「ねえ!シンジ!キスしようか?」
Kiss!!
Ver.Shinji
ぼーーっと、テレビを眺めていたアスカが、急に話し掛けてきた。
「ん?何?」
S−DATを聞いてきた僕は、よく聞き取れなかった。耳からイヤホンを外してアスカの方に向き、聞き直した。
「キスよ、キス。したことないでしょ?」
「・・・うん。」
僕はアスカに言われたことが、アタマに入ってくるまで数秒かかった。
キス?キスがどうしたの?あ、そうだ、明日の晩御飯はキスにしよう。
「じゃあ、しよう。」
「・・・どうして。」
キス?誰と?へ?もしかして僕と?何で?どうして?それは嬉しいけど、何で?
「退屈だからよ」
「退屈だからって・・・。そんな。」
た、た、退屈っって・・・・アスカにとってはその程度にしか思ってないの?何かとっても悲しくなってきたな・・・。
「お母さんの命日に女の子とキスするのは嫌?天国から見てるかもしれないから?」
「・・・別に。」
何時ものように僕をからかってるだけなのかな?それにしても、何だかアスカ何時もよりも暗いような気がするけど。
「それとも女の子とキスするの怖い?」
「怖くないよ!キスぐらい。」
あ、つい言っちゃった。
「歯、みがいてるわよね?」
「・・うん。」
えーと、さっきみがいたよな?・・うん、みがいた。
「・・・じゃあ、行くわよ。」
あ、アスカの顔がだんだん近づいてくる。やっぱりアスカって綺麗だよな。ほんとにキスする気なのかな?
あ、だめだ。心臓がドキドキしてきた。アスカに聞こえそうだな。
「鼻息がこそばゆいから、息しないで。」
「ん・・・・・」
アスカは僕の鼻を摘んで、強引に唇を塞いだ。
あ、アスカの唇って柔らかい。それにしてもいきなりこんな事をするなんてアスカどうしたのかな?
あ、あれ?アスカ?震えている?何で?何で震えてるの?何が怖いの?何か怖いことがあったの?
僕じゃ頼りないかもしれないけど、何時も側に居るよ。だから何が怖いのか知らないけど、もう怖がらなくてもいいよ。
何時もアスカの側に居るから、何があってもアスカの事は守るから。
そんな事を思いながら僕はアスカの体を抱きしめていた。
・・・・ずっと、側に居るよ・・・・
気がつくと、僕の鼻を摘んでいたアスカの指は外れていた。
僕は一旦、唇を外してアスカの耳の側に顔を近づけて囁いた。
「アスカ・・・僕は、ずっとアスカの側に居るよ。何も怖がらなくていいよ。何があってもアスカの側から離れないし、
何があってもアスカの事を必ず守るから。何も心配要らないよ。」
「・・・・ほんと?」
「うん。」
「・・・ほんとにほんと?」
「うん。アスカがイヤだって言っても側を離れないよ。」
「・・ふふ。あんたそれじゃ、あたしがイヤって言ったらストーカーになるじゃない。」
「あ、そ、そう言えば、そうだね。」
「はあ・・・。あんたってほんとにバカね。まあ、仕方がないか、バカシンジだもんね。」
「ハイハイ。どうせ僕はバカシンジですよ。」
「もう、そんな事ぐらいで拗ねな・んん・・。」
僕は、何時もの調子を取り戻したアスカを見て嬉しくなり、アスカが喋っているのにもかかわらず唇を重ねた。
アスカは、一瞬ビックリしたみたいだけど、少しためらった後、おずおずといった感じで背中に腕を回してくれた。
・・・暖かい・・・
・・・ずっと、こうしていたい・・・
僕はアスカの顔を見たくなってそーっと目を開けた。
当たり前だけど、どアップのアスカの顔が目に入ってきた。
目を閉じて、頬を紅く染めた幸せそうなアスカの顔を見ているうちに、ちょっとした悪戯心が出てきた。
よーし、何時もはアスカにビックリさせられているから、たまには脅かしてやろう。
