ツバサちゃんの バースディ パーティ 大作戦!

 

 

 

 

シンジとアスカが結婚して ツバサという娘がいる世界

アスカはドイツに 単身赴任

シンジは 幼稚園でパート ツバサの尻拭い

そんな世界で……

 

 

 

 

 

幼稚園、その職員室

 

保母達を 前に 月例の事務報告をしている 園長

……と、なります。それから、来月…6月生まれの園児は 31名居ます。

恒例の6月の お誕生会は 6日に行いますので 該当する園児の支度しておいて下さい…」

と、携帯端末を 操る園長だったが…

…あら、6日は シンジ君の誕生日でもあるのね……一緒にお祝いしましょうか?」

悪戯そうに 微笑んだ。

はーい!賛成です!」

良いアイデアですね、園児も 喜ぶでしょう…」

面白そう!ぜひ やりましょう!」

楽しい 誕生会に なりますね…」

悪乗りする 保母さん達…

…ちょっと!…冗談ですよね…」

シンジの意見は、多数決により 却下

では、決定します!……シンジ君、何か 出し物 考えておいてね!」

…そんな…」

…この幼稚園の ”お誕生会”では、祝ってもらう園児達が お返しとして 各自 出し物を やらなければならなかった…

……チェロじゃ…駄目だろうな…」

結局、テレビの特撮ヒーローのモノマネをやる シンジだった…

 

さて、会議後…

…そうですか、来月 お誕生日なんですね、碇さん…」

えぇ、21に なっちゃいますよ。山岸さん

そう言って マユミに 笑うシンジ

その笑顔を見た 彼女の頬が 薄く染まった。

爽やかに笑う青年と、うす紅色の女性…何か 不思議な空気が 流れ始めた…が、一人の女性 乱入!

それなら、盛大に お祝いしましょうよ!ね、シンジさん!」

…勘弁してよ、霧島さん…」

マナによって、もうそんな空気は どこかに 飛んでいってしまう

なに言っているんですか! 目出度い事なんですよ!」

大袈裟だよ…」

良いんですって!…実は 騒ぐネタが 欲しかったんです。」

騒ぐネタ?」

えぇ、シンジさん…だから、幼稚園 終わったら 2次会のパーティ やりましょうよ!」

…ごめん、霧島さん…もう、知り合いが、宴会の予定 してくれているんだ…」

…あぁ…そうなんですか…( ちっ!遅かったか…) じゃぁ、そっちの宴会に 参加させてもらえません?」

……あの…わ、私も …良いですか?」

どうぞ、どうぞ!…やっぱり、賑やかな方が 良いですから…」

やったぁぁ!!!」 …良かったです…」

マナとマユミは、手を取り合って 喜ぶ

あの…わたしも良いですか?」 あっ、私も参加したいな…」

次々と 参加表明する 保母達

どうぞ!皆さん 来てください。」

 

シンジの バースディ 2次会の情報は、保母達から 静かに流れ

園児の父兄、そして その関係者まで 到達した

…その結果、保母はもちろん、園児の母親、姉、叔母、何故か近所のお姉さんまでもが 参加する事になってしまった。

…当然、その事態を 面白く思わない人物も居るわけで…

 

その中の 一人の幼女が 静かに 動き出した…

パパは アタシのものよ!)

 

 

 

 

さてと…」

ピッ、ポッ、パッ…

ツバサは、映像電話のボタンを 押した。

プルルル、プルルル…ガチャッ

もしもし、おじいちゃん?アタシ、ツバサだけど…」

……なんだ?」

実は、来月の6日の事なんだけど…」

ゲンドウと 秘密の会話をする 孫娘…いつのまにか、ホットライン(直通回線)まで 築いていた

これは ネルフ総司令であるゲンドウの地位にすれば 特筆すべき事なのだが…少女は気にも止めない

…どれほどの国家の要人、組織が この回線を欲しがっている事か…

…… で、おじいちゃん 来れるの?」

…あぁ、問題ない…」

良かった!………おじいちゃん、ヒゲ 剃っちゃったんだね…」

あぁ…」

画面の向こうのゲンドウは、昔と 様変わりしていた

眼鏡は 黒ブチの普通の眼鏡、ヒゲも 随分 大人しくなって…すっかり 常識人になっている。

…まっ、公人として 人の前に出なければならず、当たり前なのだが…

じゃぁ、楽しみにしてるね! おじいちゃん!」

……うーん、すっかり 普通の人になっちゃって…これじゃぁ…

計画の一部を 再構成する ツバサだった…

 

