「アスカの容態はどう?。」
「現在、鎮静剤で眠らせてありますが、シンジ君を
失った悲しみが相当大きいみたいで・・うわごとでもシンジ君の名前を呼んでいます。」
「そう・・。」
マヤの報告を聞き、ミサトは爪を噛む。
どうしようも無くなったときの彼女のクセのひとつである。
「(一体どうしろって言うのよ。もしこんな時に使徒が現れたら・・・)。」
ミサトの不安も虚しく、それは現実のモノとなった。
最強の使徒『ゼルエル』の襲来である。
エヴァンゲリオンAS
その七
前編
作:ベファナさん
「使徒は現在、街郊外を進行中。間もなく第三新東京市へと進入してきます。」
「そう、ゼロ号機と弐号機の配置の方は?。」
「すでに完了してます。」
「(初号機無しでの初めての戦闘か・・・・・)。」
ミサトはスクリーンへと映し出されている使徒を睨み付けんばかりに見つめる。
「いい?相手の力は相変わらず未知数のまま。なんとしてもジオフロントへの侵入を
防ぐのよ。」
「あら、初号機が無いとずいぶんと弱気な作戦ね。」
弐号機のマナから嫌みが飛ぶ。
「そんな事は関係ないわ。ただ、ここ最近どうも使徒の力が上がってきてるようだから、
用心のためにこの作戦を立てただけよ。」
「ほぉ、そうですかぁ?私には弐号機とゼロ号機だけでは役不足って言ってるように
見えるんですけど?。」
「何よ!何か文句あるって言うの!?。」
今にも噛みつかんとするほど、熱くなり敵意をむき出しにするミサトとマナ。
そんな二人を止めたのは、その様子を傍らで見つめていたリツコだった。
「二人とも、もうやめなさい。」
「「リツコ・・・・。」」
二人はお互いから目を離し、リツコの方に目を向ける。
「シンジ君が居なくなって寂しい気持ちは分かるけど、
今は戦闘中よ。」
「「・・・・・・・・。」」
リツコの言葉に二人は返す言葉もなかった。
「それに、一番の被害者はアスカのはずよ。
二人とも、今は目の前の使徒を何とかする事に全力を注ぎなさい。」
「わ、わかったわ。」
「私も大人げなかったみたいね・・・マナ、ごめんなさい。」
ミサトはマナに謝罪の言葉を述べる。
「別に良いわよ。最初に突っかかって行ったのは私の方だし。」
どうにか仲直りを果たす二人。
だが、『ゼルエル』は刻一刻と第3新東京市へと近づいて来ていた。
「来た!。」
今マナの肉眼に『ゼルエル』の姿がハッキリと捉えられた。
「そういえば何でもいいから、何とかしろとか言ってたわね。」
そう言ってマナの駆る弐号機はパレットガンなど、ありとあらゆる。
武器を手にする。
「覚悟しなさい。ゼルエルかなんだか知らないけど。
私の弐号機を敵に回した事を後悔させてあげるわ。」
パレットガン『ゼルエル』に向けて構える弐号機。
そして、今まさに、その引き金を引こうと思ったその矢先。
シュパァアアアアアア!!!
そんな音を立てながら、一筋の光が
弐号機の横を通り、ゼルエルへと向かっていった。
ドゴォオオオンンンン
そして・・・それは見事『ゼルエル』に命中した。
慌ててマナが光の飛んできた方向を見るとそこには
荷電粒子砲を構えたゼロ号機の姿が・・
「れ、レイ!あんたねぇ・・。」
「何?。」
「いきなり荷電粒子砲なんて撃つんじゃないわよ。
もし、私に当たったらどうするつもりだったのよ。」
「知らないわよ。そんなこと、でも無事に使徒を殲滅出来たんだから良いじゃない。」
「な、何ですってぇええ。」
今にもレイに掴みかからんばかりに怒り出すマナ。
しかし、ここで彼女に油断が生まれてしまった。
荷電粒子砲が起こした爆煙の中から一筋の光が・・
シュパッ!
それは・・弐号機の右手を切断した・・・
「キャ・・。」
「キャァアアアアアアアアアア。」
突然の事でパニくるマナ。
弐号機とシンクロしていたため、その右腕には
右腕が切断された時と同等の痛みが走る。
だが、恐怖はそれだけでは終わらなかった。
「嘘・・・・。」
レイの口からつぶやきが漏れる。
レイの目には未だ立ち上る爆煙から出てくる、
無傷の『ゼルエル』の姿が映っていた。
「そんなインチキ。」
発令所も同じくパニック状態であった。
「事実よ、受け止めなさい。・・『ゼルエル』はあの攻撃に耐えたのよ。」
リツコの握りしめた手が汗ばんでくる。
「もう!あの攻撃に耐えるなんて。」
「今更、後悔しても仕方がないわ。ネルフの誇る最強の武器の攻撃に
耐えた以上。これ以上『ゼルエル』を攻撃しても無駄・・・・。
つまり・・ジ・エンド・・ってこと・・。」
パァーン!