そう思った僕は、アスカの腰の所で組んでいた手を放し、右手はアスカの頭の後ろを、左手は腰を掴むと思いっきり
自分に引き寄せた。
アスカはビックリして何かを喋ろうとしたみたいだけどキスしてるのでくぐもった音しか聞こえない。
僕は、口が開いてるのを見計らって、アスカの舌に自分の舌を絡ませ始めた。
アスカは、もがいて僕から離れようとしたけど、ガッチリ頭と腰を押さえられてるので逃げられなかった。
そのうち、アスカはもがくのをやめて、おずおずといった感じで舌を絡め返してきた。
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気がつくと、アスカの体からは力が抜けてしまったみたいで、かろうじて僕にしがみついている状態だった。
唇を放す前に、アスカの舌を軽く噛んでから離れた。
すると、アスカは腰が抜けちゃったみたいで、床にしゃがみこんでしまった。
アスカの顔は上気したまま真っ赤になって、ちょっと唇を開けたままで、目の焦点は合っていなかった。
しばらくアスカは、ぼーーーっと放心していた。
「ア、アスカ。大丈夫?」
ちょっと心配した僕は、アスカの肩を揺らしながら問いかけた。
アスカの顔が僕の方を向き、目の焦点が合ってくると、ボッと音が出そうな感じで顔がさらに赤くなった。
いきなり僕の手を振り払うと、僕の目から顔を隠すような感じで後ろを向いた。
「あ、あの〜〜。アスカさん?」
恐る恐るっていった感じで、僕が声をかけると
「・・・・う・・う・・っく・・」
すすり泣く声が聞こえてきた。
「ア、アスカ。ご、ごめん。あ、あのね。そ、そのね。あのね。」
僕は、しどろもどろになりながら、アスカに弁解を始めた。
「えーーと、アスカとキスをしている時に、悪戯がしたくなって、えーと、その、目を開けてアスカの顔を見たんだけど、
奇麗だったんだ。その、頬を染めたアスカが見えて。唇が柔らかくて、それで、アスカから良い匂いがして。そう、気持ち
良かったんだ、アスカとしてる時、その泣かすつもりじゃなかったんだけど、嬉しくなって、謝っても許されないかもし
れないけど、いとおしくなって、その、奇麗で。あれ?何言ってんだろ?」
一旦、言葉を切り頭を下げながら謝った。
「ごめん。許されないかもしれないけど、本当にごめん。」
「・・・許さない・・・」
「・・・ごめん・・・」
「・・・絶対に許さない・・・」
「本当にごめん。」
「・・・絶対に許さないからね・・・」
「ごめん。何でもするよ。出て行けって言うなら今すぐにでも出て行くから。」
「ホントに・・・、ホントに何でもする?」
「うん。」
「ホントのホントに何でもするのね?」(キラーン)
アスカは、ガギエルを見つけた時の様に目を光らせながら振り向いた。
「ぅ・・うん。何でもするよ。」
・・・も、もしかして、さっきのは嘘泣きなの?
「ホントね?」
アスカは僕の目を真っ直ぐ見て、聞いてきた。
うぅ。逆らったら殺されそう。いやって言ったら、ビンタの往復で済むかな?あの目じゃもっとひどい事されそうだな。
「うぅ・・・うん。絶対に何でもするよ。」
しぶしぶと言った感じで答えた。
「聞いたからね。もう取消せないからね。」
「うん!」
僕は、半分自棄になりながら答えた。
「じゃあ、してもらうことは。」
「・・・」
うぅ、何言われるんだろう。やっぱココから出て行けかな?それとも慰謝料要求されるのかな?
「一つ目。」
「一つ目?」
「アタシ以外の女に、キスなど絶対に禁止。浮気は絶っっ対に許さないからね!」
「へ?」
「二つ目。」
「へ?」
へ?要求って一つだけじゃないの?
