あるところに男の子と女の子がいました。

2人は、海辺で出会い、一目で恋におちました。

 

その日の夕方。

 

ほおずきのような、赤い夕日が海に沈んでいくのを2人は見ていました。

 

「ねえ、あの、あの、あの。」

 

真っ赤になって何か言おうとする男の子。

 

「なに?」

 

「ぼくは、君の名前しか知らないし、どこでなにをやっているかも知らない。

でも、もう、君のいない所で生きていく事なんか、想像もつかないんだ。」

 

男の子は大変内気な子で、ふだんはとてもこんな大胆な告白ができるタイプでは

ありませんでした。

でも一世一代の勇気を振り絞って何とか告白しました。

女の子も、たった一日しかこの男の子を見ていませんでしたが、この男の子が

たいへん誠実で、思いやりの深い、繊細な人間である事がわかっていました。

そして、大変内気な子であることも。

そんな男の子が、自分がいなければ生きていけないとまで言ってくれている事に、

女の子は大変深く感動し、またそれが自分自身の気持ちである事もよく分かって

いました。

 

「わたしも、同じ気持ちよ。」

 

そう、女の子は答えました。

男の子は、自分の耳を疑い、そのあと喜びで雲の上まで飛んで帰ってきたような気持ちになりました。

そして、最後の勇気を振り絞って言いました。

 

「ア、アスカさん。ぼくは、ぐずで、どじで、どうしようもない男です。

でも、きみのこと、誰よりも好きです。 結婚して下さい! 一生大切にします!」

 

とうとう、言ってしまった。

ああ、何でこんな時にこんな事しか言えないんだろう。

男の子が緊張のあまり目も眩む思いでいると、アスカさんはにっこりほほえみました。

 

「わたしで、本当に、いいの?」

 

男の子は、ぶんぶんと、音の出るほど首を縦に振りました。

声が出なかったのです。

 

「よろしくお願いします。シンジさん。」

 

女の子は、ぺこりとお辞儀をしました。

プロポーズには速攻で返事が戻ってきました。

2人は、堅く握手をしました。

考えてみるとずいぶんへんなプロポーズシーンでしたが、このふたりは

テレビの恋人同士のように抱き合ったり、キスしたり、奇声を上げたりは

しませんでした。

握手の方がずっと自分たちに似合っているな、と思いました。

 

「警視庁小金井警察署警ら課、紅葉丘プール前派出所勤務。碇シンジ巡査です!!」

 

シンジ君は、自己紹介して敬礼しました。

これも随分おかしな話ですね。

結婚が決まってから自己紹介するなんて…。

でも、職業と結婚するわけじゃありませんから。

アスカさんはびっくりしたらしく、両手を口に当てて暫らく「びっくり目」でシンジ君を

見つめていました。

シンジ君は少し心配になって尋ねました。

 

「警官は、嫌い?」

 

アスカさんはかぶりを振りました。

 

「ちょっと…びっくりしただけ。じゃ、私も自己紹介するね。」

 

言うが早いか、

 

「警視庁刑事部捜査1課刑事、惣流アスカ巡査部長であります!よろしくお願いします!」

 

一気に言って、ピシッと敬礼しました。

シンジ君は2,3歩引くとぺたんと尻餅をつきました。

 

「刑事は、嫌い?」

 

アスカさんも心配そうにシンジ君の顔を覗き込みます。

シンジ君は少し青い顔で答えました。

 

「う、ううん。そんなことないよ…ないです、巡査部長殿。」

「あ、やだ、こんなところで階級名ださないの。あなた、わたしの旦那様になるんですからね。」

「う、うん、そうだね。き、きみがあの有名な惣流刑事だったなんて…。」

「偶然て、あるのねえ。同業者だったなんて。」

 

