「インド洋上空に使徒発見。」

日向マコトが静かにそう告げる。

発令所は久しぶりの使徒発見のニュースに大きく沸いていた。



「碇司令は?。」

そんな中、碇司令の指示を仰ごうと葛城ミサトが声を上げた。



「碇司令は今、南極に行っています。」

だが、マコトからはゲンドウ不在の報告が。

「南極?・・なんでまた。」

南極と聞き、怪訝そうな顔をするミサト。


「なんでも・使徒が侵入したとき、ユイさんに知らせなかった碇司令に対する
”おしおき”だそうです。」


「ああ(ユイさんね。)。」

その報告にミサトは納得した顔になると、思わずニヤリと微笑んだ。
そんな彼女の瞼のウラには、泣きながら冷たい南極の海を泳ぐゲンドウの姿が映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

エヴァンゲリオンAS

その拾弐

作:ベファナさん

 

 

 

 

 

 

 

「目標を映像で補足。」

日向マコトがコンソールを操作すると
中央モニターには巨大な使徒の姿が映し出された。

巨大な目のような形をした使徒は宇宙空間を悠然と漂っていた。

「こりゃ凄い・・。」

思わず感嘆の声をあげるマコト。

「ホント、常識を疑うわね。」


果たして葛城二佐に常識があるのか・・
と、思いながらもシゲルが口を開いた。

「目標と接触します。」



ゆっくりと探査衛星が使徒へと近づいて行く。


だが、


グシャ

探査衛星は使徒に近づいたとたん、
握りつぶされるように圧砕された。



「ATフィールド?。」

それに強く反応したのは作戦部長のミサト。

「新しい使い方ね。」

リツコがそれを補う。

「どういうことです?。」

いぶかしげにマコトが尋ねる。

「ATフィールドは今まで使徒の防御にしか使われてなかった。
それが今回初めて攻撃に使われたのよ。」

「なるほど。」

リツコの説明にマコトが納得する。

「と、いうことは・・・。」

リツコが意味深に言葉を一回区切った。

「そろそろ来るわよ。」





「上空の使徒に変化!?。」

「反応が二つにわかれました。」

リツコがそう言った直後マコト、続いてマヤが口を開いた。


そして・・


「二つに別れた使徒の片方が南極に落下・・・映像でます。」


マコトがコンソールを操作すると中央モニターには、
南極大陸とそこに刻まれている巨大なクレーターが映し出された。


それを見てミサトは・・

「そういや・・碇司令大丈夫かしら。」

と、柄にもなく南極大陸に海水浴に行っている(行かされている)
ゲンドウを一番に心配していた。


「あら、珍しいわね。ミサトが碇司令を心配するなんて。」

当然昔からの親友であるリツコはミサトの異変に気づき、
いぶかしげに声をかけた。

「だって・・・。」

ミサトがゆっくりと口を開いた。

「碇司令がいなくなったら、誰が私たちの給料払うのよ。」


「「「・・・・・・・・・・」」」

発令所はその瞬間そろって閉口した。









そのころ碇司令はというと・


「ヘックシン!?。」

「あら、あなた風邪ですか?。」

くしゃみをしたゲンドウの隣で優しく声をかけるユイ。

普通の状況であったら仲のいい夫婦だと思われることだろう。

だがしかし、ユイはいつものエプロン姿であるのに対し、
ゲンドウは現在海パン一丁という異常な格好。
しかも・・場所は南極を飛ぶヘリの中であった。

「いや、問題ない。」

「あなただって若くないんですからね。」

(だったら、南極で水泳なんてやらせるなよ・・)


