ツバサちゃんのトラブルトラベル大作戦!

 

 

 

 

シンジとアスカが結婚してツバサという娘がいる世界

アスカはドイツに単身赴任

シンジは幼稚園でパート(ツバサの尻拭い)

そんな世界で……

 

 

 

 

 

 

 

「…ねえぇ、パパァ!お休みにどこかに行こうよぉぉ!」

「……うん、でもねツバサ……」

「ミキちゃんはアメリカに行くんだってぇ…マイちゃんは沖縄だし……ツバサもどっか行きたいよぉぉ!」

「………」

言葉を濁すシンジ

”サード・チルドレン”という前歴、ネルフの保護下に居るシンジには、特別な許可が 降りない限り 第3新東京はもちろん、ジオフロントさえも 離れる事は 難しい

…連休が来ると こうなっちゃうな……でも、今までのツバサたど 聞き分けが良かったのに……)

しかし 今年のツバサは 執拗だった 未だ幼稚園児だったが…)

ねえぇぇぇ、パパァァ…」

シンジの腕を 掴み、振り回すツバサ

と、そこに…

プルルル、プルルル……

あっ、電話だ! ツバサ、手を放して……」

シンジが 映像電話を取ると 画面に現われる ヒゲ親父

と、父さん……」

……シンジ 元気だったか?…」

……あぁ、父さんも 元気そうだね……」

……うむ…問題ない……」

未だに ぎごちない会話しか出来ない 不器用な父子

…受け取れ、シンジ…」

電話器の下のスリットから 1枚のカードが 送り出されてきた

……と、父さん……これは?…」

それは ドイツまでの往復旅行券だった

ちゃんと 父娘2人分ある。

…許可は 採ってある…行ってこい、シンジ……」

………ありがとう、父さん…」

思わず顔が クシャクシャになる息子

ゲンドウは 机の上で 両手を組み いつものゲンドウ笑いを 浮かべた

…ニヤリッ…

しかし、その笑みは シンジに向けられたモノでは なかった

シンジの後ろで 同じようにテーブルに 両手を組む ツバサ

…ニヤリッ…

……すべては シナリオ通りね……おじいちゃん…)

祖父の血は しっかり孫娘に 受け継がれていくだろう…

二人は 同じスタイルで、同じ笑みを 浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

幼稚園の職員室で…

 

ええぇぇ、シンジさんも ドイツに 行くんですかぁ?」

けたたましい声をあげるのは 霧島マナ

うん、今年の連休は 許可が降りたからね……あれ? も…って事は…」

えぇ、ゴールデンウィークに、マユミと二人で ドイツ旅行しよう…って 予定だったんですぅ!」

へぇぇ、偶然だね…ドイツで 出会うかもしれないね…」

…ドイツの何処ら辺に 行くんですか?」

あぁ…」

アスカの居る ネルフ支部のある地名を 話す シンジ

わぁぁ、本当に 偶然ですね、私達も 其処に行くんですよ!」

マナは 嬉しそうな声をあげた。

へぇぇ、本当に 凄い偶然だね…」

……シンジさん、ドイツ語は?」

あぁ、なんとかね…」

本当は アスカに猛特訓を 受けさせられたシンジ

あら、良いですね…本当は 心細かっんです…」

ウルウル瞳で シンジを見上げる マナ

シンジに マナを見捨てる…なんて 甲斐性がある筈もなく…

じ、じゃぁ 良かったら 案内してあげるよ…」

ありがとうございます! シンジさん!!!」

 

 

脇で 黙って シンジとマナの会話を聞いていた 山岸マユミは、シンジが 居なくなると

マナに近づいて ささやいた

ちょっと、マナ……私達の行き先…違うでしょ…」

良いじゃない…どうせ この旅行は フリープラン なんだから…」

そ、そりゃぁ…日程は決まってないけど……ホテルの予約なんか あるでしょ…」

そうね……あっ、でも 予約の キャンセルされた…って言えば…」

…何 考えているのよ、マナ…」

シンジさんだったら、なんとかしてくれるかも……なんだったら 同じ室でも良いし…」

ち、ちょっと…」

上手くすれば、宿泊費 ただになるかも……」

うっ…ただ…」

二十代前半の若い女性 二人

当然 それほど ”裕福”な訳でもなく…

わかったわ…ホテル、キャンセルするからね…」

えぇ、頑張りましょうね!マユミ…」

そう…この偶然は 運命だったのよ…)