 

 

プルルル、プルルル

ガチャッ

はい、こちら ネルフ開発局、局長…なんだ、ツバサちゃんじゃない…」

こんにちは、リツコさん!」

リツコは、ゲンドウと結婚し、ツバサの義理の祖母に当たる

ネルフの開発局を任され 多忙なリツコ…髪の毛も すっかり黒に戻っていたが…白衣は相変わらず…科学者のポリシーだろうか?

一人息子 ナオキの世話は、養女にした レイに 任せっきりになってしまっていた…

……あっ、聞いているわよ、シンジ君の 誕生パーティね! 予定は 取ってあるから…

ナオキとレイを連れて 参上するわ

わぁ! ナオキとレイ姉も!…久しぶりだなぁ…」

…そう、良かったわね…」 ”台詞が 違う!”

 

…………ところで、リツコさん! 昔のおじいちゃんの サングラス 有りますか?」

…確か 書斎に有ると思うけど…」 ?マークの リツコ

それと…ヒゲ生え薬 持って来てもらえます?」

…あっ!あの薬ね…でも、どうして?」

おじいちゃんを昔の顔に戻して…パパを ビックリさせようかと…」

…悪趣味ね…やっと、あの人のヒゲ 剃らせたのに…」

お願い、おばぁちゃん!」ツバサの必殺技( 対リツコ用) 炸裂!

ガアァァーン!!! お、おばぁちゃん…って…」

ツバサの 口撃は リツコを クリィテカル・ヒット!

ね、良いでしょ!おばぁちゃん!」

ツバサは、更に 打撃を加える。

……おばぁさん……ばあさん……ばあさんは用済み………いやぁぁぁぁ!!!私は 未だ 若いのよ!!!」

リツコは、遠い世界の住人と 会話しているようだった…一体 誰とかは、不明である。

駄目? おばぁちゃん…」

可愛い 上目使いで、止めを刺す 幼児

わ、わ、わかったわ…持って来るから、”それ”だけは 勘弁して!」

直撃3発も 受けて、リツコ ボロボロ…

ありがとう!リツコさん

 

 

 

 

 

プルルル、プルルル…

ガチャッ

はい、こちら…って、ツバサじゃない!どうしたのよ?」

ママ、元気?」

えぇ、元気よ…どうかしたの?ツバサ…」

不思議そうな、アスカの顔が 傾いた……

パパの 誕生日、来るんでしょ?」

もちろんじゃない!!! 絶対に行くわよ!」

ミサトさんと、加持さんは?」

えぇ、あの夫婦も行くわよ…アタシ達、3人 同じ飛行機だから…」

……そう、良かった……」

…?… 」安堵したツバサに、アスカは疑問を抱いた。

ううん、何でもないの…」

まっ、良いわ…で、何処でやるの?」

近くのホテルの宴会場 借りるんだって!」

…参加者は 、当初 ネルフ関係者の20人程だったのだが…その数倍の幼稚園関係者が 参加希望したため、急遽 ホテルを借りる事になってしまっていた…

それじゃぁ、料理は、 ホテルの料理なの?」

うん…でも、パパも作るんだって…」

…これは、参加者の 圧倒的な希望により、シンジの料理が 差し出される事になったからである…

……わかったわ、必ず行くから、待ってなさいよ ツバサ…」

うん!」

じゃぁね!…愛しているわ、アタシの娘…」

アタシも大好きだよ!ママ…」

…パパの次にね…

 

 

 

プルルル、プルルル

ガチャッ

はい、洞木ですが…あら、ツバサちゃん!」

こんにちは!…ヒカリお姉ちゃん!」

はい、こんにちは!」

ヒカリお姉ちゃん…パパの誕生パーティ 来るでしょ?」

碇くんのね! もちろん、出席させてもらうけど…」

あのね……あのね、お姉ちゃんに お願いがあるの…」

何かしら? ツバサちゃん

お料理 作って持って来てくれないかな…って…」

お料理?…ホテルで 出すんじゃないの?」

うん!……でも、パパもお料理しなきゃならないの…」

主賓の碇くんも?…」

…ははーん、アスカか、ミサトさんでも ワガママ言い出したのね…

…でもね、パパもその日は 大変だから…」

わかったわ、ツバサちゃん! 私も何かの料理を 持って行くわ

ありがとう、おねえちゃん!

