エヴァンゲリオンAS
その拾五(前編)
作:ベファナさん
ここは、とある幼稚園。
「はーい。今日は皆さんに新しいお友達を紹介しまぁす!。」
「・・・・「はぁい!(^0^)/。」・・・」
元気に返事を返す園児達。
今日はここへ2人の転入生がやってきた。
「じゃあ、2人とも入ってきて。」
先生に促され入ってきたのは、赤い髪の少女と、銀髪の少年。
そう・・その日、惣流・アスカ・ラングレーと、渚カヲルは
同じ日に、ここ第三市東京市の幼稚園へとやってきたのであった。
2人の姿を見た瞬間教室内にどよめきがおこる。
なぜなら2人とも今まで見たこともないような美少年と、美少女。
クラス内の心境は押してしるべし。
かく言う碇レイもその1人・・
彼女はカヲルが教室に入ってきた瞬間から彼の、その微笑に心を奪われていた。
(ああ・・なんて素敵に笑うのかしら・・あの微笑で見つめられた
だけで私・・どうにかなっちゃいそう・・)
早熟と思うなかれ、なんと言ってもあの碇ユイの娘である。
これぐらいが普通といえばなのである。
と、話を元にもどそう。
レイは転入してきた渚カヲルを一目見て、心を奪われ、
直ちにカヲルを自分のモノにするべく算段を始めた・
が、しかし、ここに誤算が一つ生じていた。
その誤算とは・・もう1人の転入生惣流・アスカ・ラングレー。
彼女は最初の方こそ、黄色い声援に微笑を返すカヲルとは
違い、その声援になんの感心も示さずただ、呆然と立っていただけであった。
が、
ある一点を見た瞬間、それは変わった。
明らかに彼女の表情は恋をする乙女のモノへと劇的な変化をみせた。
アスカの見つめるその先には・・・
双子の姉、レイと同じくカヲルへ熱い視線を向ける碇シンジその人がいた。
(ああ・・なんて格好いいのかしら。・・そしてあの笑顔・・
あれは私のモノ・・誰にも渡さないわ。)
そう思いながら拳をギュッと握りしめるアスカ。
幸か不幸か彼は見事、アスカのお眼鏡にかなったのである。
そして彼女は自分と、シンジとの運命の赤い糸の存在を確信すると、
算段するレイとは対照的に直ぐに行動へと出た・・
・
・
トコトコトコ
「ちょっと・・アスカちゃん?どこ行くの?」
アスカは1人、先生の制止を振り切り、
目標(シンジ)へと向かって歩き出した。
(ああ・・いいなぁ・・あの笑顔・・)
彼、碇シンジは、姉であるレイと同じく頬杖を尽きながらカヲルに見とれていた。
が、彼の思いも黒い影が彼を覆うまでであった。
その影とは言うまでもなく、シンジの元へと歩いてきたアスカがもたらしたモノ。
アスカはシンジの横へやってくるなり、両手を腰にあてつつ。
「今日から貴方が私のお婿さんよ。」
開口一番そう言うと、顔を少し赤らめながら、
「え?。」
シンジの返事を待たずして、シンジの唇へ、自分のそれを押し当てた。
瞬間シンジの眼が大きく開かれるが、彼にあらがう術はない。
シンジの体はいつのまにか回されたアスカの手によって、しっかり抱きしめられていた。
教室内は転入生の、突然のその行動に言葉を失っていた。
それはレイも例外ではなかった。
ただ、1人カヲルだけがその様子を微笑ましく見つめいていた。
その間10分ほど・・
言葉を失っていた教室内では、シンジとアスカが舌を絡め合う
淫靡な音がピチャピチャと鳴り響いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして・・
ツー・・
2人の唾液が架け橋となり、ゆっくりと唇が離れる。
シンジはすでに意識朦朧としており、何も考えられない状態。
「アンタは私と結婚するの・いいわね!?。」
アスカはそんなシンジの状態を利用し、
「う、うん・・。」
彼に結婚という約束をさせた・・・・・・・・・・・・・
「はっ、」
シンジとアスカのキスシーンに心を奪われていたレイが気づいたときにはすでに時遅く。
自分のお婿さん候補、つまりはカヲルを座らせるために死守していた隣の席には、
すでにアスカが座っていてしまっていた。
がっーん
あまりのことにショックを隠せないレイ・・
だが、彼女の不幸はそれだけではなかった。
慌ててキョロキョロとカヲルを探しだすレイ。
だが、カヲルはというとレイとは反対側の席で他の女子と談笑をしていた。
ブチッ
その様子を見てどういう訳か勝手にキレる、レイ。
普通の幼稚園児を遙かに凌駕する力をみせ、
自分の座っていた机を持ち上げると・・カヲルめがけて投げつけた。
が、
キラーン
カヲルの眼が一瞬光ったかと思うと
パシッ
彼はそれを片手であっさりと受け止めた。
そしてレイに向かって開口一番。
「いけないなぁ、女の子がこんなことをしちゃ。」
あくまできざったらしい彼の口調。
