、アスカの背後に回り込んだ冬月がひょいと名札を取り上げて大笑い。

「そうか、そうか!それは結構な事だ!おめでたい席なんだ、いいじゃないか。」

そのやり取りに気付いた、他のテーブルの人達まで集まって来る。

「やっぱりさっきの写真って…!!」

と言うのはマヤ。

「シンジ君、僕らをさしおいて…!!」

とはマコト&シゲル。

「ミ〜サ〜ト〜!!」

アスカのこめかみがピクピクと動くのを見たシンジはアスカに声を掛ける。

「アスカは…イヤなの?」

シンジの声に我を取り戻すアスカ。

「そ、そんな事無いわよ。シンジとだったらアタシは…。」

「だったら、今日は大目に見てあげなよ、ミサトさんの事。」

「そ、そうね…。シンジが言うんだったら、そうするわ。」

そのやり取りが終ったのを見て、冬月が立ち上がって言った。

「みんな聞いての通りだ。多分、次の結婚式はシンジ君とアスカ君の二人になるだろうから、その積もりで心の準備をしておいてくれ。仲人は私が引き受けようじゃないか。なぁ、シンジ君、アスカ君。」

冬月の突然の「暴走」に当の二人は、真っ赤になって俯くことしか出来なかった。

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その夜。主役の二人が新婚旅行に出発するのを空港で見送った後、マンションに戻ってきた二人。

「はぁ〜、やっぱりこの格好が一番楽でいいわ〜。」

と部屋着に着替えたアスカが言うと、

「そうだね。」

と同調し、ソファーに腰掛けた。それを見たアスカはシンジの隣にちょこんと座る。

「ねぇ、シンジ?」

「何?アスカ。」

「ミサト…すごく幸せそうだったね。」

「そうだね。」

「アタシ達もあんな風になれるかな?」

「うん。きっとなれるよ。僕も加地さんみたいになれる様に色々努力するよ。」

「…バカ…。アンタはアンタのままで良いのよ。」

「え?でも…」

なおも言葉を続けようとするシンジの口の前に人差し指を立ててウィンクするアスカ。

「いいのっ。でも、アタシはシンジの奥さんになれるように、これからいっぱいいっぱい頑張るから、だからシンジも応援してね?」

「もちろんだよ、他の誰でもない、アスカのためだもの。」

「ありがと、シンジ♪実はね、この前からミサトとアタシがご飯の後片付けしてたでしょ?あれもね、予行演習だったのよ。ま、ミサトの提案なんだけどね。」

そう言って、しばらく考えるアスカ。

「そっか…今日からはもうミサトもいないんだっけ…。今度からミサトがここに入ってくる時はもう『お客さん』なのね…。」

「そうだね…今日からはアスカと二人なんだ…。」

「シ〜ンジっ!」

そう言ってシンジの首に抱きつくアスカ。

「わわっ!」

バランスを崩す寸前の所で体勢を立て直すシンジ。

「今日から二人きりの新しい生活が始まるのよ、よろしくねっ!シンジ♪」

「こちらこそ、アスカ♪」

 

 

LASな一大イベント〜完〜

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あとがきっぽいもの。。。

どうも、ゆにゃゆにゃです。いつも感想を下さる方、ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げますm(_ _)m

さて、今回はミサトと加持の結婚式をテーマにしたお話でしたが、みなさん、転がっていただけましたでしょうか?

しかし、よ〜く考えるとこの話の中のミサトって気の毒ですよね。なぜって?

自分の結婚式なのに、打ち合わせの段階ですでに主役をアスカ(とシンジ)に持って行かれてるからですよ。

巷の噂では、程なくしてアスカとシンジの出演するCFのオンエアが始まって、二人は第三新東京市を代表するカップルになってしまったとか…(笑)。

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拙作「LASな〜」シリーズは別の場所にて公開させていただいておりましたが、そちらの閉鎖に伴いこちらに居候させていただく事になりました。今後とも、皆様、よろしくお願いいたします。



アタマの中までユニゾン。うひー、なんかゴロゴロだー。\(●> _ <●)/うえい

というわけでゆにゃゆにゃさん、らぶりーアスカ様3人目ありがとうございますー。\( > 0 < )/あしゅかー

ちなみに、この作品は残念ながら閉鎖してしまったドラえぽんのオアシス『アスカとシンジの愛の城』からの移転3作品目です。

いやー、しかしこの3人も幸せ一家って感じで良いですねえ。( ^ - ^ )
つらいことを一緒に乗り切ったからこその絆は強いですね。うーん、良かった良かった。

しかしシンジ君。アスカ様がいくら可愛いからってその顔は怖いぞ。(笑)
まあでもアスカ様のウエディング姿を想像したら仕方ないかな...。(●^▽^●)でへへへ<ヲイ

早く、碇・アスカ・ラングレーになれれば良いね、アスカ様。( ^ - ^ )

さあ、アスカ様達もミサト達も幸せいっぱいです。このお話の続きが読んでみたいですねえ。
とういわけで、早速ゆにゃゆにゃさんに感想&応援を書いてもっとゴロゴロさせてもらおー。\( > 0 < )ごろごろー

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