ビクッ

心の中の考えを見透かしたかのように
ユイがジト目でゲンドウを睨み付けていた。




「と、ところでさっきの爆発は一体なんだったのだ?。」

気まずい雰囲気の中、無理矢理話題を変えるゲンドウ。

「何でもインド洋上空に使徒が現れたそうですよ。」

さも当たり前といった感じでユイがそう言った。

「な、なんだと。何故それを早くいわん。」

「貴方に言っても何もできないでしょ。今日の所は葛城さんに一任しておきましたから
心配いりませんから。」

「私にも指令としての立場が・・・。」

ビクッ

ジト目のユイに気づき、思わず口を紡ぐゲンドウ。



「さて、次行きましょうか。」

「次?。」

いぶかしげに尋ねるゲンドウ。

「まさかあなた・・おしおきがアレで終わりとでも?。」

「!?。」

サングラスの下のゲンドウの目が驚きの為
大きく見開かれる。

「じゃあ、運転手さん。次は浅間火口に行ってくださらない。」

「はい!?ユイさんの頼みとならばどこへでも。」

ヘリのパイロットを運転手と呼ぶ、ユイ。
それ以上にこんなパイロットまで、てなづけているユイ・・恐るべし。

「ユ、ユイ〜。」

ゲンドウはその後、浅間山の火口上空で宙づりにされる事となった。












「第一弾は南極大陸に大はずれ、そして二時間後がそこ。」

一枚の画像を指し示しながらリツコが説明をしていた。

「後は確実に誤差修正して、日本に近づいてきているわ。」

見ると使徒の作り出したクレーターは日本へと確実にのびてきている。

「大した破壊力ね。さすがATフィールド。」

それを見たミサトがポツリと呟く。

「落下によるエネルギーも利用してますね。」

続いてマヤ。

「来るわね、多分。」

「次はここに、本体ごとね。」

ミサトの言葉を補うようにリツコは口を開いた。












「えええええ!?手で受け止めるぅ〜。」

一列に並んだチルドレン達にミサトが作戦を告げると
開口一番マナが口を開いた。

「ええ、落下予測地点にエヴァを配置、ATフィールド最大で
あなた達が使徒を受け止めるのよ。」




「使徒がコースを大きく外れたら?。」

1人冷静だったレイがミサトに疑問を投げかけた。

「その時はアウト。」

「エヴァが衝撃に耐えられなかったら?。」

またしてもレイ。

「それもアウト。」

ミサトは同様の答えを返した。

「勝算は?。」

これもレイ。

「神のみぞしるってとこかしらね。」



「これでうまくいったらまさに奇跡ね。」

それを横で聞いていたマナが嘆くように口を開いた。



「ふぅ・・。」

ミサトの答えを聞き溜息をつくレイ。
そんなレイに注目する一同。


レイはそんな皆の視線の前で
右手をシュタッとあげると。

「じゃあみんな、そう言うことだからがんばってね。」

と、その場から去ろうとした。



「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。」

と、マナは出口に向かうレイを呼び止めた。

「何?。」

「レイあんただけ逃げようなんてそうは行かないわよ。」

「だって私の出る幕なんてないんじゃない?。
ゼロ号機だってまだ修理中なんだし。」

レイはマナの方に振り向き、勝ち誇ったようにな顔を見せた。



グッ

レイの強気な態度に思わず言葉につまるマナ。



だが、対照的な雰囲気の2人にミサトから声がかかった。

「あら、レイそんな事ないわよ。」

それは安心しきっているレイを驚嘆させた。

「へ?。」

そんなミサトの声に間抜けな声をだすレイ。


「別にエヴァに乗って走り回る必要はないのよ。
ATフィールドをはって使徒を止めることができればいいの。」


冷や汗を浮かべるレイに対し、
ニヤニヤ笑いを浮かべるマナ。


「そこで私が考えたプランがこれ。」

そう言ってミサトは一枚の写真をとりだした。

そこにはネルフ本部を中心に、三角形に配置された初号機、弐号機、参号機。
そして問題のゼロ号機は、本部の直上に印づけられていた。



「こ、この配置の根拠は?。」

「勘よ。」

レイの問いに対し確信めいた答えを返すミサト。

「勘?。」

「そう、女の勘。」

思わず聞き返してきたレイに対しても
ミサトは表情を崩すことなくそう答えた。



「一応規則だと遺書を書くことになってるけど。どうする?。」


「私はいいわ。」

「オレも。」

「私もいいわ、そんなつもりないもの。」

マナ、ケンスケ。そしてレイが答える。


「シンジ君は?。」

答えのないシンジに問いかけるミサト。


「あ・・僕は・・・。」

と、一瞬考えた後、アスカに顔を向ける。

「アスカはどうする?。」

「必要ないんじゃない?、初号機の中にいる以上。
私はシンジと一緒なんだから。」

「そうだね。・・ということでミサトさん、僕たちも
遠慮しておきます。」


「そ、そう・・。」

ミサトの顔は心なしか顔を引きつっていた。
独身者のひがみかもしれない。




「終わったらみんなにステーキ奢るから。」

「ほ、ホントですかぁ!?。」


気を取り直したミサトの言葉に過敏に反応したのはケンスケ。

「え、ええ・・。」

ケンスケの目は久しぶりの食事を前に爛々と輝いていた。
そのあまりの反応ぶりにミサトの額に冷や汗がうかぶ。

(失敗したかな〜)

