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song#03:Real Life

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あの夜。

シンジとキスしたあの夜。

 

わたしは知ってしまった。

加持さんとミサトの仲を。

 

だからシンジを傷つけた。

そうしないと、傷ついたわたしの心が疼くから。

誰かを傷つけて誤魔化さないと、わたし自身がもたなかったから。

だからシンジを傷つけた。

 

でも、次の日。

 

わたしの心は傷つけられた。

シンジによって傷つけられた。

わたしはトップじゃなくなった。エヴァの操縦でシンジに、負けた。

わたしの心は傷つけられた。

 

そして、その次の日。

 

その事件は起こった。

その時、わたしは……。

 

 

* * *

 

 

その時、僕はわかった。

津波のように押し寄せる孤独とじわじわと躙(にじ)り寄る死の恐怖の中で。

 

本当に大事なものは何か。

本当に大事な人は誰か。

本当に守るべきものが何処にあるのか。

僕は、ようやく、わかった。

 

前日。

 

僕はアスカを傷つけた。

嬉しかったから。アスカよりも上手くシンクロできたことが。

でも、本当は。昨日のことが口惜しかったから。

だから。

僕はアスカを傷つけた。

 

その前の日。

 

僕が生まれて初めてキスした日。

初めてアスカとキスした夜。

 

嬉しかった。アスカのことが好きだったから。

悲しかった。アスカのことが好きだったから。

 

どうしてキスしたの?

どうして泣いてるの?

 

その夜、僕は…。

 

 

* * *

 

 

This is real life

This is real love

This is real pain

Let my times show love

These are real tears

These are real fears inside

That I can't hide

 

This is real life

This is real love

These are real wounds I'm bleeding from

And I realize this is real...

 

 

* * *

 

 

宙に浮かぶ球体の、モノ。

新たな使徒。

不気味な沈黙を保ったまま、それは悠然とその進行を続ける。

 

すっと兵装ビルの陰から初号機の顔がのぞく。

そのエントリープラグ内に響く女性の声。

 

「…目標のデータは送った通り。今はそれだけしかわからないわ。

目標に接近して反応をうかがい、可能であれば市街地上空外への誘導も行う。

…先行する一機を残りが援護。よろしい?」

 

と、その言葉に新たな声が加わった。

「はーい、先生。先鋒はシンジ君がいいと思いまーす!」

アスカだ。

その能天気な声に思わず「はぁ?」と声を漏らすシンジ。

 

挑発的な声は続く。

「そりゃあ、もう、こういうのは、成績優秀、勇猛果敢、シンクロ率ナンバーワンの殿方の仕事でしょ〜?

…それともシンちゃん、怖いのかなぁ〜?」

 

さすがにむっとした。

そのせいか、彼にしては珍しい言葉が口をついた。

「……いけるよ。

お手本見せてやるよ、アスカ」

「な、な、なんですってぇー!!」

アスカの声は気にもせず、止めに入ろうとしたミサトを言葉で制す。

「言ったでしょう、ミサトさん。『ゆーあーなんばーわん』って」

何も言い返せないミサト。

そして。

 

「弐号機、バックアップ」

「零号機もバックアップに回ります」

 

発令所との通信は、切れた。

 

 

 

初号機の中で緊張したようにシンジが。

「……綾波、アスカ、そっちの配置はどう?」

 

「まだよ」と零号機。

 

「…そんなに速く動けるわけないじゃない!

……ん?」

弐号機はどうやらケーブルが引っかかってしまったらしい。

仕方なく一度コンセントをパージすると、新たなコンセントを引き出して再接続する。

 

まさにその時だった。

 

彼女がコンセントをセットし終えた直後、銃声が辺りに響いた。

そして、その後には騒然とした発令所の様子とシンジの混乱した声が。

 

二人は一瞬ですべてを悟った。

つまり。

シンジがピンチなのだ。

全力で駆ける零号機と弐号機。

煽るようにミサトの声が届く。

「アスカ、レイ!初号機の救出、急いで!!」

それに応えるように焦った声で愚痴るアスカ。

「あのバカ!模試だけ満点とってもしょうがないじゃない…」

 

次の瞬間、二体のエヴァは同時にその場に到った。

「……!」

言葉がなくなる光景。

使徒の影が辺り一面を覆い、街がその中に沈んでいる。

一本のアンビリカルケーブルがその中へと引きずり込まれていることに気付く。

はっとなるアスカ。

次の瞬間、彼女は行動を起こそうとしていた。

ケーブルの行方を確かめると、自らその影の中に飛び込もうとしたのである。

 

が、しかし。

ガクン!