それはレイの神経を逆なでするもの以外の何者でも無かった。
「うるさいっ!。」
続けて椅子をカヲルめがけて投げつけるレイ。
だが、それもまたカヲルによってあっさり受け止められてしまう。
「くっそぉ。」
そう呟きながらレイはカヲルに突進をかけ、
カヲルに向かってパンチを浴びせた・・・・・が、
それもまた、あっさりとギリギリでさけたカヲルにサバかれてしまった。
「クッ。」
至近距離でカヲルを睨み付けるレイ。
しかし、それをカヲルは微笑で返す。
「くそっ、くそっ、くそっ。」
およそ幼稚園児には見えないような見事なステップを駆使して右・左・右とカヲルに
攻撃をしかけるレイ。
これも母、ユイの教育の賜であった・・
が、その一つ一つをカヲルは微笑を湛えながら軽い調子でサバいてゆく。
・
・
・
・
はぁはぁはぁはぁはぁ・・
「どうしたの?もう終わりかい?。」
疲れ切って、肩で息をしているレイを前にしてもカヲルの調子は変わらない。
「うっさいわね!。」
レイはユイに教わったどんな必殺技を駆使しても、カヲルに一撃を
加えることはできなかった。
「ふぅ・・。また明日遊んであげるから出直しておいで。」
カヲルは疲れ切っているレイにそう一言投げかけた。
「・・ところで君、名前は?。」
カヲルはふと思い出したように名前を聞いた。
「レイよ!。」
肩で息をし、俯いたままで言葉を返すレイ。
「そうか・・レイ・・言い名前だ・・君は好意に値するよ。」
カヲルにそう言われ赤面しながら顔をあげるレイ。
「なっ。」
と、そこへ・・
レイの右頬へとカヲルの口づけが・・・・・・・・・・・・・・あてられた。
とたんヘナヘナと力が抜けたようにその場に倒れ込むレイ。
彼女の戦いは今始まったばかりであった。
「ね、ねぇ、アスカ。ちょっとくっつきすぎだよぉ。
みんな見てるから恥ずかしいよ。」
「これぐらい夫婦なら当たり前よ。
明日から私がしっかり教育してあげるから、覚悟してなさいね。」
「そんなぁ。」
彼、碇シンジの受難も今始まったばかりであった。
・・・・・幼稚園は一体どうしたんだろか・・(^^;
そんなありきたりの日々が、毎日繰り返されていった
が、
ある日、突然カヲルが姿を消した。
原因は言うまでもなく、ネルフという団体の人体実験にあったのだが、
当時、5才と言う年齢のレイが知るはずもなく、彼女は自分を捨てた(?)カヲルを恨んだ。
続けて幼稚園からはアスカも姿を消し・・シンジも魂を抜かれたようになってしまう。
そして・・・
それから十数年の月日が経ち・・
二組のカップルは無事に再会。
今では誰はばかることなくラブラブな毎日を送っていた(笑)。
「ねぇ、シンジィ。これ買ってぇ♪。」
ここは第三新東京市唯一のデパート街、
アスカはいつもの猫なで声でシンジに迫っていた。
「だめだよ、アスカ。この前買ってあげたばっかでしょ。」
「じゃ、これは。」
「だぁめ。」
が、それを軽く交わしていくシンジ。
アスカの方も本気ではない。どちらかというと
こういう状況を楽しんでいるように見える。
「ねぇ、カヲル。これ買ってよぉ♪。」
変わってこちらはカヲル&レイ組。
「ダメだよ、レイ。僕こっちの世界に戻ってきたばっかりで
お金ないんだからさ。」
「そんなぁ。やっぱりカヲルは私のことなんてどうでもいいんだ(シクシク)。」
「泣きまねなんてしても無駄だよ。レイの魂胆は全てお見通しなんだからね。」
「ぶーだ。」
カヲルの言葉に頬を膨らませて抗議をするレイ。
だが、こちらもそんな状況をあえて楽しんでいるように見える。
「「じゃあ、代わりにこれ買って。」」
「「だからダメだって・・。」」
もちろん、そんなラブラブな雰囲気の漂わせる二つのカップルに因縁を
つける奴らもでてくる・・
「「おい!お前らよくも人の前でイチャイチャしてくるじゃねぇか。
ちょっと痛いめ見せてやったほうがいいな。」」
が、
「「あんたら!。」」
ガゴッ
「「せっかくのデートを!。」」
バゴッ
「「邪魔するんじゃないわよ!。」」
ドゴッ
女は強し・・
数瞬後にはそれぞれの女性の手によって、哀れな男達は殲滅されていた。
(ああ・・よせばいいのに・アスカ(レイ)の邪魔をするなんて・・)
シンジはその様子を少し脅えた感じで・・カヲルの方はいつもの笑みを絶やしてはいなかったが、
背中に寒気を覚えていたのは事実だ。
その後、二組のカップルはそれぞれの障害(?)を何事もなかったように
踏みつけて行く・・
ところ変わって・・ネルフ本部。
今日も各パイロット達は訓練の為ここに身を寄せていた。
「最近。レイ調子いいみたいね。」
「ええ・・。」
「やっぱり愛の力って偉大ってことなのかしら。」
「・・・・・・・・・・リツコ?。」
「何?。」