シンジ君の頭の中には

「鬼の1課の鬼女大将、惣流アスカ巡査部長。」

「血の木曜日、惣流刑事マフィア32名を一網打尽、重軽傷29名、死亡3名。

本人は無傷。」

「150m先の人質立てこもり犯を、拳銃一発で射殺。」

「警視庁柔道剣道量大会を男女混合でダントツ第1位、惣流巡査部長。」

「いやー、外は絶世の美女だけど、なかみはミサイル付き重戦車だ。」

「特攻、ダイナマイト20本を腹に巻いてテロリストと直談判!!」

などという新聞、雑誌、警察報、先輩たちの噂話がグルグルと渦巻いています。

 

「ねえ!聞いてるの?」

「えっ、な、なに!」

「やっぱり聞いてなかったんだ。わたしのうわさの事考えてた?

鬼より怖いとか、男を取って食うとか、平気で犯人を殺すとか…。」

 

アスカさんは、しょげて、涙ぐんでいます。

シンジ君はうろたえていた自分を恥ずかしく思いました。

 

「ぼくは、アスカを好きになったんで、刑事の惣流さんは、関係ない!

ぼくは、ここにいる、このアスカが好きになって、プロポーズしたんだ。」

 

「ありがとうシンジ!」

 

アスカさんがシンジ君に抱きつきました。

シンジ君はそっとそっと、背中に手を回して抱きしめます。

夕日が沈み、2人の影はひとつになったまま、夜に溶けていきました。

 

 

 

 

 

 

 

LASだってば

桜が一番好き!!

―結婚するってほんと?―

 

 

「な、なにい!あの惣流刑事と結婚するだとう!!」

 

次の日の朝、出勤したシンジが、警ら課長に結婚を報告すると、課長は椅子ごと、

思いっきりひっくり返りました。

無理もありません。シンジ君は小金井警察署の中でも一番弱いおまわりさんとして

有名な人だったからです。

 

「あ、あの今巴御前と…。」

 

課長はもうお年でしたから、シンジ君にわからないことばをつぶやきました。

 

「(イマトモ、エゴゼン?なんのことだろ。)」

 

「ま、まあ、それはよかったな。お祝いを、言わせてもらうよ。彼女なら上の人たちの

覚えもいいし、身元も前科も問題ないし。いい、奥さんを見つけたな。」

 

さすがに、課長は人間ができていて、無用の波風は立てません。

しかし、先輩や同僚たちはそうは行きません、どこで知り合ったのかとか、

もう一発やったかとか、美人かとか、尻に引かれるぞとか、さんざんもみくちゃに

されました。

次は女の子達です。母性本能を刺激するタイプであるシンジ君は、意外と女の子達に

人気があったのです。

 

「し、知らなかった。惜しい事したかな。」

 

もみくしゃにされて、さすがのシンジも自分が女の子に意外と人気があった事に気づきました。いえ、シンジだからこそ、いままで気づかなかったのでしょう。

 

「 どこに住むの ? 」

 

この質問が一番多いのですが、まだ何も決まっていません。

それどころかふたりは、キスもした事の無い純情カップルだったのです。

第一昨日出会って、結婚の約束までこぎつけたというだけでも、マッハです。

今日はそれぞれの上司に報告をして許可を貰おうという約束だけして、

昨日は分かれたのでした。

 

「この分じゃ、アスカも苦労してるだろうな…。」

 

そのとおりだったのです。

 

 

 

ここは、警視庁刑事部捜査1課の部屋。

 

「だめだ、だめだ、だめだ、結婚なんか絶対に許さん!第一まだ早すぎる!そんなどこの馬の骨とも知れぬ一介の巡査風情にうちの大事なアスカを嫁になどやれるか!!」

 

いったい、いつの時代の頑固オヤジかと思えば、この人こそ警視庁鬼の捜査一課にその人ありとうたわれた、青葉警部補(27歳)その人でありました。

 

