人気のパン屋さん

byもきゅう


ココは第三新東京市、某町

美人のクォーターと優しそうな顔立ちの男が商売をしていた。

美人の名前は碇アスカ、そして優しそうな男の名前は碇シンジ、二人は使徒との戦いの末、結婚してパン屋を開店していた。

二人のお店は美味しいパンと美人のクォーターが迎えてくれるお店として、巷で大人気を誇る店だった。

しかし・・・・

「ねえシンジ、この頃なんか売れ行きが悪くなってない?」

アスカは日頃レジで接客している、その為にパンの売れ具合が手に取るように分かる。

「そうだね。この頃新しいパンも考えていないし、やっぱりみんな飽きてきちゃったのかも」

シンジは店の裏に居るとはいえ、実際にパンを焼いているのだから、勿論売れていないことを分かっていた。

「やっぱりね、それじゃなんか美味しくて人の目に付く様なパンを焼きましょうよ」

「うん、そうだねって、実際に焼くとなるとどんなのがいいか・・?」

「だから今からそれを考えましょうって言ってんのよ」

「そうだね」

「うん」

二人はその後、新しいパンの事を話し合った。

二人の住んでいるマンションに帰ってからも話し合いは続けられた。

 

「あ〜もう、全然思いつかないわ」

綺麗に揃った髪の毛をかき回し、アスカがぼやく。

「そうだね、やっぱり新しいパンを焼くって事は結構大変な事だよね」

ぐちゃぐちゃになったアスカの髪の毛を優しく梳きながらシンジが言う。

「う〜ん、どっかにヒントみたいな物ってないのかしら・・」

シンジに梳かれるのが気持ち良いのか目を瞑ってアスカが言う。

「ヒントってアスカ、クイズじゃないんだから」

「だからヒントみたいな物って言ってんの、どこかにパンにするのに良いヒントがあればいいんだから」

「あっ、そうだね。それじゃアスカ、INTERNETで色々見てみようよ、ね」

「うん、そうね。二人でみれば良いヒントが見つかるかもね」

「うん」

二人は寝室に置いてあるパソコンをつけるとINTERNETに繋ぐことにした。

 

ピッ、ピッ、ピッ・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・

 

「良いのがないね」

シンジがアスカにそう告げる。

「そうね、けどシンジこれって何で検索してるの?」

アスカはモニターを見ながらシンジに聞く。

「うん?これ?パンって検索してるよ」

「そう。けどこれだけ見ても良い考えが浮かばないって事は違う物を検索しろって言ってんのよ」

「そうかな」

「そうよ!他の物を見て考えるって事いくらでも例はあるわ。だから違う事を検索してみましょうよ」

アスカが断言して、シンジの手にあったキーボードを取り上げると、レトロと打ち込んでいた。

「ねえアスカ、検索するのは良いとしてもなんでレトロなの?」

素早いボタン捌きでそう打ち込んだアスカに聞いてみる。

「それはねシンジ、この新しい時代に古い物を取り込んだら良いかもって考えたのよ」

「そうなんだ」

「うん、そうなの」

アスカが打ち込んだ検索内容を二人は見ていった。

 

「あ〜、これどうかしら?」

レトロの中にドラえ○んの好きな食べ物・・・・・・・・印のドラ焼きと書いてあるページをたまたま見たアスカが叫ぶ。は文字が小さすぎて読めない。

「な、何、アスカ?」

シンジは日頃の疲れからか、ついうとうとしていた所をアスカに呼び覚まされた。

「これよこれ」

アスカはそのページをシンジに見せた。

「ああ、これ、これは基本だよ」

ちょっと眠いのかシンジは虚ろな瞳でアスカに言う。

「何?シンジ知ってたの?」

「うん、だってこれLASなら基本だよ」

「何LASって?」

「LASってそれは・・・・・えっ、僕今なんか言った?」

そこでちゃんと目が覚めたのか、シンジは頭を振ってアスカに答える。

「何か今シンジがLASって・・・」

「えっ、僕そんな事言ったの?」

「うん」

「ちょっと眠かったからよく分かんないや」

「そう・・」

「けど、これ良い考えだね。僕も一応和菓子の勉強もしていたし、ドラ焼きなら焼けるよ」

「そう、じゃあこれにしましょうよ」

「うん、じゃあ今から試作品を作ってみようか?」

眠気から醒めたシンジはやる気になっていた。

「うん♪」

アスカもそんなシンジに嬉しそうに答えた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「アスカ〜、出来たよ〜」

ドラ焼きの皮を家庭用オーブンから出し、先に練っておいたあんこに包み終わったシンジはまだ寝室でINTERNETをしているアスカを呼ぶ。

「は〜い、今行く〜」

アスカはシンジに呼ばれるとすぐに寝室から出てきた。

「アスカ、何してたの?」

新しい物をシンジが焼くときは必ず側に居るアスカが居なくて不思議に思っていたシンジが聞いてみる。

「あのね、さっきのページに〜印って書いてあったからそれを見ようとしてたんだけど、あんまり小さく書いてあるから拡大しても見れないのよ。だから悔しくてMAGIに接続してその〜を分析して貰ってるの」