飛び込もうと力を加えたところに衝撃がかかる。

見れば零号機が弐号機の手をつかみ、引っ張っているではないか。

 

「何すんのよ!離しなさいよ!」

激昂するアスカ。

しかしレイは静かな声で応えた。

「だめ。あなたまで失うわけにはいかない」

「だからってこのままってわけにいかないでしょ!

…アタシのせいなのよ!

……アタシがアイツを挑発しなければこんなことにはならなかったのよ!

だから、アタシが行く!行ってシンジを助ける!」

更に声を荒げて。

しかし。

彼女はその手を離そうとしなかった。

そして、やはり静かな声で淡々と。

「……あなたにもしものことがあったら、碇君が悲しむもの。

……だから、わたしが行く」

その言葉の持つ雰囲気に呑まれてしまい、アスカは一瞬声を失う。

そんな彼女をおいてレイは影の中に飛び込もうとした。

が。

彼女の行動もかなわなかった。

「待ちなさい、レイ」

ミサトである。

「でも!!」

アスカが叫ぶように。

が、彼女はミサトの声が僅かに震えているのに気付いてしまった。

「……命令よ。二人とも、後退しなさい」

如何ともし難い状況を前に、苦渋の選択を強いられた、そんな声。

 

……彼女たちはなすべき行動を見失った。

 

 

* * *

 

 

(……どうなったんだろう…?真っ白……?

……ここは、何処だ…?そうだ、ソナーを打てば…)

 

一時のパニックから漸く解放されて自分の置かれている状況を確かめようとする。

が、何もわからない。

畢竟、その行為は空しく終わるしかなかった……。

 

生命維持モードに切り替えてしまうと、もう彼にするべきことはなくなった。

することは、できることは、何もない。

自然、シンジは自分の思索の世界に入っていった。

 

 

シンジは思った。

最後にアスカの声を聞いたような気がする。

『……行ってシンジを助ける!』

そう聞こえたような気がした。

「……アスカ、か……」

呟きが洩れる。

おそらく彼自身に自覚はないのだろう。

眼を閉じ、膝を抱え込んだまま、彼は動こうとしなかった。

彼の脳裏によみがえる思い出は何時のものか……。

 

 

* * *

 

 

ミサトたちが技術的な話し合いを重ねて対策を練っている頃、アスカは独り仮設ロッカールームのベンチに座り込むと、一昨日のことを思い出していた。

 

 

 

玄関のドアを開けた時に、その音は聞こえてきた。

初めて聞く、シンジの奏でるチェロの調べ。

低弦のずっしりとした響きは苛立っていた彼女の心を静めてくれた。

 

だから、なのだろうか。

その時になって初めてシンジのことが気になった。

加持以外の男など、眼中になかったはずなのに。

その夜はやけにシンジが大きく、眩しく見えた。

 

だから、なのだろうか。

その夜、彼女は彼に言ったのだ。

「ねぇ、キスしよっか」

 

が、しかし。

行為を終えてから、急に彼女は不安になった。

自分は何故、こいつなんかとキスしたのだろう。

自分が好きだったのは加持だけではなかったのか。

この気持ちは、何?

こいつに対するこの気持ちは、何?