何やら 燃え上がっているマナを見つめ、マユミは ふと 嫌な予感を 覚えた…

 

 

 

 

 

 

 

えぇぇ!!! マナ…先生も 一緒なの???」

ツバサは、シンジの話を聞いて 大声をあげた

うん、一緒にドイツを 周る事になってね…どうせ アスカは仕事があるから ずっと一緒には 居られないし…」

ええぇ…」

それに マナさんも マユミさんも ドイツ語は得意じゃない…らしいんだ…」

…でも…」

それに、ネルフの宿舎 上手く借りられたからね…僕等の隣りだよ…」

…隣りなの…」

ニコヤカに 話すシンジに それ以上 何も言えないツバサ

…なんとか しなくちゃぁ…何の為に 計画を練ったのよ…)

そして、ツバサの頭脳は 静かに回転を始める…

ママに言っても……下手すると パパの ”頼むよ、アスカ…” に負かされちやうしね、確率としたら半分くらいだし…パパの ”お願い”は 凄い威力だから…特に ママには……)

ここは、アタシが 頑張らないと…)

 

 

 

 

 

 

 

 

パパ、パスポート写真は どうするの?」

えっ、写真?……そんなの 業者さんに 頼めば…」

パパァ! パスポート写真は 何年も 同じ写真なんだよ!!! ツバサ、可愛い写真じゃないと嫌ァァ!!!

「……そんな事言っても……」

ほら、パパの友達に 写真の巧い人 居たじゃない…」

…ケンスケの事かい…

そう、あの眼鏡のお兄さん……パパ、頼んでくれない?」

…………そうだな、ケンスケとも しばらく 会ってないし…」

ねぇ、パパ…」おねだりモードの ツバサ

一応、聞いてみるよ…」

ふ、ふ、…やっぱり 女の子なんだな、ツバサは…)

シンジは ツバサの本当の目的を 知らない…

 

 

 

 

 

ピンポーン!

ガチャ…

よぉ、久しぶりだな、シンジ…大きくなったね、ツバサちゃん!」

やぁ、ケンスケ…悪いね、無理を言って…」 こんにちは! ケンスケお兄ちゃん!」

なんの、なんの…この俺の”腕”を 認めてくれた…って事だろ! 嬉しいよ…」

そう言って ケンスケは 愛用のカメラを 取り出す

今日は 天気も良いから、表の公園に 行こうか!」

そして 三人は 近くの公園で 撮影会を始めた

 

 

 

ハーイ、ツバサちゃん…笑って!」

 

公園の噴水前で おすまし をする ツバサ

パシャツ!

 

お花畑で ニッコリ笑う ツバサ

パシャツ!

 

子犬に舐められて くすぐったそう笑う ツバサ

パシャツ!

 

子犬と一緒に 元気良く 走り回る ツバサ

パシャツ!

 

ジャングルジムの頂上で 仁王立ちする ツバサ

パシャツ!

 

ブランコを 力一杯 漕いでいる ツバサ

パシャツ!

 

木陰の下 そよ風に 髪を流される ツバサ

パシャツ!

 

うん! ツバサちゃん、可愛いよ…」

カメラを覗くケンスケは、くるくる変わる ツバサの表情に 何時の間にか 夢中になって 撮っていた。

その後ろで シンジは 優しく苦笑する

(………これって、証明写真なんだけどな……)

撮影は 2時間にも 渉った…

 

 

うん、中々の傑作が 撮れたよ!」

ケンスケの部屋で、ゆっくりと お茶を楽しむ 三人

壁一面に カメラグッズと ミリタリーグッズが 飾られている

そんなグッズを 面白そうに眺める ツバサ

いやぁー、久しぶりに 満足な写真が 撮れたな…」

満ち足りた顔のケンスケに、シンジは…

あんなに 入れ込む事なかったのに…パスポートの写真なんだよ…」

は、は、は、…でも、本当に 良い写真が 撮れたよ…ツバサちゃんには モデル料を 払っても良いくらいさ…」

そんな…こっちが お願いしたのに…」

苦笑する シンジに ツバサが 話し掛ける

ねぇ、パパ……公園に帽子 忘れて来ちゃった…」

あっ、そう言えば……悪い、ケンスケ! ちょっと行ってくるから…」

シンジは 部屋を飛び出した。

 

ツバサは 部屋に飾られた ケンスケのコレクションを 興味深そうに見つめる。

なんだ、ツバサちゃん…こんなの 好きなの?」( …やっぱり、アスカの娘なのかな???)

