「ばか・・・・無理しちゃって・・・・。」
マグマダイバー・・・その後に
ByTenPuLa
アタシは、弐号機の手を掴んでいる初号機を見た後、エントリープラグの中で気絶してしまった。
どうも、初号機があいつの顔に見えて安心したみたいだった。
(どうしてなんだろう?)
そう思いながら、アタシの意識は闇に沈んでいった。
アタシが目を覚ますと、心配そうなシンジの顔が見えた。
「あ、アスカ、目が覚めたの?どこかしんどい所無い?」
「え、ええ。大丈夫よ。」
アタシはちょっと気圧されながら答えた。
「・・・・・ねえ、シンジ?」
一分ほどだろうか?アタシは見詰め合ったままだった視線を少し外しながらシンジに問い掛けた。
「ん?何アスカ?」
「・・・・なんで?」
「なに?」
「・・なんで・・・・・助けにきたの?」
「なんでって言われても・・・・・気が付いたら・・・・・飛び込んでいたんだ。・・・・・・・・・ただ・・・・」
「ただ・・・・何?」
「ただ・・・アスカを支えていたワイヤーが切れるたびに・・・・・自分の大切な何かが・・・・・・どんどん消えていくような気がしたんだ。」
「ふふ・・・・バカね・・・・。」
「ねえ、バカシンジ?」
「なに、アスカ」?」
「・・・・・・・ありがとう・・・・・・・」
「どういたしまして。」
「「・・・・・・・・・・・ぷ・・・・・・」」
しばらく、見詰め合っていた私達だけど何か可笑しくなって、どちらともなく笑い出した。
「「・・・く・・・くくく、はははっははははははっっっ・・・」」
「シ〜〜ンちゃん、アスカ目を覚ました?」
「え、ええ。さっき目を覚ましたばっかりです。」
「そぉ?さっき笑い声が廊下まで聞こえてたわよ。」
「何でも無いわよミサト。」
「それにしても、アスカって幸せ物よね?」
「え?何が?」
「あのね、シンちゃんがね。」
「わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ミ、ミ、ミ、ミサトさん。そ、そ、それは言わない約束でしょ。」
「え?ナニナニ?」
「あのね、シンちゃんが、アスカを助ける時にね。」
「ミサトさん。それ以上言うと、毎日のえびちゅ二本追加って言う約束無かった事にしますよ。」
「分かってるわよ、シンちゃん。私だって毎日えびちゅ二本追加は逃したくないものね。」
「えぇ、ミサト教えてくれても良いじゃない。」
「駄〜〜〜目〜〜〜〜!!だって、毎日えびちゅ二本は魅力的だもの。」
「えぇーーー!!」
「どうしても知りたいなら、シンちゃんに聞けば?」
「それもそうね。ねえシンジ!!」
し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
「・・・・・シンちゃん居ないわよ。」
「・・・・・アイツいつの間にあんなに逃げ足速くなったの?」
「・・・・・ネルフの戦闘訓練の賜物かしら?」
露天風呂につかっているアスカと洗い場で体を洗っているミサト。
カポォーーーーーーーン
「ふぅーーーーー。生き返るわ〜〜〜〜!」
「良かったわねアスカ。念願が叶って。」
「まあ、・・・そうね。」
(まあ、シンジが助けてくれたおかげでね。)
「それにしてもアスカ、いつの間にこ〜〜んなに大きくなったの♪」
「きゃーーーーっっっっ、ミ、ミ、ミサト!!!な、ななな、なにすんのよ!!」
「ん?ボディーチェックよ、ボディーチェック。ど・れ・だ・け・育ったのかな?」
「ん〜〜〜〜、や、や、やめてったら・・・・・あん。」
「おおーーっ、生意気に一人前に感じてるの?じゃあ、こっちは?」
「や・・・・やん、やだ、やめてよミサト。」
男湯のシンジ
「ぼ、膨張しちゃった・・・・。」