「明日の日曜日にあたしと一緒に婚約指輪を買いに行くこと。」
「こ、婚約指輪?」
えーーと、婚約指輪ってなんだっけ?
「そうよ、婚約指輪。」
「へ?あ、あの・・・」
婚約指輪ってこんにゃくの親戚だっけ?ちがうよな?婚約した時に渡す指輪だったっけ?えっと、婚約って何だっけ?
「三つ目。」
「三つ目?まだ有るの?」
「何か文句ある?」(ジロッ)
「いえ、ありません。」
「三つ目は。」
「三つ目は?」
「・・・あの・・・その・・・さっきの・・・もう一度・・・して・・・」
「へ?さっきのって?」
「・・・その・・・さっきの・・・キス・・・・もう一度・・・」
「うん。解った。」
えーと、アスカからの要求は、
一つ目、他の女の人とキスしない。浮気禁止。これは、アスカ以外は駄目って事で、アスカならOKってことだよな?
まあ、アスカの事大好きだから別に大丈夫だよな。
二つ目、婚約指輪?・・・・えーーと、お金幾らくらい有ったっけ?ネルフから支給されている手当を使えば良いか。
いざとなれば、定期を解約すればいいし。
注意 シンジやアスカ達チルドレンは、一応国連の職員として月々給料を貰っている。一月の給料が普通のサラリーマンの
三ヶ月分ぐらいあり、戦闘や実験などをするたびに危険手当がつく。二人とも14歳なので使い道もそんなに無く結構貯ま
っている。特にシンジの場合、使うにも使い道が無い為(笑)貯まる一方だ。アスカの場合は・・・・・ノーコメント(笑)
三つ目、もう一度キスして欲しいか。うん。それなら幾らでもしてあげるよ。
ん?待てよ?えーーーと、
二
つ
目
の
要
求
婚
約
指
輪
・
・
・
・
・
「え、えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」(@◇@)
「なによ、何でも言うことを聞くって言ったでしょ!」
「こ、こ、こ」
「こ?婚約指輪の事?」
僕はぶんぶんと首を縦に振った。
「な、な、な」
「な?・・何で?って言いたいの?」
僕はぶんぶんと首を縦に振った。
「何でって、アタシ達結婚するんじゃない。まだ14歳だからまだ結婚できないけど。それとも何?
私にあんな事までしておいて、責任取ってくれないの。」(;;)
僕は、ぶんぶんと首を横に振った。
「で、でも。」
「でも、何?」
「は、早すぎない?」(^^;
「あんた、そんな事言って、責任逃れようって言うの!!さっき言ったわよね。何でも言うこと聞くって言葉、嘘だったの?。
それじゃあ、さっき言ってくれた『ずっと一緒居いる。側から離れない。何があっても守る』って言葉も嘘なのね。」(;;)
「違うよ。嘘じゃない。絶対に嘘じゃない。」
「じゃあ、さっさと言うことを聞く♪」
「・・・・」
な、なんか、はめられたのかな?
「返事は?」
「・・・はい・・・」
「返事が聞こえないわよ!」
「・・・はい、解りました・・・」
「はい。宜しい。」
僕は、”ジャラジャラッ”と紅い鎖で体中をがんじがらめに縛られる様な感じがした。
まあ、ずーーとアスカと一緒に居れるんならどうでもイイや。
「じゃあ、さっそくやってね♪」
アスカはそう言うと目をつぶった。
えーーと?僕が悩んでると。
「アンタバカァ?三つ目事よ!三つ目の事!待ってるんだからさっさとしなさい。」
「は、はい。」
えーーと、三つ目って言ったら、さっきのキスをもう一度だったよな?