 

 

カチャン、ツー ツー…

全ての電話連絡を 終えたツバサ

これで、第一段階 終了…あとは 当日ね!)

 

ゲンドウと アスカの血を受け継ぐ ツバサ

さらに、幼い頃から 間近で見ていた…

…ゲンドウの 事実の隠蔽工作

…リツコの 状況判断と予測

…ミサトの 作戦立案能力

…アスカの 現場指揮と 実行力

それに、幼児の愛らしさを 加えた彼女は 正に ”無敵”と言えよう

…その 切れ味 は、主に ”対 シンジ防衛網”で 発揮されたが…

 

 

そして、ゲンドウの電話…

…もしもし、6月6日に パーティの予約をした ゲンドウだが…

はい、ご利用 ありがとうごさいます!」

…うむ…料理の変更を 頼みたいのだが…」

はぁ…えっと、パーティ用に 70名様分ですが…」

うむ…20名に変更しておいてくれたまえ…」

 

 

 

 

 

 

 

6月6日、幼稚園 お誕生会

 

ハッピバスディ!ツー ユー!

ハッピバスディ!ツー ユー!

ハッピバスディ!ツー みんなぁー!

ハッピバスディ!ツー ユー!!!!≫

「「「 おめでとう!!!」」」 「「「 ありがとう!!!」」」

お祝いして貰った 6月生まれの幼児達の顔が 嬉しそうにほころぶ

頭に ピカピカ光る 紙製の帽子を かぶり、目の前には 数本のロウソクが付いたショートケーキ

それに、保母さんや仲間からの プレゼントが山と積まれていた。

そんな 嬉しそうな園児の群れの中に、大人の男性が 一人混じっている

…シンジである。

照れ臭そうな顔のシンジ…その前には 園児達からの プレゼントが 大きな山になっていた

…飴やチョコレート、折り紙の鶴やセミ ビー玉、粘土細工、縁日で買ったお面、

壊れた時計や電話、奇麗な貝殻、花作りの冠、なぜかヘビの抜け殻まで…

は、は、は……これ、どうしよう……)

シンジは ちよっぴり 途方に暮れた…

被っている 帽子の鈴が チリリン!と鳴った…

 

お祝いしてもらった ”お返し”に、お遊戯 をする子供達

数人ずつに 別れて 歌や、踊りを披露していた

ラストは、シンジ…

…ふぅ、苦手なんだけどな……逃げちゃ 駄目だ!)

プレゼントのお面をかぶり、紫色のタイツを 着込んだ。

 

それでは 最後に登場は、シンジお兄ちゃんでぇぇす!!!」

アナウンスの声で、舞台に飛び出した

シュワッチッ!…やぁ!僕は、遠い宇宙から やって来た ”宇宙刑事 エバァン”

皆を 守る為に 来たんだ! この星には、悪者使徒 が居るからね!

…あっ、来たな! 使徒めっ!」

舞台に出て来たのは、大きなヌイグルミ

サングラスと覆面をした ウサギと、黒いジャージのカメだった。

…実は、中に ケンスケとトウジが 入っていたが…

行くぞ!トゥ!」 グゥ!」 ガゥ!」

ウサギに 攻撃を加えるが、後ろから カメに 羽交い締めされ ボロボロにやられる エバァン

あぁぁっと! エバァンが 危ない! みんな、応援するんだ!」

頑張れ、エバァン!」

負けるな!」

頑張って、シンジお兄ちゃん!」

…ちがうよ、エバァンだよ…」

やがて、みんなの応援で、力を得た エバァンが、見事に 使徒を 倒す…のは、お約束…

わぁぁぁ!やったぁぁ!」

カッコイイぞ!」

素敵よ、お兄ちゃん!」

…ちがうよ、エバァンだよ…」

パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ…

こうして、お誕生会は 大盛況で 幕を閉じた。

 

 