「そんなこと言って寂しくならない?。」
「・・・・・・・ちょっとね。」
未だ独身のミサトとリツコは新たに増えた
そのカップルを前に正直、逃げ出したい気分であった。
「ちょっと、レイ。くっつきすぎだよ。」
「そんなことないわよ。アスカ達を見なさい。」
こちらゼロ号機の訓練用エントリープラグの中。
もちろん、エヴァは直接エヴァを動かすパイロットと
インターフェースとなるパイロットがいて、初めて動くので、
レイとカヲルはシンジとアスカと同じく、一つのエントリープラグへ身を寄せていた。
カヲルはレイに言われ、改めてシンジ達のエントリープラグに眼をむける。
「ねぇ・・シンジィ暇だよぉ。」
「もうちょっとで実験も終わるから我慢して・・ね♪。」
「ぶーーーー。」
頬を膨らませ抗議の声をあげるアスカ。
だが、アスカがそのままだまっているはずもなく。
何かを思いついたような表情をみせると、
唐突に、シンジをくすぐり始めた。
「えいっ♪。」
「ちょ、ちょっ、くはっ・・あ、あすくはははははははははははは。」
白い歯を見せながら笑い転げるシンジ。
「あ、アスカ・くははは・・も、もうやめて・・。」
「いーやーだ!。」
「や、やめないと・・。」
「なによ・・。」
怪訝そうな顔をしながら一瞬手を止めるアスカ。
これが彼女の敗因であった。
その一瞬を見逃さなかったシンジ。
とっさに反撃に及んだ。
「こうだ!。」
「ちょ、ちょっとシンジ・く・・はははは。
やめてぇ。。くはははははははは。」
「やーだよ♪。」
「きゃははははははははは。」
初号機の実験用エントリープラグからはアスカの笑い声が響いていた。
そして・・それがアスカの喘ぎ声になるまでたいして時間はかからなかった。
「あ・・あんっ・そこ・ダメだってばぁ。」
「ね♪だから私たちも・・・ねぇ。カヲルぅ♪」
初号機のエントリープラグから眼を離し、カヲルへと抱きついていくレイ。
カヲルもさすがに諦めたのか、黙ってレイを受け入れていった。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
それらの様子を只呆然と見つめるリツコとミサト。
そして・・
「くそっ、あのクソガキが。私のレイに手を出すとはいいどきょ、バコッ。」
思わず拳を握りしめながらそう言うゲンドウに
主婦、碇ユイのフライパンによる一撃が・・。
「あーなーたー、もうホントにいい年なんですからいい加減にしてくださいよ。」
両手に手をあて、ゲンドウに詰め寄るユイ。
「し、しかしだな・・。」
そんなユイにたじたじのゲンドウ。
その間もしっかり視線はエントリープラグ内の映像に釘付けであった。
「ああああああああ(叫)。」
ユイの直ぐそばで再び大声を上げるゲンドウ。
「なんですか、今度は。」
「あのクソガキがぁあああああ。レイの胸にぃいいいいい、胸にぃいいいいいいい!。」
「いい加減にしてください!。」
ドバシッ!
ユイの一撃・・無論今度は手加減なしであった。
その様子を頬を染めながらジッと見つめる影が一つ・・
「ユイお姉さま・・素敵・。」
すっかりユイの虜となった伊吹マヤその人であった。
<とりあえず前編ということで・・(^^;>
あとがき
おまたせしましたぁあああ(^0^)/
って待ってない(^^;
そうですよね・・どうせ僕なんて期待されてないんだ、きっと・(涙)
ってなわけでエヴァンゲリオンASその15(前編)をお送り致します。
ホントは問答無用でアラエルがでてきて粉砕するって話だったのに、
どこでどう間違えたのかこんな中途半端な話しになってしまいました。
次回こそ、アスカ様を再起不能に陥れたあのアラエル君を
問答無用で叩きつぶして見せます(多分)
で、その後・・多分鋼鉄のガールフレンド編が書けるといいなぁ(^^;
最近レスなどが遅れてます・・が、感想できれば欲しいなぁ(爆)
それでは、これにて失礼いたします。
(その拾五 後編に進む)
(その拾四に戻る)
ぎゃははは、こいつらホントに幼稚園児か?\( > 0 < )うきききき というわけで、ベファナさんAS15話前編ありがとうございますー。\( ^ 0 ^ ) ぬおお、アスカ様幼稚園児のくせになんちゅうテクを...。じゅるるる<ヲイ しかし、カヲル君も何者なんだろう?あのレイの攻撃を全てかわすとは..。(@_@;)ほほう さあ、次回マヤに狙われたユイの運命やいかに?(笑) |
ベファナさんへの感想はここです。
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◎感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。