場面変わって、アスカとシンジ、ミサトは温泉から上がり夕食をとっていた。
ぷしゅー!! んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、ぷは〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「やっぱり、温泉の後には”えびちゅ”が一番ね!!」
「ミサト・・・・あんたは、ビールさえ飲めれば良いんでしょ!!」
ジト目でミサトを見ているシンジとアスカ。
「違うわよ!」
「違うって何がですか?」
「”ビール”じゃなくて”えびちゅ”じゃないと駄目なの!!」
「「は〜〜〜〜〜ぁ」」
どっと昼間の疲れが出た二人だった。
しばらくして、珍しいことにミサトが”えびちゅ”5本で酔いつぶれた(アスカが睡眠薬を盛った)。
「ねえぇん、シ〜ン〜ジ〜♪」
「ん?何?ア、アスカ、お酒飲んだね。」
「んふふふふふ、悪い?」
「ぼ、ぼ、僕達まだ未成年だよ。」
「ドイツじゃビールなんて水よ水。だから子供が飲んでも良いの。ほらシンジぃも飲みなさいよぉ。」
「ぼ、僕は良いよ。」
「あに〜〜〜、アタシの酒が飲めないって言うの!!」
「ち、違うよ、そ、そんな訳じゃないんだ。」
「じゃあ、飲みなさいよ!!」
「・・・・はぁ・・・・分かったよ。」
「ジンジ、一気よ」
「はい、はい。」
んく、んく、んく、んく、んく、んく、んく、んく、ぷは〜〜。
「ジンジって結構行ける口じゃない。」
「ん?そんな事無いよ。前に飲んだ時は一升瓶二本でダウンしたし。」
(それって相当強いんじゃ・・・・って何時そんなに飲んだのよ・・・・ってミサトしかいないわね。中学生に一升瓶二本も飲ませるなんて何考えてるのかしら・・・・。)
「ねえ、シンジ・・・・ちょっと聞きたい事が有るの。」
「なに?」
「温泉に入る前にミサトが言ってた事なんだけど。」
ぶはッ、ゲホッゲホゲホッゲゲホホホホッ
「シ、シンジ大丈夫?」
「ゲホ・・・・大丈夫だよ。」
「大丈夫なの・・・良かった・・・・・で」
「で・・・・・って言われても・・・・そのう・・・・・。」
「で」
「だから・・・・・えーーーと・・・・・。」
「で」
「・・・・・この前欲しがっていた服買うから忘れてくれない?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・で」
「・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・。分かったよ・・・・。」
「で」
「・・・その前に・・・場所移ろう・・・・ココじゃ五月蝿くてゆっくり話できないしね。」
二人の後ろには豪快なイビキをかいているミサトが居た。たまに歯軋りも聞こえる。
「・・・そうね。・・・・ん、じゃあ、シンジの部屋に行きましょう。」
「うん。」
「あ、あのね、アスカ。」
そうして僕は、アスカがエントリープラグの中で気絶した後の事を話した。
「アスカ!アスカ!大丈夫か!」
『大丈夫、熱さと気が緩んだせいで気絶しているだけだわ。・・・・それよりシンジ君・・・上まで持ちそうなの?』
「大丈夫です、持ちます、持たせてみせます。」
『大変です!! 初号機、弐号機の直下50の所にパターン青の反応が!!!』
『何ですって!? さっきの使徒まだ死んでなかったの?』
『・・・その様ね、多分完全にコアが砕けてなかったんだわ。・・・・ミサト・・・どうするの?』
『・・・・・クッ・・・・初号機パイロット・・・弐号機を破棄して可及的速やかに火口まで登ってきなさい。』
「え?」
(弐号機を破棄!?それじゃあアスカを捨てろって事!!!・・・・そ、そんな事出来る訳無いじゃないか!!!何考えてるんだミサトさん!!!)