「しかし、青葉、そういうわけにもいかんだろう。恋愛は自由だし、なかなかいいやつみたいじゃないか。捜査一課の惣流というだけでびびって寄ってこないなか、即日速攻でプロポーズしてくるとは見上げた奴。」

 

そのライバルと目される、日向警部補(26歳)は、知らんとはいえシンジに好意的。

いずれにせよ可愛い妹を嫁に出す心境なんですね。

 

「あ、あのそれは…単に知らなかっただけ・・で。」

 

アスカは小さな声で言ったが、むろん誰にも聞こえていません。

さんざんもめたあとで、

 

「まあ、しょうがないわねえ。わたしより先に行くってのはちょいと癪だけど、いいわ!

おめでとうアスカ!幸せになりなさい!!」

 

葛城ミサト刑事部第1課課長(30歳)は、にやりと笑って言いました。

イントラネットから流れてきた碇シンジ君の身上調書には何の問題も無く、

温和で優しい、町のお巡りさんとして愛される巡査像が浮かんできたからです。

「家庭的に恵まれなかったアスカを幸せにしてくれるに違いないわ。」

葛城課長はちょっと気弱そうなシンジ君の顔を見ながらそう思いました。

それからナレーターに向かって、

「ちょっと、わたしは29歳よ!!」

こっちに、ビールの缶が投げ込まれました。撤退しましょう。

 

警視総監 碇ゲンドウ氏のお部屋。

「シンジが結婚する…。誰と。」

「捜査一課のアスカ刑事です、総監。」

科学捜査部部長、赤木リツコ博士からのテレビ電話に、ゲンドウは明らかに動揺して

いました。

「…問題ない。シンジ個人の問題だ。」

「では、そのように。」

モニターは切れた。

暫くの沈黙の時間が流れた。ゲンドウは天井を眺めながらつぶやきました。

「ユイ…、シンジが結婚するそうだ。」

その言葉には万感の思いがこもっていたのでした。

 

碇ゲンドウ氏も、やはり血の通った人間だったんですね。

でも、シンジ君が総監の息子だという事は、多摩地区の方面部長の冬月さんしか

知りません。内緒になっているみたいです。

それどころかシンジ君自身も知らないみたいですよ。

 

 

夜。アスカさんとシンジ君は電話で連絡を取っています。

非番が一緒になる事は、なかなかないので、警察官同士の恋愛というのはデートもままなりません。片一方が事務屋さんでいつも定時に帰れるということでもないかぎり、

なかなか成就しません。

シンジとアスカは2人とも現場の人間ですから、こうして電話連絡するのが

精一杯。小金井と桜田門では距離もありますし。

「だから、東中野あたりに家を借りようと思うんだ。」

新居の場所を相談しているみたいですね。

 

「明日1日休みがもらえたんだ。だから家探しに行ってくるよ。野方の教官をやっている(野方には警察学校があります。)友人が顔が広いんだ。紹介してくれるって。」

「ごめんね、今日からまた事件が入っちゃって…。」

「たいへんだね。がんばって。ぼくが全部やっておくから心配しなくていいよ。」

「ありがとう、シンジ。」

 

色々障害の多い2人の恋愛ですが、不自由な分だけ思いやりも感謝も深まるという

ものです。もう何年も恋人やってる人たちみたいに相手の事が分かるようです。

 

 

 

次の日、シンジは朝から足を棒にして新居探しです。

警官の給料は、そんなに高いものではありません。シンジ君は大学院卒ですから

いくらか高い位置からのスタートですが、民間とは違います。

それでも午後には中野警察署の友人の口利きもあり、いいマンションが見つかりました。「第3桜マンション」警官が住むにはいい名前です。

桜は警視庁の代名詞ですからね。

孫娘をつれた大家さんが、鍵を開けてくれます。

 

「ここは、日当たりもいいですし、風通しもいいですし、高台の端ですからみはらしも、ほら、新宿までずっと見晴らせるでしょう?前住んでた方が、急な転勤で、先週空いたばかりだったんですよ。賃貸料は…。」

