ツバサちゃんのチョコチョコ大作戦!

 

 

 

 

 

シンジとアスカが結婚してツバサという娘がいる世界

アスカはドイツに単身赴任

シンジは幼稚園でパート(ツバサの尻拭い)

そんな世界で……

 

 

 

 

 

<ドイツからの電話>

 

「……でね、今週は帰れそうにないのよ。…まったく…」

わかったよ、アスカ…こら 駄目だってば! 残念だよ…」

折角の バレンタインだっていうのに……チョコケーキだって 注文したのよ!」

止めなさい、ツバサ!…こっちは、ツバサと二人で 仲良くやるから…こらっ!…そっちは、ドイツで楽しみなよ!今はパパが話しているんだから…

くっ、くっ、くっ、…そこに、ツバサ 居るんでしょ! 変わってよ!」

あぁ、…変わるよ…ツバサ、ママだよ!

 

ママァ!!! ツバサだよ!!!」

 

キーーン!) ……ち、ちょっと、ツバサったら…」

 

ママ、あのね、あのね…明日ね…」

 

ツバサ…声が大きい…」

 

明日のバレンタインね!!!」

 

しばらくの間、会話不能になる。

 

 

 

 

 

 

そして…

 

……ツバサ、良い? わかった?」

うん! わかったよ、ママ!!!」

 

 

そして、2021年の バレンタインが 始まる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、幼稚園に向かう、父娘

 

…ツバサ、今日は やけにご機嫌だね? どうしたの?」

別に!…何もないよ!!!」

ふふふん! 今日は、大事な ”作戦”が、あるんだから…)

 

今まで、シンジにとっての”バレンタイン”は、妻や娘の機嫌を取る日だった。

シンジは、けっこう チョコレートを貰う。

すると、アスカや、ツバサのご機嫌が 悪くなるのだった。

全く、義理チョコなんかで、怒るんだから…焼き餅焼きだな、二人共…)

妻子ある自分が、貰うのは当然 ”義理チョコ”だと 信じ込んでいる 鈍感男

…影には、そう信じ込ませた 涙ぐましいアスカの苦労が あったが…

 

今年は、アスカはドイツから帰ってこれない

ツバサは 何故か 機嫌が良い

今年のバレンタインは 気楽だな…)

シンジは のほほんと 幼稚園に向かった。

 

 

幼稚園の入り口で…

 

おはようございます、碇さん…」

あ、山岸さん、おはようございます。」

3ヶ月前に 幼稚園にやってきた 新米保母の ”山岸 マユミ”が シンジに挨拶をする。

き、今日は、バ、バ、バレン…」 おはよう! シンジさん!!!」

すると、向こうから 同じく新米保母の ”霧島 マナ”が 走ってきた。

おはよう、霧島さん…いつも、元気だね!」

えへへへ…、それが ワタシのポリシーですから…あっ、そうそう 今日はバレンタインですね!

はい、これ! シンジさん……ワタシだと思って 食・べ・て!」

あ、ありがとう、霧島さん…」

あの、あのですね、碇さん……私も いつもお世話になっているお礼に…これを…」

別に気にしなくても良いのに…ありがとう、山岸さん。」

二人共、律義だな…それにしても 大きな義理チョコだな……)

…アスカの苦労は、十分 報われている、と 言える。それにしても、シンジは 鈍かった…

 

遊戯室より 睨んでいる ツバサ

 

ちょっと、マナの奴!パパから 離れなさいよ! 図々しいんだから…あっ、パパに触るんじゃない!

マユミだって、真っ赤な顔して パパにくっ付いて…後で イジメルわよ…)

入園して すぐに 年少組、を仕切ったツバサ。

一年経った 今では 年中組はもちろん、年長組まで 思いのままのツバサだった。

だからこそ、シンジが幼稚園で 働いている理由になる。

ツバサを 押さえられるのは シンジだけだったから…

それにしても、マナも マユミも 大きいチョコレートを 用意してわね…やっぱり、パパを…

ふふん、無駄よ、無駄なんだから……)

不気味な笑みを 浮かべるツバサ……やはり、祖父の血が 入っているのだろう…

周りの園児達は、そんなツバサを 恐れて取り巻いていた。

 

その後、シンジは他の保母からも チョコを受け取っていた。

ツバサの笑みは、ますます 大きくなっていく…

 