即座に後悔の念に襲われているミサト。

「それじゃ、各自三時間後には、エヴァに搭乗しているように。」

とりあえず、パイロット達にそう伝えると、
財布を片手に中身を確認しながらその場を去っていった。







ミサトが去っていった作戦ルームで待っていたようにアスカが口を開いた。

「ねぇ、シンジぃ。これが終わったらどっか連れてってよ。」

それはいつも通りのアスカとシンジの会話のはずだった、

だが、この時に限ってはその会話にカチンときたマナが声を荒上げた。


「何言ってんのよ!?、アスカ。」

不思議そうにそんなマナを見つめるアスカとシンジ。

「私たち死ぬかもしれないのよ。それなのに良くそんな悠長にしていられるわね。」

ミサトの前では強がってはいたものの、
やはりまだ14才、まだ見ぬ死と言う恐怖にマナの心は大きく乱れていた。

「でも、まだ死ぬとは。」

「ミサトだって言ってたじゃない。ステーキ奢るって。
あのミサトが奢るって言ってるんだから相当危険なのよ。」

「それはそうだけど・・・。」

マナの勢いに押され気味のアスカ。
そんなアスカをすかさずシンジがフォローする。


「大丈夫だよマナ。」

「シンジも!?なんの根拠があってそんなことが言えるのよ!?。」

シンジにも噛みつくように吠えるマナ。

「大丈夫、絶対僕がマナ達を護ってみせるから。」

シンジがマナの瞳を真正面で捕らえながら力強くそう言うと、
マナの興奮も次第に薄れ、俯いたマナはむせび泣くような
声をあげていた。

「ぐすっ・うぅ・・・。」




沈黙の中そんなマナをただ呆然と見つめるシンジ。

「シンジ・・・?。」

アスカはまるでシンジがどっかに行ってしまいそうな
錯覚に囚われ心配げに声をかけた。

するとシンジは気が付いたようにアスカの方に視線を向けた。

「大丈夫だよアスカ。」

シンジはアスカの瞳にうっすらと浮かんでいる涙を人差し指で拭いながらそう言った。

「大丈夫。アスカ、もう僕はどこにも行かないから。」

「シンジぃ。」

その宝石のような蒼い瞳に涙を浮かべながら、アスカはシンジへと抱きつき、
シンジも自然にそんなアスカをだきとめた。






目の前の抱き合う2人を見て、『よ〜し俺も』とでも思ったのか

「霧島・・大丈夫か?。」

マナに近づいて行くケンスケ・・だが、


バコッ ドゴッ バキッ

一瞬場面が暗転したかと思うと、打撃音が鳴り響き・・


次の瞬間1人佇むレイが目撃したのもは、
相変わらず、両手を瞳に置き、むせび泣いているマナの姿と、
無惨にも床に倒れ伏しているケンスケの姿であった。


一体彼に何があったのか・・それを語るものはいない。








「エヴァパイロット全員エヴァに乗り込みました。ただ・・
参号機パイロットの生命反応が弱まっているようですが、
何かあったのでしょうか。」

「彼は彼なりに役に立っているんだから、問題ないでしょ。」

ミサトはどこか晴れ晴れとしているマナの表情を見るとコンソールを
操作しているマナにそう言った。






「高度2万まではMAGIでの方で補足します。
それから先は各自の判断にまかせます。いいわね。」


「「「「「はい。」」」」」

ミサトの言葉に頷く一同、


シンジの胸の中にくるまるように体を寄せているアスカ。

瞳を輝かせ、まっすぐ前を真剣な眼差しで凝視しているマナ。

すでに生死の境をさまよいかけているケンスケ。

どこから持ってきたのか、SDATを聞きながらエヴァに搭乗しているレイ。


そして生死を賭けた決戦が、今まさに始まろうとしていた。





「目標最大望遠で確認。」

「距離約25000!。」

シゲル、マコトの声が響く発令所の中央モニターには
大気圏から落下してくる巨大な使徒の姿が映し出されていた。

「おいでなすったわね。」

その様子をジッと見つめるミサト。

「エヴァ全機スタート位置!。」

ミサトの指示に従うようにエヴァ全機が、
今にも走り出すような格好をとる。


「あなた達に全て任せるわ・・・・。」

一呼吸間をおいた後、ミサトは指示を下した

「では作戦開始。」






それと同時に初号機、弐号機、参号機が一斉に走り出した。

「な、なんでよりによって、私の所に落ちてくるのよぉ。」

三体の中央に位置する、ゼロ号機の元へ・・



「使徒、距離一万二千。」

シゲルの声がエヴァ内部のスピーカーから響く。






「フィールド全開!?。」

遙か上空より飛来する使徒を肉眼で確認したレイは、
衝撃に備えるため、防御を堅くする。



そして次の瞬間、身動きのとれないレイの元へ使徒が落ちてきた。


バチバチッ!?


