J-wing presents.
木漏れ日の中で

 










 気持ちいい風が僕の頬をなぜている。

木漏れ日が優しく僕に光を投げかける。

 僕は目を閉じ自分の回りに感じる自然に身を任せる。

 ここは僕のお気に入りの場所。
 たまには一人も悪くない、そう僕は思う。
 こうやって、小鳥のさえずりと木漏れ日、そして優しい風に抱かれながら。

 でも…
 彼女がいたらもっといいかもしれない。
 茜色の髪と海よりも蒼い瞳を持った、太陽のような彼女が…

 そう考えている自分がいた。

 グラウンドから微かに生徒達の声が聞こえてくる。
 今は昼休みだからきっと遊んでいる人達もいるんだろう。

 

 「シンジ!!」

 彼女の声が僕の耳に響く。
 ぱたぱたと言う音と共に彼女が側によってくるのが分かった。

 瞳を開くと、金色の雨と僕を見下ろす彼女の姿があった。

「何一人で転がってるのよ」

 僕の顔を覗き込みながらお姫様はそう尋ねてきた。

「気持ちいいから横になっていたんだけど、アスカもどう気持ちいいよ」

「はあ、アンタねえお昼も食べずに何をやっているかと思えば」

 そういってアスカは小さくため息を吐く。

心配して損しちゃったじゃない

 彼女の最後の呟きは僕の耳に届く事はなかった。

 でも僕は知っている、一見性格がきつそうなこのお姫様がとっても優しいんだという事を

「そうだったね、お昼食べるの忘れてたよ」

「はあ、そんなこったろうと思ったわよ」

 彼女はそう言いながら僕にお弁当の包みを渡してくれた。

 ふと、もう片方の彼女の手に視線をやると彼女もお弁当箱を抱えている事が分かった。
 僕の視線に気が付いたのか、彼女は照れたように顔を少し赤く染める。

「あんた一人じゃあ御飯食べても美味しくないでしょうからね」

 少しだけぶっきらぼうにそう言うと彼女は僕の隣に腰を下ろしお弁当の包みを開き出した。

 ほらねやっぱり優しい…

「ありがと…」

 僕は小さな声だったけど万感の思いを込めそう呟いた。

 ありがとう、僕の側にいてくれて…
 ありがとう、僕の側で微笑んでくれて…
 ありがとう、言いたい事が一杯ありすぎて言えないけど…
 ありがとう、アスカ
 そんな僕の万感の思いを込めて…

 

 

 

 程なくして昼食の時間は終わった。

「たまにはいいものね、外で食べるって言うのも」

 

「そうだね、また一緒にこうやって食べようか」

 ほんの少しだけ勇気を込めた僕の言葉。

 僕のその言葉に、一瞬アスカは驚いた顔をした後、笑って頷いてくれた。

「そうねえ、たまにはいいわよね、よし一週間に一度今日が水曜日だから水曜日ね」

「ありがとう、アスカ」

「それくらい礼を言う事じゃないでしょう、その代わり美味しいもの作るのよ」

「腕によりをかけて作るよ」

 たわいないやり取り、だけれどもかつての僕が持っていなかった物。
 だからこそ、とてもとても大切な物。

 

 吹き抜けた一陣の風が彼女の長い茜色の髪を舞い上げる。
 思わず僕はぽうっと見とれてしまう。

 彼女は僕の視線には気が付いていないらしい。
 彼女は瞳を閉じ優しい風を感じ取っているようだった。

 そんな彼女の様子は空から舞い降りた天使のようでとても綺麗だった。

「確かに、気持ちいいわね、ここ」

「うん、僕のお気に入りだからねここは」

 僕は青い空を見上げながらそう呟いた。

 そのままごろんと僕は再び木の根本に横になった。
 僕は瞳を閉じ全身で風を木漏れ日を感じ取る。

 それらも心地よかったけれども、何より心地よかったのは傍らに感じる彼女の温もり。
 ちらっと彼女の方を向いてみると同じように彼女も僕の方を向いてくれた。

 僕と、彼女の視線が絡まり合う。

 まだユニゾンしている。

 彼女も同じ事を思ったのか可笑しくなってくすっと同時に僕らは笑みをこぼした。

 彼女の笑顔を見た後そっと僕は瞳を閉じた。
 僕が睡魔に身を委ねるまでさほどの時間を要しなかった。

 それは春も近い晴れた日の事であった。

 

 

 

 

 

 

 

お・ま・け

 彼らが再び教室に姿を見せたのは六限目もかなりすぎた辺りだったという。

 五限目の放課時間中、学校の裏庭の大樹の元寄添う様にして眠る一組の少年少女を複数の生徒達が目撃したという。

 


後書き

どらえぽんさん、いきなりこんな物を送ってごめんなさい。
 ふと、カウンターを見たら43000踏んでいた物で…
 急遽作り上げさせてもらいました。
 おかげで所々構成が甘い…
 しかも、短い…それにこれはLASなのか…しかも駄文だし…
 一応、このお話アスカバージョンもありますので送るかもしれません。
 その時は笑って許してやって下さいね。
 それでは…


ぐおおおう、ほのぼのーん。(●> _ <●)ぽっ

というわけで、J−wingさん初投稿ありがとうございますー。\( ^ 0 ^ )

うーん、いいですねえ。普通の生活の中の何気ない心のふれ合い....。うきょー、萌え萌えー。ごろごろごろごろ

アスカ様の隠された優しさをしっかりと理解してあげるシンジ君。これですよ、これ。これが二人のあるべき姿なんです。\( > _ < )うおお

はあ、心が洗われる様だ。(うっとり)

さあ、気持ちがホッとするほのぼのLASを書いてくれたJ−wingさんに感想を書いてアスカバージョンを読もう!\( > 0 < )おくるのよ
うーん、LASは良いですねえ。(ほっ)

 

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