『・・・シンジ君良い?ココで初号機、弐号機共に失う訳には行かないの。まだまだ使徒は来るわ。その時に零号機だけじゃ対応が出来ないのよ。分かったわね?・・・・つらいと思うけどすぐに登ってきて。』
「・・・・いやだ・・・・」
『シンジ君?』
「・・・・アスカのいない世界なんて・・・・・・」
『シンジ君?』
「・・・・アスカのいない世界なんて・・・いやだ・・・・」
『シンジ君!!これは命令です。早く登ってきなさい!!サードインパクトが起きてもいいの!!!人類が滅亡するのよ!!!』
「構いません。」
『へ?』
「アスカのいない世界なんて要りません。アスカのいない世界なんて見たくもありません。」
『シ、シンジ君・・・。貴方ね・・・・。』
『初号機の直下25まで近づいてます!!』
「・・・く・・・エ、ATフィールド、ぜ、全開!!!」
仮設発令所
「初号機、ATフィールドを展開・・・・こ、これは今までにないATフィールドです。」
「こ、これは!?」
「何?なんなのリツコ?」
「見なさいココよ。今まで初号機はマグマから身を守る為弐号機ごとATフィールドで保護していたわ。でもATフィールドを全開にした時から初号機、弐号機だけじゃなくパイプまでATフィールドで保護しているわ。」
「え?どういう事?」
「ATフィールドは一定の範囲内だけを保護できるバリアじゃ無いって事よ。」
「一定の範囲内だけじゃないって事は・・・。そうか!!」
「シンジ君、よく聞きなさい!!」
初号機のエントリープラグ内
『シンジ君、よく聞きなさい!!』
「は、はい。」
『今、どんな事を思ってATフィールドを展開しているの?』
「え、えーーと、自分とアスカの周りに近づくな、そしてパイプにも近づくなって感じですけど。」
『じゃあ、パイプにもATフィールドが張られているのが分かる?』
「え、ええ。」
『ここからが言う事を良く聞きなさい。上手くすればアスカも助かるわ。』
「ほ、本当ですか。」
『ええ、本当よ。・・・いいATフィールドがパイプにも張れているって事は、ATフィールドの張り方によっては武器になるって事よ。』
「え?」
『いい?例えば手の先から伸びる長い棒をイメージしてATフィールドを張ればそのイメージどうりにATフィールドの棒が出来るはずよ。その棒はATフィールドで出来ているんだから、そんじょそこらの棒よりもよっぽど強いわ。だから、ATフィールドで武器か何かをイメージして近づいてくる使徒のコアを叩き砕けば良いのよ。そうすれば弐号機を破棄する必要もないわ。』
「う〜〜ん。分かりました。棒をイメージして使徒のコアを叩き砕けば良いんですね。やってみます!!」
『使徒、5まで近づきました。』
『シンジ君、早く!!』
『シンジ君、早くイメージするのよ!!』
「・・・・・・・・・・・」
『シンジ君、早く、早く!!』
『イメージよイメージ!!』
「・・・・・・・・・・・」
『早く、早く、早く、早く!!』
『イメージよ、イメージ、イメージ!!』
「だああああぁぁあぁぁぁぁぁぁ、五月蝿くて集中出来ないじゃないですか!!!」
『使徒の反応消えました。』
『へ?』
「どういう事ですか?」
『さっきシンジ君が叫んだ時、ATフィールドが一瞬膨れ上がったんです。それに使徒がぶつかってそのままコアが砕けました。』
『ははははははは。』
(そ、そんなに脆かったのなら何もしなくても良かったんじゃないかしら・・・・・・)
『わ、わ、私はこ、こ、これを狙ってたのよ。ほ、本当よ。』
「・・・・・本当ですか?」
『ごめんちょ。』
「って事があったんだ。」
「そう。・・・・アタシ、二度も助けられたのね。・・・・・・それにしても・・・・・・。」
「な、なんだよ、アスカ?」
「いつから・・・・・アタシの事が好きになったの?」
「い、いつからって・・・・・分からない・・・・。気が付いたら好きになっていた。・・・・ガギエルを倒す時、エントリープラグに二人で入ったよね。・・・その時、少しだけ、アスカの心が流れ込んできた。・・・・なんだかとっても寒い・・・いや、さみしいイメージが流れ込んできた。」
「・・・・・・・・・・」
「あと、ユニゾンの訓練をしていた時、たまに見せる寂しそうな顔が気になっていたんだ。そして最後の晩に・・・」
「・・・アタシの唇を奪った時ね。」
「いや、キスはしていないよ。・・・・アスカが涙を流しながら『ママ』って言った時、アスカをずっと守りたいって思ったんだ。・・・・朝まですっと抱きしめてはいたけどね。」
「・・・・それでか・・・・・あの時から夢を見なくなったのは・・・・。」
「え?夢って?」
「・・・アタシのママが小さいころ死んだのは知ってるわね?」
「うん。」
「私のママ、自殺したの。・・・それを最初に発見したのが・・・私なの。・・・・・・それ以来・・・・・何か在るごとにその夢を見るの。・・・・・ママが私の前でブラーン、ブラーンって揺れてる夢を・・・。でも、あのユニゾンの訓練の後から全然見ないの。ようやく、あの夢を自力で乗り越えられたんだなっと思っていた。・・・・でも、違ったのね。・・・・シンジに助けられていたのね。」
「・・・アスカ・・・・僕は何もしていないよ、ただ抱きしめただけ・・・・それも一度っきり。」
「・・・ねえシンジ・・・・私もう駄目みたい・・・。」
「駄目って何が?」
「・・・シンジのせいだからね・・・・もう一人では生きて行けそうにないの・・・・・・・・・・・すっと側にいてね。」
「・・・・・・・・・」
シンジは黙ってアスカを抱き寄せた。
(アスカってこんなに小さかったんだ。・・・背はアスカの方が高いぐらいなのに・・・。手を放したら消えてしまいそうな感じだ。・・・・この手の中の温もり無くしたくないな、絶対に!!)