悪かったね、トウジ、ケンスケ…手伝わせちゃって…」

いや、なかなか 面白かったよ、シンジ

そや、水臭いで、センセ!」

ありがとう、二人共…」

良いって、良いって!じゃぁ、俺達は このまま パーティ会場に行くから…」

ん? シンジも一緒に 行かんのか?」

あっ、僕は 片付けしなきゃならないし…料理の支度もあるから 遅れるんだ…」

なんや、シンジも大変やな…」

まあね…それに 幼稚園の人達と 待ち合わせして 会場に行くから…」

ふぅーん…あれ?俺は、ツバサちゃんを連れて行くように 頼まれたけど…」

あれ、そうなの?……あっ、会場には、アスカやレイ それに ナオキも居るからな…」

じゃぁ、ワシ等 一足先に行くからな!」

あぁ、ありがとう! ケンスケ、トウジ…」

そして、ツバサを入れた 3人は 先に会場入りする事になった…

 

 

 

さて、ホテルに到着した ツバサは 先ず ゲンドウが泊まる部屋に向かった。

トントン

ツバサです!」

…うむ、入れ…」

入室した ツバサの見たモノは…

…怪しいサングラスをした ヒゲ面の男…テーブルに両手をついて …ニヤリッ…

昔のゲンドウが 居た

一瞬、背筋が強ばる 少女だったが…

こんにちは、おじいちゃん…」

…うむ…

あれ?リツコさんや、レイ姉…それに ナオキは どうしたの?」

…先に会場に行かせた…

そう…都合良いかも…」 コソコソ…

そして、孫娘は 祖父の耳元で 何かを 話した…

 

 

あっ! ヒカリお姉ちゃん! 探したよ!」

あら、ツバサちゃん、大きくなったわね…」

うん!」

ふ、ふ、ふ…私に 何か用なの?」

あの……お料理は?」

下に持って来てあるわよ…今、鈴原と相田君が 運んでいるけど…」

そう……あの、カレー 作ってきたんでしょ!」

えぇ、ツバサちゃんのリクエストだもの

カレー、冷めると不味いから…パーティ 始まるまでに こっちの控え室に…」

えぇ、そうね…」

 

 

パーティ会場 受け付け

そこには、暇そうにしていた 日向と青葉が 居たが…

やっているね、日向君、青葉君

あっ、これは 冬月指令…碇総司令も御一緒に…」

思わず、敬礼する 二人組

…うむ、敬礼は不要だ…」

碇の言う通りだな、身内の集まりだし…第一、今日は 休暇扱いの筈だが?」

「「 はい、失礼しました! 」」

…ところで、此所は良いから 中の支度をしてくれないかね?」

はぁ、しかし 受け付けは…」

受け付けは、とりあえず 私と碇が やっておくから…」

しかし、それでは…」

いや、この老人達には 力仕事は キツイものでね…受け付けなら 疲れんのだが…」

…はぁ…

今日のパーティには、ホテルの人間は なるべく使いたくないものでね…」

はい、わかりました! 日向、青葉 両名は これから パーティの用意をします!」

…うむ、頼んだぞ…

そして、受け付けを 冬月とゲンドウに任せて、二人は会場の中へと 入っていった

…碇…良いんだな、これで……」

…あぁ…計画通りだ…

 

 

 

 

やがて、若い女性が 受け付けにやってくる

…あ、あ、あのぉ…ここ、碇さんの パーティ会場ですよね…」

受け付けに居たのは、不気味なサングラスの ヒゲ親父が 一人だけ…

……

あ、あのぉぉぉ…」

…ふっ… ニヤリッ

いえ! 失礼しました!」

彼女は、回れ右 をすると そのまま駆けていった。

…ふっ…3人目か…」

…ニヤリッ…

 

 

 

 

幼稚園のシンジ

碇さん! 皆さん 集まりましたよ!」

はーい、こっちも 終わりましたから!」

幼稚園に集まった 2次会 参加者達

その為に、バス 2台 チャーターされていた。

バスの荷物入れに、作り上げた料理を 運び込んでいると…

碇さん、手伝いましょうか?」

いや、もう 終わりですから……よしっと!」

扉を閉めると、急いで バスに乗り込む。

さぁ、行きましょうか!」

「「「「 はい! 」」」」

 

 

ママ! パパが 到着したわよ!」

もう、シンジったら 主役のくせに 遅いんだから…」

……ママが、パパの料理が良い…って 言ったからなのに…

…何か 言った? ツバサ…」

ううん! 何にも……ほらっ、早く パパの着替えを させなきゃ!」

あぁ、そうだったわね!」

そして、アスカは 嬉しそうに シンジの元に 走っていった。

母親の後ろ姿を 見ていた ツバサ

……よし、次は…

 