ATフィールドが互いに浸食しあう音が辺りに響き渡る。


「クッ。」

そのあまりの衝撃にレイは顔をゆがめた。

「こら!?シンジ、早く来なさいよ!?。」

レイは衝撃に耐えながらも必死に声を絞り出した。


「そんなこと言ったって。姉さんの所から僕の所まで何キロあると
思ってんだよ。」


(たしかに・・)

ミサトの勘をもう二度と信用することはしまいと、心に決めるレイであった。

気合いを入れ、レバーを操作するレイ。

「こんちっくしょー!?。」

だが、衝撃のゆるむことは一向になかった。







「弐号機フィールド全開!?。」

エヴァを駆りながらマナに叱責を飛ばすケンスケ。

「やってるわよ!?。」

直ちにマナから返答がある。

「でも・・もう少し早く走らないのかしら。」

弐号機の場所からゼロ号機の場所まではまだ相当の距離がある。

「それはマナ自身の足が遅いからじゃないのか。」

「なんですってぇええ。誰の足が遅いって?バカケンスケが!?。」

「マナのに決まってるじゃないか。」

「よぉし、そこまでいうんなら競争よ。」

「いいだろう。」

「じゃあゼロ号機の所まで、早くついた方が
相手の言うことを何でも聞くこと。いいわね?」

「おう!?。」

「それじゃ・・よーい、ドン!?。」

マナの号令と共に弐号機、そして参号機が土煙をあげさらに加速する。







ハァハァハァ


「も、もう限界・・。」

ゼロ号機を駆るレイの顔が苦痛にゆがむ。

そんなレイにカヲルが声をかけた。

「レイ、もう諦めるのかい?。」

「し、仕方がないじゃない。」

「ふーん・・・・まぁ、僕はレイが僕と一緒に心中しようがしまいがどっちでもいいけどね。」

「し、心中って・・?。」


心中:男女が互いの愛情が変わらないことを示すため、一緒に自殺すること。


「そ、それだけはイヤ!?。」

レイのレバーを握る手に再び力がこもる。


「なんだ、まだ力残ってるじゃないか。」

「うっさいわね。アンタなんかと心中してたまるモノですか!?。」

「そうだね。」

カヲルは微笑むようにそう答えた。
まるで最初からレイを激励するのが目的であったかのように・・









「ねぇ、シンジ・・・・。」

「何アスカ。」

胸の中でうずくまっているアスカに応えるシンジ。


「このまま2人でどっかにに逃げない?。」

「え?・・。」

思わず一瞬硬直するシンジ。
が、シンジはすぐにエヴァを走らせる。

「だってこのまま使徒の所に行っても助かるかどうか・
ミサトだって言ってたでしょ。」

「アスカ・・。」

シンジは不安そうな表情を見せるアスカに優しく声をかける。

「大丈夫だよ、アスカ。君は僕が護るっていっただろう。それとも・・
僕じゃ不安?。」


ぶんぶんっ

アスカは力強く首を横に振る。

「じゃあ、アスカ。今は僕に全部を任せて。」


コクリ

ゆっくり頷くアスカ。



「さて、それじゃアスカ。姉さんの所に急ぐよ。
このままじゃ僕、姉さんにコロされちゃうよ。」

「うん。」




そして、2人の意志の一致した初号機は・・
共にゼロ号機の元を目指すエヴァの中で、最大級の加速を見せた。












「見えた!?。」

ケンスケの前には今にも押しつぶされそうなゼロ号機の姿があった。

(霧島はまだ来てないみたいだし・・・・さて、霧島に何をお願いしようかな)