……わからなかった。ただ、不安だった。

そして。

その不安の覚めやらぬうちに、彼女は知ってしまった。

自分の好きだった相手は、もはや自分のものにはなり得ないということを。

 

……痛かった。

……心が、痛かった。

……だから、彼を傷つけた。そうやってその痛みを誤魔化そうとした。

が、しかし。

……心の痛みはより一層ひどくなっただけだった。

彼女にはわからなかった。

……蒼い瞳から溢れている涙の理由さえも。

 

 

 

その時、ふと彼女は顔を上げた。

耳の奥に微かに残っているあのチェロの音色。

それを意識した時、彼女は自らの頬に暖かいものが流れていることに初めて気が付いた。

頬にあてた両の掌がしっとりと潤いを蓄えていく。

「……どうして……」

小さな声が零れる。

何に対する問なのか、自分でもわからなかった。

ただ、わからない、ということだけがわかっていた……。

 

 

* * *

 

 

半ば眠り、半ば覚醒した状態でただひたすら救助を待つシンジ。

彼もまた一昨日の出来事を思い起こしていた。

 

(……アスカ、あの後泣いてたんだよな……。

でもどうして?やっぱり僕のことが嫌いだったのかな…。

……『アンタなんかとキスしたからよ』…か……。

……。

……でも、僕は嬉しかったんだ。僕はアスカのこと…ずっと……。

……だから、本当は悲しかった。

だって、アスカは加持さんのことが好きなんだろ!?

だったら、…僕のことが嫌いなら、キスしようなんて言わなくてもいいじゃないか!

……。

だからシンクロテストの時、わざとアスカを傷つけるようなことを…。

……。

だけど。

だけど、あの時、すごく心が痛んだんだ…。

…僕が傷つけられたときよりも、アスカが泣いてるのを見たときよりも、ずっと痛かったんだ……)

 

 

 

うっすらと眼を開く。

が、そこにあるのは眼を閉じる前と何も変わらぬ世界。

エントリープラグの内壁が冷たく輝く。

そこにあったものは、孤独。

ただそれだけであった。

 

「アスカ……」

今度の呟きはシンジ自らの意志によるものであった。

彼を押し潰そうとする孤独。

その圧力に立ち向かうための言葉。

 

自ら口にした言葉に、彼は思った。

何故、自分はここまでアスカに拘っているのだろう、と。

何故、アスカを傷つけた時あんなに辛かったのだろう、と。

 

その答えは、自分の想いの及ぶところに在ったのかもしれない。

自ら口にした言葉に、彼はそう思った。

 

 

* * *

 

 

「そろそろミーティングが始まるわ」

レイの声がした。

弾かれたように顔を上げるとやはりそこにはレイの顔があった。

 

慌てて頬に残った涙のあとを拭おうとするアスカ。

それをただ黙って見つめているレイ。

何も言わず、ただじっと。

…それが彼女の癇に障った。

 

「…何よ、わたしが泣いてるのがそんなに珍しいわけ!?」

沈黙。

やはり何も返ってこない、と思った時にその声が。

「あなたも碇君のこと、心配なのね」

 

「…な…!?

…う、うるさいわね!なんでこのわたしがバカシンジの心配なんか!」

大声で反論する。

が、既にその心はレイの言葉によってかき乱されていた。

そして、それを見透かすように、彼女は静かに言った。

 

「私は心配だわ、碇君のこと」

「…!…」

「心が、痛むもの」

「……」

アスカは何も答えられなかった。

 

「先に行くわ」

レイはロッカールームを出て行った。

 

残されたアスカは思う。

(……心が痛い?アイツがそんなことを言うなんて…。

……じゃあ、わたしは?わたしはどうなの……?

……。

このイライラは何?この不安は何?

…この堪えがたい想いは何なのよ!?

……。

…シンジ……)

 

彼女は漸く自らの心の痛みに気が付き始めていた。

そして、その痛みの原因にも……。

 

 

* * *

 

 

ミーティングを仕切っていたのはミサトではなく、リツコであった。

そして、彼女の口から発せられた作戦内容はアスカを激昂せしめるに十分なものであった。

 

「…冗談じゃないわ、そんな作戦!いえ、そんなもの救出作戦と呼べないわ!

…現存するすべてのN2爆雷を投下してその爆発エネルギーで使徒をふっとばすなんて、それじゃシンジがどうなると思ってんのよっ!」

リツコが静かに、答える。

薄く、悲しみの色が見えた。

「…他に方法がないのよ……」

「だからって、こんな危険な……」

 

そのアスカの声に応えたのはミサトであった。

「危険でも、これしかないならやるっきゃないのよ。

彼を助ける方法が他にない以上、やるしかない。

……でないと、シンジ君が帰ってくる可能性はゼロなのだから…」

その顔は悲壮に満ちている。

 

(…シンジ……!)