「あ、そんなに安く…。」

 

それは、共稼ぎなら楽に払えるくらいの額でした。

 

「ご紹介頂いたお巡りさんには、このへんの住民はみんな大変お世話になったんですよ。ですから。」

「ありがとうございます。」

「いえいえ、お巡りさん御夫婦に住んで頂ければ、住民も安心ですしね。」

「おじちゃん、お巡りさんなの?」

 

あどけない声。大家さんのお孫さんはくりくり目で、シンジを見つめています。

 

「可愛いお孫さんですね。」

「いや、お恥ずかしい。この年になると孫だけが楽しみで…。」

 

その時! 風呂場の戸がいきなり開いて男が飛び出してきました。

手には拳銃。

顔から血を流しています。

 

「う、動くんじゃない!!うつぞ!本当に撃つ!」

いつのまにか、女の子を抱え込んでいます。女の子はびっくりして声も出ません。

「わかった。何もしない…。」

「俺はもう、2人殺してるんだ。いくらでも、撃つ。」

 

シンジは足が震えているのを意識しました。

 

「だから、女の子を放してください。苦しがっています。」

「だめだ! じいさん、食い物と、水だ!ジュースでもいい!早く買ってこい!

わかってるな、警察にたれ込んだりしたら。」

「わかってる!だから、孫に何もせんでくれ!!」

 

大家さんも必死です。外に出て行きました。

 

「若いの!おまえは、下がれ。次の部屋まで下がれ!そこでじっとしていろ!」

 

男は、シンジがなよなよしているのでタカをくくったようです。

シンジは、下がりながらそっと携帯電話の通話ボタンを押しました。これは今、

アスカとの直通セットになっています。

アスカが気づいてくれれば…。

 

「いったいどうしたんですか?」

 

シンジは、女の子を抱えたままへたり込んだ男に言いました。

 

「うるせえな!ドジを踏んだのよ!ま、悪いがつきあってもらうぜ。」

「ぼくは、家を探しに来ただけなんです。誰にも何も言いませんから、逃がしてくれませんか、人質なら、その子と、さっきのじいさんで十分でしょう?」

 

男は、あきれたように言いました。

 

「けっ! あきれたやろうだな。そういうわけに、いくかよ!」

「そんなこといわないで、頼みますよ。いろいろ用事がありますし、ね?頼みますよ。」

「しょうがないやつだなあ。おまえそれで恥ずかしくないのか?」

「自分あっての、他人ですから。」

「ま、そりゃそうだがな…。おれもよ、兄貴にいい仕事があるとか何とか言われてよ、

気がついてみりゃ、ひとりだけ香港マフィアのターゲットよ。」

 

どうも、仲間に裏切られて逃げ回っているようです。

悪人とはいえ、かわいそうにね。

そこから、この男の身の上話が始まりました。後悔してももうやり直しの効かない人生への愛着。もし生きて高飛びできたら、真面目にやりたい事など。

 

「そこまで、思っているなら自首できないんですか?」

「これだから、しろうとは…。いいか、マフィアの怖い所はな、忘れないって事なんだ。

あいつらは、たとえ20年刑務所に入っていても、出たら必ず殺しにくる。

ムショの中だって、殺しにくる事があるんだ。組織自体が潰れなきゃ、自首なんかしても

意味はないのさ。それにしても、じいさん遅いじゃないか。おい、おまえちょっとベランダから外を見てみろ。声を出すなよ。」

 

シンジは立ち上がると、ベランダへ出ました。下を見ます。人影はありません。

 

「シンジ!そのまま下見てて!」

「アスカ!」

「しっ!いい?いまこのベランダには4人。うらの各窓には一人ずつ。玄関から3人ずつ、すぐ突入できる体制よ!中の様子は?」

「だいぶ落ち着いてきたよ。安心して眠たそうだ。だからおじいさんを一度中に戻して

なにか食べさせたら? そうしたら眠気が出てくると思う。」

「ばかな!民間人を戻す事はできん!」

青葉さんが、小さな声で叫びます!