うん、面白いね……お兄ちゃん、コレ 本物なの?…」

あっ、コレ? 残念ながら モデルガンだよ…」

そう言って ケンスケは自慢のコレクションを ツバサに渡す

もちろん、ネルフ職員の相田ケンスケ…”本物”もあるが、さすがに 厳重に保管していた。

わぁぁ、重い…本物みたい…」

ケンスケのコレクションを 撫で回す ツバサ

凄いだろ…本物と同じに作られているんだよ…」

ねぇ、アレは?」

コレね! コレも良く出来ているけど…オモチャなんだ…」

ケンスケは ”手榴弾”を 手渡した

良いなあぁ、凄いなぁぁ…」

ツバサの賛美の言葉に マニア心をくすぐられる ケンスケ

…欲しい?」

うん、欲しい!」

ツバサの 訴えるような瞳……ケンスケが 敵う訳もなく…

じゃぁ、あげるよ、ソレ……モデル料の代わりね!…シンジには 内緒だよ…」

ケンスケは、悪戯そうに 笑う

ありがとう! お兄ちゃん!!!」

ツバサは 飛びっきりの笑顔で 応えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、旅行 当日

 

あっ、ママ……うん、これから 飛行機に乗るの…パパも 元気だよ…うん、わかっているって!……あっ、それでね…パパに 変な虫 一緒なの…そう、きれいなお姉さんが二人……一緒に ドイツで 遊ぶんだって………………………………………………………………………………………………………………………………………ママ、お願いだから 興奮しないでよ…うん、だから ママに なんとか して欲しいんだけど…うん、仕掛けはしといたから…」

ガチャッ!

これで 良いわ…)

ニヤリッ 笑いをするツバサ…後ろで ツバサを呼ぶ声がした

ハーイ、今 行くよ!」

ツバサは 空港のロビーで 待っている シンジの元に 駆け込んだ

隣りには、マナとマユミが 微笑んでいた……何も知らずに……

 

 

 

そして、ネルフドイツ支部から、ドイツ税関への 連絡

…………はい、今日の午後3時15分に 日本から ”碇 シンジ”氏が 見えられるんです…えぇ、あの ”碇 ゲンドウ”ネルフ総司令の 御子息です…はい、超A級人物です…それで 警備を強化して欲しいんですが…いえ、念のための用心です…非公式の訪問なんで、大袈裟な警備は必要ありません……えぇ、普段より 少しだけ 警戒してもらえば…はい、お願いします…」

 

 

 

 

ドイツの税関を 出る シンジとツバサ

??? なんか 空港内が 騒がしいな? いつも こうなのかな?」

…さぁ? ツバサは知らない…だって 初めての旅行だもの…」

うっ……ごめんね、ツバサ…」

そんな シンジの元に アスカが駆け込んでくる

シンジィ! ツバサァ!」

あっ、アスカ…」 ママ…」

シンジ、すぐにネルフ支部に来て!」

夫の腕を 引っ張る アスカ

ち、ちょっと、アスカったら……それに 一緒に来た人も 居るんだよ…」

さっき、空港で 発表があったのよ…なんでも 伝染病らしいの…」

伝染病?」

えぇ、だから 念の為 支部で 検査をうけてもらうわ!」

シンジを 無理矢理 車に押し込んだ

ち、ちょっと…」

良いから! 早く!

車を 急発進させる アスカ

そんな……霧島さん、山岸さん…」

少し 黙っててぇ!!!」

ガツン!

会った早々 アスカのパンチを 貰ったシンジだった…当たり前か…

 

 

税関内の マナとマユミ

ちょっと、お嬢さん…こちらへ来て貰えますか?」

穏やかな口調の 空港警備員

しかし、完全武装で 隙がない

後ろにも 何人もの警備員が 待機していた。

はぁぁ?」

やがて 特別室に 招かれる二人

強化ベークライトで 補強された 爆弾処理用の 特別室だった

特別室の 椅子に座らされると 警備員は二人のバッグを 持ってきた

そして、バックの中から あるモノを取り出す

…さて、説明してもらいましょうか……」

「「 はあぁ??」」

唖然として ”拳銃 ”と ”手榴弾 ”を 眺める マナとマユミだった…

 

 