アスカの心の痛みはますます大きくなっていた……。

 

 

* * *

 

 

血の匂いのするエントリープラグ。

孤独に侵されていくシンジ。

それは死の匂いがした。

 

朦朧とした意識の中で彼は思った。

……逢いたい……

ただ、ひたすら、それだけを思った。

 

(…今度は……ちゃんと守らなきゃ……僕が、アスカを……。

……だからアスカに…逢いたい……)

 

彼にとって、それがただ一つの、本当の想い。

 

 

(……どうして、守らないといけないの?)

その声は唐突に聞こえた。いや、聞こえたような気がした。

しかし今のシンジにはその声が誰のものか、何処から聞こえるのかなどどうでもいいことだった。

 

心の中に響いた声に、心の中で答える。

(…大事な人なんだよ、アスカは。僕にとって、一番大切なものなんだ……)

そこには迷いも恐れもなかった。

それは彼にとって漸く見つかった真実だったから。

 

(……彼女のこと、好き?)

再度その声が問う。

 

(そう、僕はアスカのことが好きなんだ)

確たる想い。

それを口に出すことにもう、迷いはなかった。

 

その声は続けて問う。

(……彼女を傷つけたのに、好きだと言えるの?)

 

(……僕はあの時、まだわかってなかったんだ。

僕にとってアスカがどれほど大事な人なのか、わかってなかった。

だから、傷つけられたから、やり返した。

……でも、僕はアスカを傷つけてはじめて気が付いたんだ。

……どれだけアスカのことを想ってたのか。

遅すぎるのかもしれないけど、この気持ちは本当だと思うから…)

薄らぐ意識の中で、シンジは必死に答えていた。

答えなければすべてを失う、そう感じたから。

 

(……だから、逢いたい?)

 

(そう…だから…逢いたい)

 

(……再び逢って、彼女を守っていく?)

 

(そう…これからは……彼女を守るんだ…)

 

(……それがあなたの大切なもの)

 

(そう…これが…僕の……大切な、もの……)

 

シンジの意識はそこで途切れた。

 

 

* * *

 

 

空が徐々に明るくなってきた。…そう、そろそろ夜明けである。

それは即ち、シンジの命の期限が切れようとしていることを意味していた。

 

ふと空を見上げる。

僅かに東の方から白みだした空に幾筋もの飛行機雲が。

 

「爆雷投下まで、後60秒です」

オペレーターの微かにヒステリックな声がエントリープラグの中に響く。

その声はアスカの不安を膨らませるには十分であった。

 

不安、いや心配というべきであろう。彼女はそれに気がついていた。

そして、思う。

(……わたしはあの時、シンジのことを傷つけた。

……。

加持さんに振られたとわかったとき、辛かった。

だから、シンジにひどいことを言って憂さ晴らししようと思った。

わたし自身の心を慰めようとして、シンジの心を傷つけた。

……でも。あの時本当に傷ついたのはわたしの方だった。

……。

あの時はわからなかった。…どうしてあんなに心が痛んだのか。

でも今はわかる気がする。…どうしてこんなに心が痛むのか。

……。

そう、簡単なことだった。

私が本当に好きになってたのは……。

……。

……だから、何としてでも助け出さなきゃ。

……もう、失うわけにはいかないもの)

 

「そう。わたしは必ず、シンジを助ける」

 

と、その時であった。

 

ビシィッ!!