 

シンジィィィ!」

あっ、アスカ!…それに、日向さんと青葉さんも…」

遅かったじゃない! シンジったら…」

シンジの腕を取ると、後ろの女性の集団に にっこり 微笑む アスカ

…ただし、冷たく輝いていたが…

ほらっ、アンタは 着替えなきゃ!」

えー…面倒だな…」

バカッ! アンタ、主役でしょ! ほら、こっちに 来なさいよ!」

アスカは、腕づくで、引っ張っていこうとする

あっ、でも…料理が…」

シンジ君、料理は 俺達が 運んでおくよ…」

日向と青葉が、ゴロゴロと コンテナを運んできた。

すみませんね、日向さん、青葉さん…」

なぁーに、このくらい!」

コンテナに、料理を積み込むと 貨物用のエレベーターに 向かった。

あっ、皆さんは 正面のエレベーターで お願いします…会場は11階です!そこに 受け付けがありますから…」

「「「「「 はい! 」」」」」

こうして、シンジとアスカは 控え室に…

料理を持った二人組は、貨物用エレベーターに…

そして、幼稚園関係者は 正面エレベーターから、会場受け付けに 別れる事になった…

 

 

チン!

11階 到着

さてと、受け付けは……」

周囲を見渡す マナの目に 映ったモノは…

…受け付けの机に、両手を組んでいる 怪しさ満点の 不気味親父

……なに、アレ…」

ちょっと、免疫が無ければ 近づきたくない 相手だろう…

それでも、勇気を 振り絞って

……あの、ここ…シンジさんの…」

すると、怪人は ギロッと睨むと 口だけで ニヤリッ と笑う

ゾクッ! 背筋を走る 冷たい汗…

いえ、間違えました!」

走って 仲間の元に 戻るマナ

ひぃぃ! 犯されるかと 思った…」

なに、あの人?」

碇さんの関係者かしら…

ま、ま、まさか…」

でも、受け付けは アソコだけみたいだし…」

誰か、聞いてきてよ…」

やぁぁよ! アタシは…」

私だって ごめんだわ…」

こんな時に、何故か 貧乏籤を引いてしまう 可哀相な マユミ…

ほらっ、行ってきてよ!」

…そんな、マナったら…」

お願い!」

……もう、何時も 私ばっかり…………あの…すみません…」

受け付けの怪人は、先程のポーズで、ギロッと 睨む

ひぃぃぃ!!!恐いよぉぉ!!!)

…あの…」

…なんの用だ…

いきなり、頭の中に 響く”声”に、マユミは 仰天した

なに!今の声は???)

…何故、お前が ここに居る?

う、嘘…この人 なにも喋ってないわね…

…入るなら、早くしろ!…でなければ、帰れ!』

いやぁぁぁぁ…私は、正常よ! 妄想少女なんかじゃないわ!!!)

そのまま、錯乱状態で 走り去っていく マユミ…

…お前には、失望した…

 

その後、怪しい”受け付け”に 近づこうとする 女性は 現われなかった。

 

 

 

そのちょっと前…

 

ミサトさん!」

あら、ツバサちゃん! 久しぶり…」

振り向く ミサト…既に 片手には ビールが 握られていた…

ちょっと、お願いがあるんだけど…」

なに?」

…運んでもらいたいモノが…」

 

あら、良い香り…」

控え室を 開けた瞬間、部屋には カレーの香りが 充満していた。

コンロの上には、大きなカレー鍋

…これ、ヒカリお姉ちゃんに作って貰ったんだけど…重くて 運べないの…」

…まっ、子供には 無理かもね!」

うん…

…で、これを 会場に運べば 良いのね!」

うん、一回 暖めてから…」

カレーか…久しぶりね…ねぇ、調味料 ないかしら?」

駄目、駄目、駄目! …これは、アタシとナオキも食べるから…子供用に 味付けしてあるの!」

……ちょち、入れるだけだから…」

止めてよ、ミサトさん!」 食べれなくなっちゃうよ!)