……はい、本人達は 何も知らないって言ってます……身に覚えが無いそうです……あっ、それから ネルフの関係者だ そうですが…」

そうですか…とりあえず しばらく 預かってもらえますか?…もしかしたら ダミーかもしれませんから……はい、すみません……日本のネルフには、こちらの方で 連絡をとりますから…」

アスカは 電話を切った

でも、日本は 連休なのよね……連絡は 遅くなっちゃうわね…)

アスカも ニヤリッ笑いを 会得したようだった…オイオイ…

 

 

ネルフ支部 医学室

はい、大丈夫ですよ、碇シンジさん…」

あ、ありがとうございます………結局 なんだったの?アスカ…」

憮然とした顔のシンジ……右目の周りに 何故か 青いあざが…

あっ、ああぁ、伝染病ね……なんか 東洋の女性だけがかかる 病気らしいわよ…」

女性だけ???じゃぁ ツバサは?」

シンジの顔が 急に厳しく変わる

あっ……大人の女性だけが かかるのよ……念の為 検査はするけど…」

そうか…良かった………で、どんな病気なの?」

たいした病気ではないそうよ……ただ……アタシの口からは 言い辛いわね…」

へぇ?」

つまり……女にとって…恥ずかしい病気なのよ…」

…あっ…そうなんだ…」

真っ赤に染まる シンジだった…何を想像したのやら…

 

あっ、そう言えば 霧島さんと山岸さんは?」

さっき 空港から 連絡が あったわ……検査に 引っ掛かったんですって…」

えっ?」

大丈夫よ、2,3日で 退院出来るそうだから…」

シンジの後ろで ツバサが 笑った

…ニヤリッ…

 

マナとマユミが 釈放されるのは シンジの帰国する日になる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

後書き

ども、どらこです!

えっと…ゴールデンウィーク ネタで…四人目のツバサです(笑)

でも……

俺にも、連休 くれょょょょ!!!

はぁ、はぁ、はぁ…虚しい 心の叫びでした…(爆)

 

なんか ニヤリッ笑いが 広がっていくような…(笑)

 

 

 

 

 

 

………おまけ……

 

あっ……山岸さん…大変でしたね…病気…」

えぇ、別に大した事 ありませんでしたから…」

…言えない、警察に保護(?) されていたなんて…そんな 恥ずかしい事を……)

あぁ、良かったですね…」

あんなに真っ赤になって……そんなに 恥ずかしい 病気だったのか…)

…えぇ…」

( 確かに ドイツ料理は 堪能できたけど…監獄料理じゃね…)

ところで、霧島さんは?」

あっ、マナですか……後 2,3日 入院だそうです…」

もう…マナったら…)

 

出してぇ! 私を ここから 出してよ!」

うるさい女性だな……交通費も 慰謝料も 払ったんだろ…なんで 彼女が 未だ 居るんだ?」

仕方がないですよ…なんせ、取り調べ室 壊しちゃったんですから…」

…あの 取り調べ室をか…まさに、鋼鉄の女 だな…」

 

 

う、う、う、…マナリアンに 刺されるかも…



ぐあ、ツバサちゃんがゲンドウ笑い....。がくっ(コトキレタ)←(笑)

というわけでどらこさん、ツバサちゃん4人目ありがとうございますー。\( > 0 < )/がおー

それにしても、マナさんも懲りませんなあ。(;^_^ A 根性だねえ
毎回ツバサちゃんにやられてるのに。(笑)......マユミさん良いカンしてるよ。(ニヤリ)

しかし、相も変わらず素晴らしい仕掛け。........血は恐ろしい。(爆)
やっぱりアスカ様とゲンドウの血が入ってるツバサちゃんは策謀好きなんだなあ。(うっとり)<ヲイ

女性お二人さんはご愁傷様。\( -_- )ちーん(笑)

う、う、う、…マナリアンに刺されるかも…
....そうかも。(爆)
でもおもろいッス。\( > 0 < )ぎゃはは腹いてえ

さあ、GWにピッタリな楽しいお話を書いてくれたどらこさんに、感想&応援のメッセージを書くぞー。\( ^ 0 ^ )かくかくー

どらこさんへの感想はここです。

または簡単感想用掲示板へどうぞ。

このお話の本編「保父さんシンジ」は狂奏曲で連載されています。ここには若くして結婚したアスカ×シンジ夫婦が居ますよ。ナイスです。

ちなみにこんな所にもツバサちゃんは居たりします。(笑)

感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。

ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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