僕は、アスカを抱き寄せながら、もう一度キスをした。
「「んっっ」」
・
・
・
・
・
・
「あ、起こしちゃったみたいだね。おはよう、アスカ。」(*・・*)
「ん、んん?・・・・あ、おはよ、シンジ。」(*・・*)
「アスカ。」
「なにシンジ?。」
「これからも、ずっと一緒だよね?」
「絶対に放さないからね。」
「絶対に離れないよ。」
〜〜Fin〜〜
おまけ その一
某作戦部長
「出張から帰ってきてやっと休めると思ってたのに、あの二人、所かまわずいちゃつきやがって、
あんなの毎日見せられる身にもなってよ。」
「だれか、替わって。」(;;
E計画担当博士
「ミサトも最初は良い酒の肴が出来たって喜んでたわよね。それにしてもそんなにすごいのかしら?」
カチャ、カチャ、カチャ、ピピィ(MAGIを操作する音)
モニターにイチャイチャしまくっているアスカとシンジ、その横にえびちゅを飲みまくりながら泣いているミサトが映った。
「ミサト、・・・・ふ、無様ね。」
某副司令
「碇、このままで良いのか?」(^^;
某総司令
「ふ、計画は1%も遅れていない。」/ー_ー;\
その後、某総司令は何処か電話をした後、出掛けていった様だ。
おまけ その二
第三新東京のとある空き地に、新築の一軒家が突然建ち、若い(すぎる)二人が引越してきた。
「シ〜ンジぃ。結構広くて良い家ね。」
「そうだね。でも、いきなり父さんがマンションに来て『シンジ。ココから出て行け。』て言われた時はビックリしたけどね。」
「そうね。でも、その後『二人の新居はちゃんと用意してある(ニヤリ)』って言ってくれたじゃない。」
「そうだね。で、その後ミサトさんが泣いて喜んでいたよね。」
「『シンちゃん、アスカおめでとう。本当に良かったわね♪』って言ってたものね。」
「父さんが、後一ヶ月ほどで14歳でも結婚できるように民法の改正をするって言ってたよ。」
「本当?じゃあ、アタシの誕生日にね?」
「うん。わかってるよ。」
某月某日 朝SHRの時間
「先生、ちょっと時間もらえますか?」
「はい、何ですか、惣流さん?」
「ちょっと、皆さんにお知らせがありまして、この場で報せておきたいんですけど。」
「重要なことですか?」
「はい、とっても重要なことです。」
「なら、良いでしょう。」
「はい、有り難うございます。 シンジ、いい?」
「うん。わかってる。62秒で片づけるよ。」
「せ〜の〜。」
「「私(僕)達、結婚します!!」」
「「「「「「「「へ?」」」」」」」」
「それで、これが結婚式の招待状です。皆さん出席して下さい。」
「ちなみに、結婚式は私の誕生日、12月4日です。派手にやるからみんな来てね♪」
ピシィィーーーーーーー!!!!
その瞬間、某教室はアツアツな二人を除いて凍り付いた。
〜〜ふぃん?〜〜
始めまして、TenPuLaです。(^^)/
最近EVAにはまっちゃいました。もう、抜け出せそうにありません。(^^;;
初めてマトモな物を書いたので所々変だと思います。(^^;
う〜〜ん、どっかで見たことのあるSSのツギハギのような気がしてきたぞ(^^;
今回、シンジサイドで書いたので次はアスカサイドを書いてみたいと思います。
もしかして空白の時間を埋める方が先かも知れませんね(^^;;
でわ、感想などお待ちしてます。
うおお、やったー。おめでとー。\( ^ 0 ^ )/わー というわけでTenPuLaさん初投稿ありがとうございますー。\( > 0 < )/いえーい こ、これはLASにんならば一度は妄想(笑)する分岐の場面ですね。(@_@) シンジ君なかなか強引ですなあ。(● ̄ー ̄●)やるやないか くっくっく、これが本当のエヴァナリ。本物ナリ、うっきょっきょっきょっきょー!!\( > 0 < )/←狂った(爆) ラストの教室オチも楽しくて良い締めですよね。( ^ - ^ ) さあ、LASにんの夢を具現化してくれたTenPuLaさんに、感想&応援を書いてまたゴロゴロさせてもらおー。\( ^ 0 ^ )そうだー |
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◎感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。