必死で 止める幼児

…しょうがないわぇ…良いわ! アタシが食べる時に 味付けすれば 良いんだから!」

うん、そうだよ!」笑顔が強ばる ツバサ

…カレー、始めに食べた方が 良いみたいね…)

…その思いは 共通で、ミサトの後に カレーを食べる人は とうとう 現われなかった…

 

 

どうしたら 良いのよ?」

誰か 行きなさいよ…」

11階 エレベーター前で、相談している女性の集団

 

うん、そろそろね…)

そんな状態を 覗いている 一人の少女

そこに…

ねぇ、ツバサちゃん! カレー 暖まったわよ!」

うん、じゃぁ 持って行こうよ ミサトさん…」

ガチャ…

そして、扉が 開いた

 

あらっ!)

側の 扉が 急に開いて ビックリする マナ

と、そこから 良く知っている 女の子が 出てきた

あら、ツバサちゃん!何してるの?」

うん、パーティの料理を 運ぶの…」

無邪気な笑みで、ツバサは答える。

お料理?」

そう、手作りなんだよ!……ね、ミサトさん!」

…えっ、今 ミサトって…)

すると、ツバサの後ろから 一人の女性が 現われた

大きな鍋を持って、重そうに運ぶ ミサトが…

その鍋からは、美味しそうな カレーの香りが 漂っていたが…マナは ミサトの顔に釘付け

…もしかして…葛城さんですか?」

えぇ…あら、貴方は確か、霧島さんだったかしら…」

にこやかに 微笑むミサトの顔を、凝視していたが…やがて 視線を降ろして

…カレー鍋を 発見する

…いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)

ムンクの名画 ”叫び”と化した マナ

彼女の脳裏に、過去 料理教室の無残過ぎる失敗の場面が パラノマの様に 通り過ぎた

あ、あの 私!…そう、用事があったんです!」

大声で、叫ぶと そのまま走り逃げていった…エレベーターも使わずに 階段で…

 

当然、他の女性も…

あっ、子供の食事を 忘れていたわ!」

私、仕事が 終わってなかったのよね!」

わ、私も 用事を思い出しちゃった!」

あら、もう こんな時間…」

等と 言い出し…そして…誰も 居なくなった……

…ミサトショック…恐るべし…

 

”ツバサちゃんの クラッシュ大作戦 参照”

 

 

……あら、皆 行っちゃったわね…」

不思議な顔の ミサト

…しょうがないよ、ミサトさん……さぁ! パーティよ!!!」

ツバサの元気な声が、高らかに響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

後書き

ども、どらこです!

……本当は、シンジの誕生日記念だった筈の この作品

……期日は とうに過ぎて…20万ヒット記念になっちゃいました…てへっ!

 

この結果に対する 関係者のコメント…

…無様ね…

皆は 貴方が考えている程、甘くないわね…」

アンタ、バカァ!」

……どうして そういう事 するの……

……不潔……

ワシは、お前をどつかんと ならんのや!」

責任、取りなさいよ!」

書けない SSやるのは、馬鹿なの!」

俺のシナリオには ないぞ…」

…お前には 失望した…

 

…書けば 良いと 思うよ…」

…ホントに、バカね…」



おお、ツバサちゃんとゲンドウのホットライン。(@_@;)
.....これがあればコソボも解決するんじゃあ..。(爆)

というわけでどらこさん、ツバサちゃん5人目ありがとうございますー。\( ^ 0 ^ )たんじょーびー

うーむ、ゲンドウが常識人な外見に.....想像つかんな、かえって怪しくなったりして。(笑)

それにしても、ツバサちゃんの「アタシも大好きだよ!ママ…」(…パパの次にね…)っていうセリフはサイコーですね。\( > 0 < )うしゃしゃしゃ
すごくツバサちゃんらしいし。(笑)

後はゲンドウとマユミちゃんの怪奇通信がおもろいっすねー。(笑)
さすが妄想少女。トップギアで突っ走ってますね。

さあ、今回も笑わして貰いました。さっそくどらこさんに感想&応援を書いてまた楽しいお話書いて貰おー。\( ^ 0 ^ )

どらこさんへの感想はここです。

または簡単感想用掲示板へどうぞ。

このお話の本編「保父さんシンジ」は狂奏曲で連載されています。ここには若くして結婚したアスカ×シンジ夫婦が居ますよ。ナイスです。

ちなみにこんな所にもツバサちゃんは居たりします。(笑)

感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。

ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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