 

大きな音が辺りにこだまする。

そして足下の影が痛みにのた打ち回るように揺れ始めた。

 

そして。

その影にあたかも薄氷が割れるかのように亀裂が走った。

その亀裂から赤い血がどくどくと吹き出す。

 

アスカは、いや、アスカだけではない。

その場にいた者は誰一人としてその状況を把握することができなかった。

 

「な、何がはじまったの!?」

アスカが誰に問うのでもなく呟く。

それに応えるように宙に浮かんだ使徒に異変が起きた。

 

バキッ!と大きな音をたてたかと思うと、その使徒の丸いシルエットから、一本の腕が飛び出した。

同時に使徒が更に赤い血飛沫を上げる。

 

「!!」

皆言葉を失ってしまい、ただ息を呑み、その光景を見つめるのみ。

 

その亀裂を押し広げるようにして、それは出てきた。

……エヴァンゲリオン初号機。

 

辺りには吹き出した使徒の血が池を作っている。

その池に初号機は降り立つと、自己の存在を謳うかのように咆哮をあげた。

 

その光景を他に何と表現しようか。

……それはまさに、恐怖であった。

 

 

* * *

 

 

辺りが静けさを取り戻したとき、最初に我に返ったのはアスカであった。

エヴァ弐号機を初号機のもとに寄せると、すぐさま初号機のプラグを強制射出する。

そのプラグをゆっくりと下に降ろすと、自らも急いでエヴァを降りる。

 

シンジの乗るエントリープラグのハッチをこじ開けるアスカ。

 

バクン!

開いたハッチから身体を中に押し込む。

そこには、眠ったようなシンジがいた。

 

「……シンジ!?」

一瞬、彼はこのまま目を開かないのではないかという不吉な考えが頭をよぎる。

どうしようもない不安が、彼女の心を襲った。

が。

アスカの呼びかけに、シンジは僅かにその目を開いた。

そして。

「……アスカ…?」

 

「…そうよ、アタシよ!アンタ、無事だったのね、大丈夫なのね!?」

「……ごめんよ、アスカ。…もう泣かないで……」

「…え…?」

シンジの言葉にはっとするアスカ。

その頬には一筋の涙が。

シンジはゆっくりと左手を彼女の右頬に当てると、

「…ごめんよ、アスカ。もう、君を傷つけたりはしない。

……僕はやっとわかったんだ、僕にとって本当に大切なものは何か。

…だから……許されるなら、ずっと、ずっと君を守って行くから……」

 

その言葉を聞くとアスカは、自分の頬に当てられたシンジの手をぎゅっと堅く握り締め、彼に応えを返した。

「……バカ。アタシがアンタを守ってあげるわよ、ずっと、ずっと…。

…でも、アタシもわかったの、アタシの本当の気持ち。

……だから……。

……アンタがいない間どれだけ心配したと思ってんの?

…責任はとってもらうからね……シンジ…」

 

少年はその言葉の意味をまったく誤解なく理解できた。

少女は自分の言葉が誤解なく彼に伝わったことを悟った。

 

だから、彼らは言った。

「「もう一度、キスしよっか……」」

 

 

朝日に照らし出されたエントリープラグの内壁は先程とはうってかわって、暖かな色合いに満ちていた。

……その色は狭いプラグの中でお互いを二度と逃すまいと抱き合う二人を柔らかく包み込むようであった。

 

 

〜fin〜

Written by Arts

 

"Real life"

Written by Jon Bon Jovi & Desmond Child

Performed by Bon Jovi(1999)

 

 


あとがき

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます、Artsです。

ああ、暗い話になってしまった……当初の予定ではここまで暗くなるはずではなかったのですが。

おまけに結構な長さの割にまとまっていないような気が…うう、ほんと、すいません。

ご意見、ご感想、「次はこの曲で、こんな話を」というリクエストなどお待ちしています。



うおお、ウマイ。ウマイっすよArtsさん。(●>_<●)(●> ̄<●)(●>_<●)はうはうはうはうー

というわけでArtsさん、投稿3発目ありがとうございますー。( T - T )すばらしい

自分自身で理解できない突き動かされるようなキモチ。
ふたりの焦り、そして苛立ちそして隠された温もりなんかが良く伝わってくるッスな〜。

そして、無限ループの思考の中でたった一つ気付いた大切なモノ...。\(●> _ <●)イカスっす

いや〜、素敵なお話ッスね。早速この感動をArtsさんに伝えまくって、また何か書いて貰うのだー。\( > 0 < )そうやー
(今回もウラ声アリ。ソースを見るさ。)

Artsさんへの感想はここです。

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ここから是非感想を送るのだー。\(●> _ <●)おーっ

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