ねぇ、今日のツバサちゃん、恐いよ…」 うん、なんか 近寄れないね…」

馬鹿だなぁ、お前等 !今日は、バレンタインじゃないか!」

そう言って 仲間の園児達を 諌める年長組の餓鬼大将……つまり、ツバサの一の子分…ツバサの思いは よくわかっている。

親分に近寄った 餓鬼大将は そっと声をかける。

ねぇ、つばさちゃん、…今日はなにしようか?……又、落とし穴でも 作る?」

昔、若すぎる両親を馬鹿にした数人の父兄を、園児総がかりで作った大きな落とし穴に落とした事があった。

それとも、虫 集めようか?」

ヒステリックな 園児の母親の靴の中に ミミズを仕込んだ事もある。

それとも、埋める?」

苛めに来た小学生の自転車を 砂場の奥深くに埋めた事は発覚していない。

カエルはこの時期 いないからなぁ…」

尊大な大人の車の中を カエルまみれにしたのは 夏の始めだった。

それとも…」 アンタ、バカァ!」

なに、幼稚な事 言っているのよ…だから、子供だって バカにされるんだから!」

胸を張って演説する 幼稚園児 ツバサ。

アタシは大人なんだから! バレンタイン位で バタバタしないわよ!!!」

ツバサの宣言を聞いた 女の子達が ツバサに詰め寄る。

じゃ、じゃぁね、今日のオヤツのチョコ、シンジお兄ちゃんにやっても良い?」

リーダーとして、仲間の願いを適えなきゃならない ツバサ

えっ、………………………………良いわよ! かまわないわ!」

途端に嬉し声をあげる 園児達

今日のオヤツの時間、シンジの元にチョコを持った園児達が 殺到した。

 

 

 

 

幼稚園が 終わって…

 

迎えに来る父兄で、ごったがえす幼稚園の玄関

だが、今日は普段の倍以上の ”迎え” 来ていた。

 

なんだぁ、俺んち 姉さんが 来ている?」

うちも、母さんと叔母さんが来たよ…」

なんで、隣とお向かいのお姉さんまで 来ているんだろう???」

 

そんな ”迎えの人達”の群れは、一人の幼稚園職員の元に流れる。

 

碇さん、うちの子供が いつも世話になって…これ、よろしかったら どうぞ!」

あんなに内気だった ツヨシが すっかり元気になって…ほんのお礼のしるしですが…」

今度、マイコの事で 相談したい事があるんですが…今日 お時間 あります?」

うちのバカ弟が 迷惑かけました。あの……これ…」

 

見る見るうちに シンジの元に集まる 箱の山

ツバサは、危険人物の名前と顔を記憶するのに、忙しかった。

 

 

 

 

 

 

一緒に帰る 父娘

 

シンジは 両手に袋の山を抱え、ヨロヨロしている。

はぁぁ、…これ…どうしよう…こんなに、もらってもなぁ…」

ドツカレそうな事を 口走るシンジ

ツバサは 知らん振りして歩いている。

今日は、一回 帰ってから 買い物に行こう…」

本日の夕食は、遅くなる事は間違いなかった。

 

それじゃぁ、買い物行って来るからね、ツバサ……なるべく 早く帰って来るから…」

うん、パパ 行ってらっしゃい!」

シンジを送り出す、ツバサ

時計を見て 時間を確認すると つぶやいた

そろそろ、時間ね…」

家の玄関前に 佇む ツバサ

そこへ 青い制服を着た 宅配員が やって来た。

えっと……ここかな? お嬢ちゃん、碇さんって 知らない?」

知っているよ! うちが碇だもん!」

あっ、そうなんだ…お嬢ちゃん、ママか お姉さん、居ない?」

誰も 居ないよ!」

そうか……碇 アスカさんから、碇 ツバサさんに お届けモノがあるんだけど…」

宅配員のズボンを引っ張る ツバサ

ツバサはアタシだよ!」

えっ、そうなの?」

うん!…………はい、これ IDカード!」

カードを確認する配達員

確かに……はい、碇 ツバサさん、お届けモノですよ…大きいから 僕が持って行こうね!」

一抱えもある大きな チョコレートケーキの箱を 家の中に運ぶ 配達員

最後に 確認のサインを求められると、ツバサは カタカナの ”ツ” を丸で囲んだ。

 

部屋の中で・ケーキの包装紙を ゆっくり 剥がすツバサ

すると、中から立派なチョコレートケーキが 出て来た。

わぁぁ、大きい! これなら パパも…」

巨大なケーキは 様々な飾りで彩られ 真ん中には ホワイトチョコのメッセージ

 

アスカとツバサより、愛を込めて…大好きな シンジに…”

 

しばらく ケーキを眺めていたツバサだったが、気を取り直して ”ニンヤリ”と笑った。

 

 

 

 

 

 

やがて シンジが帰って来た。

ただいま、ツバサ。 すぐに ご飯をつくるからね。」

特売の鶏肉で、チキンソテーを作る シンジ

やがて キッチンから良い匂いが 流れて来る。

 

 

あぁ、美味しかった! パパ !」

ありがとう、ツバサ。」

ご馳走様です……パパ、ツバサから プレゼントあるんだけど…」

なんだい?」

こっちに 来て…」

シンジをリビングに 引っ張るツバサ

これ、ツバサからパパへのチョコレートよ!」

そこには、先程のチョコレートケーキ

わぁ、大きなケーキだね! ありがとう、ツバサ…」

アスカが昨夜 言っていたケーキだな…)