「・・・シンジ、シンジってば、ちょっとキツイわよ。」
「・・・あ、ああ、ゴメン。でも、何だかアスカが消えちゃいそうで・・・・。」
「・・・そうかもね。このまま離したりしたらどっかに行っちゃうかもね♪」
「・・・やだ。」
「え?」
「・・・いやだ!!アスカを絶対に離すもんか!!誰にも渡さない!!例え加持さんでも渡さない!!」
「シ、シンジ。お、落ち着いてよ。」
「アスカ、アスカ、アスカ、アスカ!!!」
「きゃあぁぁぁ!!」
「アスカ!!アスカ!!」
シンジはアスカを強引に抱きしめると、貪る様にキスをした。
「ん!!!ん!んっっん!!」
アスカはシンジを引き離そうと腕に力を入れてみたが、暴走中(笑)のシンジには全然歯が立たない。
そうこうしているうちに、シンジの手がアスカの胸を触り出した。
「ん!!!!んっんんっん!!」
(ちょ、ちょっと!! いくらシンジでもこれ以上はまだ駄目よ!!)
(・・・・・・・・って事は、その内なら良いって事かしら?)
(・・・・・ってこんな事考えてる場合じゃないって!!)
(・・・・・・ぁ・・・・あん・・・・・・・)
(・・・・・・ちょっと気持ち良いかもしれない・・・・)
(・・・・このまま流されてみようかな?)
(って駄目よ!!こんなムードもなく強引にされたのが初体験なんて、いくら好きなシンジでも嫌!!)
(ごめんねシンジ、この手だけは使いたくなかったんだけどアンタが悪いんだからね!!)
シンジがアスカの服を脱がそうと身を起こした瞬間
げしぃぃぃぃぃぃぃん
アスカの攻撃により、シンジの暴走(笑)は止まった。
「・・・・・シンジ、落ち着いた?」
「・・・・・うん。ごめん・・・もうあんな事は絶対にしないよ。」
「あったりまえでしょ。私にあんな事したんだからアンタ一生下僕よ!!」
「ええーーーー!!げ、下僕!!」
「う・そ・よ・♪ でも、責任は取ってもらうからね。・・・・・・・・・・・・・・・・・ちゃんとお嫁さんにしてね。」
「うん。・・・・・で、でも良いの?僕なんかで?」
「うん。シンジじゃないとイヤなの。あのね、初めて会った時からね、シンジの事はずっっっっと気になってたの。ユニゾンで一緒に住める様になったからとっても嬉しかったわ。・・・・・・・・・ねえ、シンジ。」
「なに?」
「浮気は許さないからね♪」
「こんな可愛いお嫁さんがいるのに浮気なんてするはずがないだろ!」
「ありがと、可愛いって言ってくれて。でも浮気したらほんとに殺すわよ。」
後日、ミサトに婚約した時の事を根掘り葉掘り聞かれた時に、この時のアスカの目はマジだったとシンジは語った。
結局、この時の言葉が本当かどうか確かめる事は一度も無かった。
「ねえシンジ、さっきの続きする?でもさっきみたいに乱暴なのは嫌よ。ちゃんと優しくてくれるのなら良いけど・・・・。」
「ん〜〜〜〜〜〜、止めとく。アスカが何処かに行っちゃう訳じゃないし、お嫁さんになてくれた時のお楽しみにしておく。」
「本当に良いの?」
「・・・・・・・・・したくないって言えば嘘だけどね。ちょっと僕らの年じゃ早すぎるかなって思ったんだけど。」
「じゃあ、18才の誕生日までのお楽しみね♪」
「うん♪」
「シンジ・・・・・一生離れないでね。」
「うん。」
〜Fin〜
ちわ〜〜〜、TenPuLaです。電波を受信しつつ、納期に追われながら書いたので所々変になっていますが許してやって下さい。m(_
_)m
まあ、良くある分岐物の一つ「マグマダイバー」に挑戦してみました。
これからも色々な場面の分岐物に挑戦しようと思ってます。
その内連載始めたいと思ってるんですが気力がありません。ネタはあるんですけどね(^^;
でわ、感想お待ちしています。
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