「ぼくが、命に代えても2人を守ります。」

 

中から男が声をかけます。

 

「お〜い、どうだにいちゃん。」

「だれもいないなあ。」

「もどってこいや。窓が開いてると寒い。」

 

シンジは戻る為に振り返りました。心配そうなアスカが、壁の死角に張り付いています。

同僚らしい人が4人。

シンジ君はとっさにここなら取り押さえるスペースがあると判断しました。

唇を動かさずに伝えます。

 

「わかりました。男をここに誘導します。」

「わかったわ。」

「頼む。」

 

アスカと青葉が答えました。

 

「あれっ!あ、大家さんがもどって来たみたいです。」

「そうか、もうもたないぜ。時間かけやがって。」

おとこはよろよろと、女の子を抱えて立ち上がります。

2,3歩中に入ったシンジが女の子を抱き取ろうとしました。

「さわるんじゃねえ!」

「せっかく寝てるのに、起きられたら泣き喚きますよ。」

「ちっ、ガキってのは…。逃げんなよ。撃つからな。」

「わかってますよ。」

子供をシンジに渡すと、男は思い切り伸びをしました。

「おい、おまえ、ヤニもってねえか。」

「吸わないんですが…、ああ、ベランダにたばこ捨てがありましたよ。」

「ちっ、シケモクでもいいか…。」

 

あと一歩でベランダ…。シンジは全身で男に体当たりしながら叫びました。

 

「アスカっ!!いまだっ!!」

「うおおっ!!」

 

男は半身をベランダに出しながらとっさに飛び掛かった刑事達を払いのけ、

部屋に戻ろうとします。思ったより男の反射神経がいい!! そして、

 

「こっ、このやろうっ!!」

 

シンジにむけて拳銃を。ガラス窓を蹴破って室内に突入するアスカ達。

引き金が絞られる、アスカが拳銃を発射するのが同時だ!!

 

バン!バンババン!!

 

右手甲に命中し、弾き飛ばされる男の拳銃。真っ黒になって折り重なる男達。

とっさに子供をかばって転がるシンジ、胸にうがたれた銃弾の穴。血しぶき。

 

シンジは胸にとんでもない熱を感じたところで意識を失いました。

顔中を口だらけにしたアスカの泣き顔が目の隅に見えました。

 

「だめだよ、アスカ。美人がだいなしだよ。結婚、したかったな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、2ヶ月後。

 

晴れ上がった日曜日。

ここは四谷のイグナチウス教会です。

礼服に身を固めた警官が教会の出口から列を成し、その中を腕を組んだ2人、

もちろん、あの、碇シンジ君と、惣流アスカ・ラングレーさんが歩いてきます。

今日は2人の結婚式なのです。

警察官の結婚式は、礼服の同僚の隊列の間をとおりすぎ、愛唱歌を歌い終わったときに完結します。

今日は小金井警察の非番組と本庁の非番組が集まり、大変な人数になりました。

子供を守って大怪我をしたシンジ君でしたが、何とか命を取り留め、晴れて退院、

結婚式までこぎつける事ができました。

珍しい事に、警視総監や方面部長達の列席もあり、座は嫌が上にも盛り上がりました。

 

「碇って、警視総監の息子なのかい?」

「まさか。本人だって死んだ父母に奥さんを見せたいって言っていたもの。」

「アスカさんも御両親いないのでしょう?」

「まあ、サードインパクト世代には、さして珍しくないけどね。」

 

 

「碇、本当に、このままでいいのか?」

「いまはいい。こんな男が今更父を名乗ってどうする。あいつはあいつで立派に

生きていくさ。…いい娘じゃないか、アスカ。」

「ああ。いい娘だ。」

「冬月、俺が先に死ぬような事があったら…そのときは教えてやってくれ。

それなりに父は、息子を見ていたとな。」

「おまえが、俺より先に死ぬとはおもえんがな。」

 