「そ、そんな事にMAGIを使うとリツコさんから苦情が来るよ」

リツコが何かの実験体を持って自分の家に来る所を想像したシンジは、額から冷や汗を流して言った。

「ふっふ〜ん、大丈夫!絶対に来ないから」

アスカはシンジに人差し指を立ててそれを横に振る。

「なんで?」

MAGIに対して絶大なる愛情を注いでいるリツコがそんな些細な事にMAGIを使わせるハズがないと思ったシンジはアスカに聞いてみる。

「それはね〜、私がリツコに贈り物をしたからよ」

シンジが置いたドラ焼きに手を伸ばしながらアスカが言う。

「贈り物?」

「ほうよ、はぁたひぃが・・もぐもぐ・・おふふぁのふぁ・・もぐもぐ・・ごっくん、三毛猫の雄よ。あっ、これ美味しいわシンジ、もう一個食べても良い?」

「うん、いいけど、三毛猫の雄ってアスカどうしたの?僕知らなかったよ」

アスカはシンジの焼いたドラ焼きに手を伸ばすが、やはり甘いのでお茶を入れに台所に行った。

「うん、隣に住んでる居礼文がね、小さい猫を拾ったって私に言いに来たのよ。自分の家じゃ飼えないからってね。それで猫といったらリツコって気が付いてリツコに連絡したら二つ返事で連れに来たのよ。それでリツコがその猫を見たら三毛猫の雄だった訳。居礼文も飼ってくれる人を見つけて喜んでいたし、リツコも三毛猫の雄は珍しいってすんごく喜んで私にMAGIのアクセスパスワードもくれるし、私もMAGIを使えると一石三鳥だった訳よ。はいシンジお茶、あんこが甘いからちょっと渋めにしてみたわ」

注いで来たお茶をシンジに渡す。

「ありがとうアスカ、そう言う訳だったんだ」

「そうよ」

「じゃあ安心だね」

シンジは不安がなくなった事もあり笑顔でアスカに言う。

「うん」

アスカは二個目のドラ焼きに手を伸ばして、言った。

シンジもそんなアスカの笑顔にドラ焼きに手を伸ばした。

 

もぐもぐ・・・もぐもぐ・・もぐもぐ・・

 

「ねえシンジ、これってすっごく美味しいんだけど・・美味しいんだけど・・・なんか花が無いって言うか・・・地味って言うか・・・

もの凄く言いにくそうにアスカがシンジに言う。

シンジもその事には気が付いていたから笑顔で答える。

「そうだね、何かをしないと目立たないよね」

アスカとシンジは共に考える。

 

・・・・・・・

 

「う〜ん、例えば栗とか、苺とか入れるとか・・」

アスカが言ってみると、シンジは首を横に振る。

「それだと、周りが変わらないから地味なままだし、それに今は栗や苺はあんまり採れないから値段が凄く高くなっちゃって僕たちのお店じゃ出せないよ。だから中身じゃ無くて外を何か飾ろうか?」

「そうね、それなら値段を上げる事も無いでしょうし」

「うん、それじゃ僕が考えておくよ」

シンジには何か考えがあるのか、アスカに自信を持って言う。

「うん」

シンジの自信に満ちた笑顔を見たアスカは頷くだけだった。

 

そして・・・

 

「な、な、何よこれ〜!!」

完成したドラ焼きを見たアスカが狼狽える。

「うん?これ、これは僕の好きな顔だよ」

ドラ焼きに描かれていたのはアスカの笑顔だった。

「ちょ、ちょっとシンジ、これは恥ずかしいわよ」

さしものアスカも一杯あるドラ焼きすべてに、自分の笑顔が書いてあると恥ずかしいらしい。

しかし、シンジは笑顔で

「僕が好きな笑顔だからみんな買ってくれるよ。うん、大丈夫!」

自信にありげに頷くシンジにアスカは呆然としつつ、自分の事をこんなにも思ってくれるシンジにちょっと涙が出て来た。

「シンジ・・・」

「さあ、アスカ、今日からこの商品が内のメイン商品になるんだからね。しっかり名前を決めてよ」

笑顔で言うシンジにアスカは頷くと

「そうね、これは私の顔が書いてあるんだから、”笑顔のドラ焼き”って名前にしましょう」

「うん、いいよ。”笑顔のドラ焼き”すごく売れると良いね」

「この、バカシンジ!私の顔が書いてあるんだから売れるに決まってんじゃないのよ」

二人は笑顔でお店の開店準備に取り掛かった。

 

その後この商品は日本のヒット商品NO.1に輝いた!

そしてシンジとアスカの店は日本中に知れ渡る人気のパン屋さんとなった。

 

おわり?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

アスカがMAGIを使ってまで調べていた、〜の部分に書かれていたのはアスカ印のドラ焼きと書かれていた。らしい・・・

それを見たアスカとシンジはその名前に変えたかどうかは定かではない・・・・

 

ほんとに終わり


シンジ達のお店で売り出した新商品のお話です。

LAS度が低〜い!どうしちゃんだろ・・・?

お許し下さいドラえぽんさん。

次こそは、LAS度を高めて見せます。

 

それとパン屋さんの話が分からない人は僕のHPに来てね。(お願い)



おお、シンジ君がLASって。(笑)(@_@)

というわけで、もきゅうさん初投稿ありがとうございますー。\( > 0 < )/どらやきー

アスカ様が髪の毛かきむしってシンジ君が梳くっていう構図が良いッスよね〜。
この二人らしくてほのぼのするッス。(●^_^●)

しかし、ミケの雄とマギのパスが交換か....さすがネコマッド。(爆)

ぐひゃー、しかしアスカ印のドラ焼きはナイスですねー。うおお、食いてー<ヲイ(笑)
「僕が好きな笑顔だからみんな買ってくれるよ。」ってシンジ君も良いこと言うよね。( ^ - ^ )

さあ、すばらしいほのぼのなお話を書いてくれたもきゅうさんに、感想&応援を書いてまたほのぼのするのだー。\( ^ 0 ^ )いえー

ちなみに、このパン屋さんな二人はもきゅうさんの太(いぬ?)にもいるので是非行ってみるのだ。
ほのぼので転がれますよ〜。

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