ケンスケの顔がイヤらしくにやける。



と、その時参号機を駆るケンスケの視界に異常なモノが映った。

それは砂埃をあげながら爆走する初号機。

「嘘だろ!?。」

まさかエヴァにそんな運動能力があると思っていない
ケンスケは驚きの声をあげる。







ケンスケの見守る中、初号機はその早さのまま、ゼロ号機と使徒の間に潜り込んだ。


「シンジ遅すぎ!?。」

「ゴメン姉さん。」


シンジは一言謝った後。

「じゃあ、姉さん。僕が使徒を抑えるから、その隙にコアを・・。」

「わかったわ。」

それ以上何も言おうとはせず、ただ一言発した後頷くレイ。







「行くよ、アスカ。」

「うん。」

シンジは自分の伴侶に確認をとった後・・

「ATフィールド全開!?。」


初号機の力を解放した。



二つの魂のそろった初号機は、
今までのエヴァからは想像もできないほどのATフィールドを展開すると、
あっさりと使徒を宙にはじき返し、

「姉さん!?。」

シンジが叫んだその一瞬、ゼロ号機を駆るレイがプログレフナイフを手にとり・・
コアめがけて突き刺した!?




結果・・使徒はその中心から崩れ落ちるように落下・・大爆発を起こし殲滅された。


ゼロ号機と初号機は爆発中心にいたため、機体を著しく損傷したモノの、
幸運な事に中のパイロットに怪我はなかった。


尚、偶然使徒の落下位置まで迫ってきていた参号機が、
そのあおりを受け、小破していることが遅れてきた弐号機により確認されていた。

マナは倒れ伏している参号機に対し、

「無様ね。」

そう言葉を吐いていた。








その後、

高級フランス料理の店の前にミサト以下、チルドレン達の姿があった。


「た、高そうね。」

顔を引きつらせながら言葉を紡ぐミサト。

「ええ、だって第三新東京市で一番美味しいと、評判の店ですから。」

何故か誇ったように言うケンスケ。
しかも皆が普段着なのに対して、ケンスケ1人だけタキシードを着ていた。

何でも、女性と食事を共にするときは、タキシードを着てキメるのが常識・・・とかだそうだ(^^;




「さぁて、何でも好きなの食べていいわよ。」

店内に入り、ミサトはチルドレン達に好きなモノを注文するように促した。
しかも、ミサトは給料日前だというのに、ビールを山ほど注文した。




そして数十分後には・・
ミサトとチルドレン達の前には沢山の皿が並び、皆一様に満足げな表情を見せていた。



「さて、・・。」

ぱんぱんに膨れた腹をさすりながらミサトが体を起こし・・
チルドレンたちに何やら囁いた。

「逃げるわよ。」


「「「「「へ?。」」」」」

そして、椅子に座っているチルドレン達に聞き返す暇も
与えず・・

ミサトは一気に椅子から立ち上がると同時にその場から走り出した。


驚いたチルドレン達もそれに慌てて続く。
そこはネルフで鍛えた逃げ足の早さ、

簡単に食い逃げできると思った矢先・・


誤算が生じた・・

1人正装をしていたケンスケである。

底の堅い革靴を履いていた彼は、本来の足の速さを出すことができず、
あっさりと捕まってしまった。

「みんな〜・・待ってくれ〜。」

彼の悲痛な叫びも、必死で逃げる彼らの耳には届くことはなかった。

まぁ、そのお陰で皆が逃げ出すことに成功したのだが・・
これも、自らが高い店を選んでしまったために生じた『自業自得(?)』と、いうやつである。



その後、ケンスケは一ヶ月に渡り、その店で無料奉仕する羽目になっていた。





<その12完>






あとがき

ああ、石をなげないで・(涙)
期間があいた上、こんなのしか出来なかった・・
次回こそちゃんとしたのを・・(前もこんな事をいってたな)
と、いうわけで感想お待ちしております(爆死)

それではこれにて失礼いたします。

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うひゃひゃひゃ、ゲンドウが南極行ったのってお仕置きだったんだ。( T - T )ひー

というわけで、ベファナさんAS12話ありがとうございますー。\( ^ 0 ^ )/わーい

し、しかしユイさんおそろしやー。( - _ -;)ひー
あ、浅間山...。オニだ。おもろいけど。(笑)

くっくっく、ケンスケむごいな。ぎゃははは、飯くえよ。(爆笑)

れ、レイが人柱のようですね。しかし良く生きてたなあ。( ^_^;)カヲル君もいい味出してるねえ

アスカ様とシンジ君のハーモニクスも最高潮。\(●> _ <●)いえーい

でも、やっぱりケンスケはそう言うオチなのね。(笑)

さあ、今回も笑わせてくれたベファナさんに、早速感想&応援を書くのだー。\( > 0 < )おー

ベファナさんへの感想はここです。

または簡単感想用掲示板へどうぞ。

感想用フォームです。2,3行の感想でも作者さんは嬉しかったりするのだ。

ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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