今日はバレンタインだもの……でも、条件があるの…」

条件?」

すると ツバサは、リビングの隅に置かれた チョコの山を 指差す。

あれと 交換!」

あの 貰ったチョコレートと?」

うん……駄目?」

……」

幼稚園の皆にも 分けるから…」

「……」

だって、こんな大きなケーキがあったら…食べれないよ!」

わかったよ、ツバサ…でも、一杯あるから、僕が管理しておくね。」

そうだな…どうせ、義理チョコだし…こんなに、食べれないしね…)

ツバサは 満面の笑みを浮かべた。

やったぁぁ、作戦 大成功!!!)

ねぇ…パパ…ツバサ、この包み紙が欲しいの…だって きれいだもの…」

たしかに チョコの包み紙は カラフルな色合いと奇麗なリボンで飾ってある。

…わかったよ、持っていって良いよ……でも、残ったチョコは パパに預けなさい

食べ過ぎたら、お腹壊すからね。」

うん!!!!」

 

 

ツバサは部屋の中で ”戦利品”の検分をする。

確かに、チョコの包み紙も魅力的だが…ツバサの本当の狙いは…

やっぱり、入っているわね…全く、油断も隙もないんだから…」

包み紙の中に 忍ばせてある 様々な メッセージ

ラブレーター から、電話番号 果ては待ち合わせの約束まで…

ふん! バーカー!」

ツバサは、ソレを足で踏み躙った。

 

 

 

 

アスカも、こんな大きいの注文しなくても 良いのに…」

シンジは ケーキの前でつぶやく

少し、崩れているな……配達中に ぶつけたのかな?」

ケーキの真ん中には

 

”ツバサより、愛を込めて…大好きな シンジに…”

 

シンジは ”アスカ”の文字が 消されている事は 知らない……

 

 

 

 


後書き

ども、どらこです。

どらえぽんさん、約束の ”ツバサちゃん”をどうぞ…(笑)

注…このツバサちゃんは まだ 幼稚園です。

 

リレーSSのツバサちゃんを 勝手(笑)に借りて

TODOさんの ”狂奏曲”で 投稿しているもので、

里帰りのつもりで…(爆)

 

祝、バレンタイン!

それと、3万5千ヒットも 一緒かな?(笑)

 

 

 

おまけ……

 

ツバサは 幼稚園の仲間にばらまく、チョコを判別していた。

幼稚園の”ボス” である ツバサ

言わば ”飴と鞭”……いや、 ”チョコとビンタ” だろう (笑)

無意識のうちに、帝王学を 学んでいた 恐るべき幼稚園児

実は、ツバサには アスカから学んだ ”必殺技”がある。

ツバサの ”余りの可愛さ” に心配になった アスカが教えた技とは…

”急所攻撃”

正拳突き や、頭突き による 急所攻撃

その効果は 絶大で 過去3人の不埒者が その技を受け 入院している。

悶絶して 急救車で運ばれた 男達…

なを、退院間近になると、謎の黒服の男達が現れ、その”不埒者”を 拉致していく…と いう噂が

病院関係者の間に流れている。患者達は、二度と 現れなかったから……

 

ツバサが、大きくなったら、 ”蹴り”による急所攻撃も 教わる予定である。

アスカの”その技”の効果も凄まじく

犠牲者の 3人に1人は 何故か ナヨナヨする…という データが 残されている (笑)


どもどもこんばんわー。ぼく、ドラえぽんです。

どらこさん、ツバサちゃんありがとうございますー。\( ^ 0 ^ )/ツバサちゃんお帰りー

うーん、それにしてもこの年になってもシンジ君が鈍いのはアスカ様の涙ぐましい努力があったんだね。さすがアスカ様策士だねー。(笑)
しかもその血は脈々とツバサちゃんに受け継がれてると。哀れシンジ君。(笑) でも、本人はとっても幸せなんだろうね。( ^ - ^ )

ツバサちゃんって幼稚園のボスなのね。さ、さすが...。( ^_^;) その尻拭いの為にシンジ君が保父さんとは、一体どのぐらいのパワーか推して知るべしですね。

アスカ様からその美貌と性格(笑)を受け継いだツバサちゃんの将来が楽しみです。

幸せほのぼの碇一家を書いてくれたどらこさんに感想を送ると、もっと幸せな未来が見れるかもしれませんよ。さあ、どらこさんに感想をかこー。\( ^ 0 ^ )おー

 

どらこさんへの感想はここです。

または簡単感想用掲示板へどうぞ。

このお話の本編「保父さんシンジ」は狂奏曲で連載されています。ここには若くして結婚したアスカ×シンジ夫婦が居ますよ。ナイスです。

ちなみにこんな所にもツバサちゃんは居たりします。(笑)

感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。

ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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