ミサトの平手がリツコの頬に炸裂する。
「バカ言ってんじゃないわよ。まだ、あきらめるのは早すぎるわ。」
「じゃあ、どうするの?。これ以上あの子達に何を期待するって言うのよ。」
リツコはミサトに叩かれ赤くなった頬を押さえながら言う。
「そ、それは・・。」
思わず言葉によどむミサト。
「あの子達にこれ以上期待するのは無理よ。あの子達は今まで良くやったわ。」
「リツコ!。」
その時、弐号機のマナから通信が入った。
「あんまり私をバカにしないで欲しいわね。
荷電粒子砲が効かなくたって。あんな使徒の一匹や二匹・・。」
そう言ってからマナは痛む右手を押さえながら・・
『ゼルエル』を睨み付ける。
ハッ!
マナの最後の言葉に、勘の働くミサト。
「いけない!マヤ!、神経接続を解除!早く。」
「え!?・・は、はい。」
「ミサトどういうこと?。」
「マナの奴、ゼルエルに特攻をかけるつもりなのよ。」
ミサトの予言通りマナは弐号機ごとゼルエルに特攻をかけた。
だが、特攻虚しく、弐号機はゼルエルに返り討ちに会ってしまった。
「神経接続解除は?。」
「どうにか間に合いました。」
マナの言葉に胸をそっとなで下ろすミサト。
それを見ていたリツコからミサトに声がかけられた。
「でも、事態が好転した訳じゃないわ。どうする気?
ゼロ号機にも特攻をかけさせる?。」
「・・・・・・・・。」
思わず閉口するミサト、実際の所
ミサトは有効な作戦を持っては居なかった。
「私を初号機に乗せなさい。」
その時、発令所に珍客が現れた。
「アスカ・・・・。」
ミサトが呟く・・
そう、発令所に現れたのは鎮静剤で眠っていたはずの
碇・アスカ・ラングレーだった。
「でも、アスカ。あなたが行っても仕方ないわ。」
「何もしないよりはましでしょ。」
「そ、それはそうだけど・・。」
言葉に詰まるミサト。
「それに・・・・・このままじゃ、みんな死んじゃう・私も・・
・私・・どうせ死ぬならシンジの居る初号機でがいい。」
目を潤ませながら言葉を紡ぐアスカに発令所はシーンと
静まり返っていた。
「構わん。アスカ君を初号機にのせたまえ。」
「お義父さん!。」
「ここではお義父さんはやめろと言っておいてあったはずだぞ。」
「は、はい。碇指令。ありがとうございます。」
ゲンドウが「お義父さん」と呼ばれたことに関して
照れているのに気づいたのはやはり、冬月コウゾウだけだった・・。
(う、うらやましい奴め・・・碇・・)
「いいんですね?。」
再度ゲンドウに確認を取るミサト。
「あきらめないと言ったのは君だったはずだ。
構わん。初号機発進だ。」
「はい。」
初号機に乗り込んだアスカは久しぶりに受ける感触に
しばらく酔いしれていた。
間違いない・・この中にはシンジが居る・・、
「シンジ・・・私を守って・・。」
「それでは、EVA初号機発進!。」
そして、ミサトの号令で、初号機が地上へと射出された。
どもども、こんばんわ。ぼく、ドラえぽんです。
ベファナさん、待ってましたー。\( ^ 0 ^ )/だんけですばい
アスカ様が倒れシンジ君がいなくなり、追い打ちをかけるように最強の使徒『ゼルエル』登場ですねー。ひえー
そして健闘むなしくマナの弐号機は大破ですかー。この役割がアスカ様のものだったかと思うと身震いしますね。マナで良かった。(爆)
そして、ついにアスカ様登場。アスカ様の「どうせ死ぬならシンジの居る初号機が良い」って言う台詞に目頭が...。
うお゛ー、シンジ君がついてるぞー、アスカ様がんばれー!!
『ゼルエル』には個人的に恨みがあるので是非こてんぱんに伸して欲しいです。アスカ様をいじめたから
ついにクライマックス突入のエヴァンゲリオンAS。アスカ様とシンジ君の明るい未来の為に是非ともベファナさんに感想のメールをおくるのだー。送ろうよ。
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