「うううう…アスカ、きれいだぞ。三国一の花嫁だ。そう思わないか日向。」

ぼうだの涙を流している青葉君。その表現、やっぱりシンジ君は分からないと思うぞ。

「うんうん、青葉、アスカはきれいだなあ。俺はうれしいよ。」

ちなみに三国とは日本、中国、天竺のことですね。

 

「なんで?なんでわたしだけ引き出物がビール券の束なの?」

ちょっと、むくれるミサト課長さん。

「ま、たしかにこのほうが実用的ではあるけれど、ね。」

ミサトさんはビール券の枚数を数え始めました。…ちょっとなさけないぞ、ミサト。

 

司会を買って出たリツコさんが大きな声で叫んでいます。

「さあ、ここで、みんなの前でキスしてもらいましょう!!

写真班!!まえへ!!」

「おい、あれ、鑑識の連中じゃないの。」

「ま、たまにはあいつらの愛機にも、いいものを取らしてやらないとな。」

 

シンジ君とアスカさんはテレテレでキスを交します。

パシャ!パシャパシャパシャ!!

 

「これで、三回目ね。」

「え、さっき神父の前でしたのがはじめてじゃなかったけ…?」

「あなたが、撃たれたとき、わたしの命を代わりにあげるって、キスしたの。

よかった…。生きていてくれて。」

 

アスカの目にみるみる涙があふれてきました。

シンジはアスカにもう一度キスをしました。初めての大人のキス。

 

「うおおおおおおっ!!」

「キャアアーーーツ 熱烈キス!」

 

ざわめきが高くなり、フラッシュがひときわ盛んに焚かれました。

きょうから、惣流アスカは、碇アスカです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブーケが空高く、宙を舞いました。誰の手に渡ったのでしょうか。

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

***********************************

 

新しいパターンで書いてみました。お巡りさんと刑事さんの恋ということなんですけど。

これって、LASの範疇に入りますでしょうか?

 

ドラえぽんさん、100000HIT達成おめでとうございます。

その記念に、なるかならぬかの、下手なSS書きました。

ドラえぽんさんの神経に耐えるようなものでしたら、

隅っこの方にちょっと載せて頂けるとうれしいです。

 

 

 

こめどころ

第2話へ



わーい、アスカ様とシンジ君ご結婚おめでとー!\(●> 0 <●)/きゃっほー

というわけで、こめどころさん初投稿ありがとうございますー。\( ^ 0 ^ )
ちなみに、こめどころさんは
Palette〜くむくむの部屋〜で活躍中の作家さんでドラえぽんの大好きな作家さんです。Palette〜くむくむの部屋〜のSSも面白いですよー。

それにしても読み応えあって面白かったー。(●^▽^●)さすがこめどころさん
この独特の雰囲気が魅力ですよね。今回は絵本の様な語り口調がさくさくと読めてナイスですねー。

突然のシンジ君の告白、そして握手。まっぴるまっから一人でにやにやしちゃいました。(笑)
しょげたアスカ様、ナイスなフォローのシンジ君。んー、サイコーですな。\(●> _ <●)いえい

ところで、青葉の意外な使い方が笑えますねえ。いい味出してますよね。(笑)

シンジ君が犯人に撃たれてはらはらしちゃったけど、ハッピーエンドでよかったねえアスカ様。( ^ - ^ )

ラストシーンは思わず一人万歳三唱しました。...回りにヒト居なくて良かった。(笑)

さあ、ゴロゴロな警察官LASを書いてくれたこめどころさんに、早速感想&応援を書くのだー。\( > 0 < )こらかかなあかんやろ

こめどころさんへの感想はここです。

または簡単感想用掲示板へどうぞ。

感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。

ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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